SEO対策という考え方の終焉

2014年7月23日

世間を大混乱に陥れている中国の期限切れ鶏肉問題。マクドナルドだけではなく、セブンイレブン、スタバやバーガーキング、ケンタに吉野屋、ピザハットになんとIKEAだ。テレビで期限切れの鶏肉の映像見たら、凄い緑色に変色していて吐きそうだった。

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屋台でかき氷食べるとほぼ100%腹を下すインドネシアでさえ、中国からの食品の輸入は「危険だから」と、法律で禁止されている。「金さえ儲かれば良い」中国の姿勢が根本的に改善されない限り、日本もそうしたらどうか。

できないのであれば、少なくとも加工食品の材料に「産地国」を義務づける法律を大至急作って欲しい。超党派で進めて最短でやってほしいです。材料一つずつでは無くていいので、全ての産地国の記載を販売時に義務づける。中国とひとつでも入っていたら誰も買わなくなるでしょ。少なくとも選択できる自由は絶対欲しい。飲み屋も、屋台の焼き鳥も、スーパーのお総菜、カップラーメンにお菓子まで全てだ。飲食業や食品製造業やっていたらそれくらいのことは調べるべき。偽装したら営業停止処分にする。

この法案を出してくれる政治家がいれば全力で一票入れます。www

ブラックハットなSEO対策業者のしていることも「偽装」


最近になってもまだうるさい「SEO対策します」という営業電話が来るらしい。「ペナルティ受けない外部リンクあります」と営業電話をしてくる上場企業は本当に止めないとマジで社会問題になります。というか、なっていた。

朝日新聞のトップニュースだ
ネット検索順位、上げたいが… 対策業者とのトラブル増

国民生活センターに昨年度寄せられた「SEO」の言葉を含む相談は、過去最多の356件。5年間で20倍(08年度は18件)になった。「効果がなかった」との相談や「30秒ごとに勧誘の電話があった」と営業方法に関する相談もあった。

国民生活センターって、個人が相手だから企業とか店が苦情を申し立ててもダメなんだよね。

ネット上のサービスを所管する経済産業省の担当者は「SEO業者の数は把握していない。苦情やトラブルが頻繁にあるとは認識していない。個々のビジネスの契約上の不履行なら裁判などで解決される問題ではないか」。国民生活センターは「相談を受けると弁護士などを紹介しているが、企業と企業の契約だと対応が難しい」という。

会社と会社の契約なんだから、自分で弁護士使ってなんとかしなさい的なお達しなわけです。弱い消費者を守るという立場ではなく、金稼ぐ為にあなたも会社やってるんだから。そりゃそうだ。被害者は検索で引っかかってしまったユーザーであって偽装依頼したあなたの会社では無い。

そもそも、従来の外部リンクによる検索エンジン最適化は、食品偽装と同じ「サイトの価値を偽装する」やり方で、いっちゃ悪いがモラルもへったくれも無い。「外部リンクが多い = みんなが評価しているとGoogleに誤認させる」というのは卑怯な手段なのだ。ネットを使って検索して自分の求める情報を探している人には大迷惑。価値の無いサイトを偽装によって騙して見せることが商売として正しいのか考えたらわかる。賞味期限切れの鶏肉の偽装とどこが違うのだ。

Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)をじっくりまともに読んで欲しい

品質に関するガイドライン – 基本方針

検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。

ユーザーをだますようなことをしない。

検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

検索エンジンがなかったら、SEO業者に金を払って偽装対策を依頼することはなかったのだから、やっていた企業やお店は不正工作をしていたわけです。自分が不正工作を依頼していて「騙された」もないと思いますよ。自業自得。外食産業が賞味期限切れだけど安くて儲かるという食材をわかって入れていたらどうなるか。つまり被害に遭ったと主張するみなさんは、マクドナルドとかケンタッキーを「ひどい」とか「ちゃんと調べろ」っていう資格は無いですよ。知っててやった分だけあなたたちのほうが悪質。

で、Googleも馬鹿ではない。物凄い勢いで技術を進歩させている。でも基本にあるのは「ユーザーの利便性」なのです。

昨日のメルマガでは、「SEOの対策を考えると、ページがたくさん出来てから公開した方がいいのか、それでも仕上がったところから公開した方がいいのか」という質問に回答しました。回答は非常に簡単で

SEOなんてどうでもいいのでユーザーが役に立つようにすべき

と、言い切りました。一度に大量のページを公開したほうがユーザーにとって嬉しいものもあれば、徐々に公開することで楽しみが増加するサイトもある。ひとつひとつすべて違うのです。考えるべきは

SEO視点 → ユーザー視点

なのです。ユーザーが面白いと思えば自然に検索順位なんて上がってくる。サイトの構成だって、物凄く深い階層や、とっちらかした構成ならユーザーが使いにくいから順位が下がる。Googleはユーザーに変わってそれをアルゴリズムで判断している。わかりやすく言うと「人工知能」みたいなものだ。ユーザーがいいと思うものを上に押し上げるように技術を磨いている。ということはつまり、物事はとってもシンプルになってきていて、「ユーザーはどういうものをいいと思うのだろう」ということを考え抜いたサイトを作っていけばいい。それだけのことなのです。そういう意味では単なる「SEO対策」ということ自体、死語になっていく可能性がある。

そもそも外部に丸投げして順位を勝手に上げてもらおうという姿勢自体、ネットでやっていく価値なし

これも面白かった。マジで笑える。給料の遅配はイヤですな

SEO業者はこうして倒産した

昔、めちゃくちゃ右寄りの人かと思っていた櫻井よしこさん。この本を中古で買って読んだときにはビビったが、櫻井さんが昔から言い続けてたことがドンピシャに当たっている。1円本もあるのでぜひ。

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