わたくし、いつもレイトマジョリティ云々について書いています。しかし本筋を読んでいただくとおわかりいただけると思いますが、日本の情報格差をなんとかしないといけないと考えてるのです。昨日のブログがバズって1日で10万PVいったのですが、別に今の大学生はどうしようもないとか言いたいわけでは無い。大学生と言えば最高学府で学ぶ次の日本の担い手だ。そのクラスタがビジネスにもネットにも興味が無くて、LINEやFacebookで友達とやりとりするだけ的な状況が不安なのです。
同様に不安なのが、人口も産業も富もすべてが首都圏(というか東京)に集中し、地方が疲弊しまくってることです。ちょくちょくブログにも書いています。たとえばコレとか
もちろん地方でも東京でもやる気が無くて後ろ向きな方々は滅びてしかたないと思ってますが、有料メルマガには地方の方からたくさん質問が来ます。その多くは「なんとかここを盛り上げたい」という切実なもの。これを微力ながらなんとかできないかってずっと考えてました。ずっと昔にmixiが上場する前にも当時の社長の笠原君に「mixiは企業SNS版を出すべきだ」と奨めておりました。
ところがFacebookでは地方の商店や企業主がたくさんいるものの、偽アカウントの友達を大量にぶら下げていたり、詐欺セミナーや情報商材屋の食い物になって、くだらないセミナーに参加して大金使っていたり、とにかく痛い感じの人も・・。一所懸命が空回りしている。
地方にいてもIT系ならクラウドソーシングでなんとか安いながらも仕事は取れるが、日本を支えて来た技術力のある中小零細は東京にいてもアップアップ。ましてや地方なら半死半生でしょう。しかし日本の底力はここにあるとずっと考えてきた。以前ブログに書いたのだが、「永江さんが考えるビジネスに投資したい」という声を頂いたとき、真っ先に「ヤラネバ」と考えたのがこの分野でした。
いろいろな中小企業のオーナーや役職にある人たち、もちろん平でも意欲があればかまわないけど、地域を越えてこういう人たちが知り合ったり、名刺交換したり、共同ビジネスをしたりできるためにネットを使えないか・・・
このブログで社長になるエンジニアを募集して、ご応募いただいた中から1人を選びました。柿崎右京君といいまして、ハイレベルなWEBエンジニアです。実はホリエモンドットコムの立ち上げも彼が担当しました。仕様をいろいろ考えていくつかのポイントを明確にしました。
名前は「will」、つまり日本の希望としました。
開発に1年半かけて、やっとβ版です。いままで地道に少しだけのメンバーでテストと改築を切り返してきましたが、そろそろ本格的に回してもいいかなと思い、本日のエントリーで公開します。ビジネスソーシャルwillの狙いはこちらです。
1 セキュリティを高くする
詐欺的なビジネスは絶対許さない。そのためにまずは「紹介制」という方法を採りました。そして紹介したなら「誰に紹介されたか」はずっと残ります。もし問題を起こせば紹介した人にまで通知が行きます。非常に日本的ですが、元々商工会議所とかはそういう感じだったでしょ。そしてFacebookでの実名が最低条件で、それでログインした上で自分のビジネスの個人情報を登録してから参加です。2段階認証も装備。
なりすましや嫌がらせなどは通告 → 一発停止 → 再審査としました。
数を増やすことを目的とせず、本当にやる気のある人たちだけが最大数十万人くればいいという考え方ですので、地道にやっていきます。現在は柿崎君1人で開発もすべて行っています。
2 操作とUIを優しくする
Facebookで慣れたとはいうものの、IT系でもなければそこまで操作に詳しく無くても当たり前。で、このソーシャルでは相互扶助の精神から、操作方法や使い方についてはフォーラムで自由に相談し合うかたちにしました。
3 コミュニティはオーナーの所有では無い
mixi全盛のころ、コミュニティは非常な楽しみでした。しかしmixiの場合、コミュはオーナーが所有していて勝手にルールを決めたり、乗っ取りがあったり、逆に放置したりで廃れていきました。willのコミュニティは申告式でどんどん創れますが、管理人はオーナーでは無く、定期的に選挙で承認されます。また、リコールもできるようにしました。
4 オンとオフに分かれたタイムライン
オンのタイムラインは目的別投稿です。過去に遡り検索もできます。Facebookはまだ出来ないよ!! www
参加者募集開始します
willの場合、参加するには紹介が必要です。しかしこれは数が多くなるまでは機能しないので、当面は社長である柿崎君が審査して紹介者になります。参加した方は自分が責任を持って推薦できる人のみ「紹介」ください。ちなみにテスト版ですでに登録者同士で仕事になった案件が出て、スタッフ一同大変喜んでいます。
それではβ版に参加してみようという方はこちらから。上記のように柿崎君がひとりずつ対応しますので時間が多少かかります。彼の手間を少しでも減らすように、Facebookには仕事などの情報をきちんと公開していただき、彼がチェックできる状態にしてください。匿名、ハンドルネームでの参加はできません。
https://openwill.jp/about/
わたしもホリエモンも登録済みです。ホリエモンに使ってもらった第一声は「良くできてますね!! 」でした。なお、willにおいてはわたしに名刺交換依頼いただければ、きちんと本当の名刺のスキャンデータであれば交換に応じますよ〜
一緒にUIを担当してくれるデザイナー募集します
このサービスの新しいデザインを一緒に作ってくれるデザイナーを募集します。いまは暫定的で味も素っ気も無いので、もっと「使う」楽しさを出したいのです。
willは今メンバーと一緒に作っているサービスです。今回の募集では外注となりますが、納品して終わりではなく、デザインの制作後も改善を継続できる方を募集します。
■こんなデザインを作りたいです
全てのビジネスパーソンが簡単に使えるサービスを目指しています。使いやすさ、わかりやすさに徹底的にこだわります。今風なデザインや最先端な技術よりも、長く親しめるデザインにしたいと考えています。
WEBサービスのデザインですので、絵に描いて終わりではなく、導線やページ内での動きなど、いわゆるUI/UX全般を一緒に作って行きたいと考えています。
■必要なスキル
WEBをつくる事が好き
HTML、CSSの知識と、コーディング
Javascriptのある程度の知識
■歓迎スキル
jQueryを使ったWEBアプリケーション制作
php(WordPressのテーマ作成ができる程度でOK
モバイルアプリのデザイン経験
A/Bテストの経験
■条件
経歴不問
地域不問(できれば、東京で会って打ち合わせしたいです
■代表から
始めまして。willの代表でエンジニアの柿崎です。
こんなデザインで、という具体的なビジョンはありません。サービスを使ってみての提案をお願いします。デザイナーさんが作りたいものを作るチャンスだと思います。逆に言うと、言われた通りのものしか作れない方はごめんなさいです。
■エントリー
Facebookページからメッセージをお送り下さい。
https://www.facebook.com/openwill.jp
こちらも柿崎君が対応します。
ほとんど公開してないし、リリースも出していないのにVCの皆さまからも声を掛けていただき、大変感謝しております。柿崎君と日本の中小企業とか地方活性に少しでも貢献したいです。そんなわけで皆さまもぜひ。
こちら、紙の本の在庫はいりました。めちゃくちゃ売れております。グリーの田中さんの言葉に泣けるそうです。