またフリー素材のアイドル使ったけど、もうちょっとビジネスよりの素材を多くした方がもっと使ってもらえると思うぞ。
イケダハヤト師がかましたコレがNewsPicksにも流れて来ました。
別に「ブラック、ブラックって言うヤツはろくでもないので一流にはなれない」ということではなく(まあその一面もあるが)、人の人生にはいろいろあって、仕事は生活の糧なんで休日は束縛されないでのんびりするという考え方も別にいいじゃんという話です。「当たり前」と言ってる人が多かったけど、自分的には違和感というか「ニュアンス違うし」感が細部にあり。
人は超一流になりたくて頑張るのかね?
ラーメン屋でもエンジニアでも画家でも、夢中になって頑張る人の目標は「超一流になることなのか?」ということ。一流とか二流というのは相対的な評価であり、絶対的なものではない。自分は「一流になりたい」とか今まで1回も思ったことがない。
どこの馬の骨とも知らない奴らからボロカスに言われようが、自分の顧客に素晴らしいって言って貰えればそれで良い。自分を信じてくれる人に「素晴らしい」って言って貰えればそれでいいんですよ。人気ラーメン屋さんとかもそうじゃないの?作家だって「一流になりたい」と思って書いているような輩は、永遠に二流以下だと思うんですがどうでしょうか。
超一流とかは回りが勝手にいうことであって、本人が自分から期待するべきことではない。ミシュランで星もらったってちゃんとした料理人は「淡々と自分の仕事をするだけです」ってコメントするでしょう。中には「星を減らされた。けしからん。担当者でてこい」っていうシェフもいるかもしれないが、そんな店には誰も行きたいと思わない。
仕事は仕事って考えられる人は、実はその仕事が好きじゃない証拠
世の中にはいろいろな人がいて、誰もがみんな自分がやりたい仕事に就けるわけじゃない。いくらアイドルになりたくたって肝心の容姿が「?」なら望み薄だし、スーパーエンジニアになりたくても、二桁のかけ算ができないレベルでは無理でしょう。一流のコンサルタントになりたくてもパチンコにはまって破綻したので情報商材買うような人ではなれません。
しかし、ワークバランスを気にしないで働く人には、「自分のやりたい職業に就けた人」だという共通項があるはず。人は自分がやりたいことなら全くブラックだと思わない。寝ないでゲームも出来るし、雪山に行くのに徹夜でドライブしても辛くない。
ましてやこれが仕事になってお金がもらえるなら、サッカー選手や野球選手はクタクタになるまでグラウンドで走らされても「うちのチームは練習きついからやめます」って誰も言わない(被雇用者じゃないけどな)。吉本の若手漫才師は月収3万円でも「最低賃金保障しろ」とは言わないし、やっと昇格したAKBメンバーは「休みがないから辛い」とは絶対言わない。毎日が楽しくて充実していて仕方ないはずだ。
こんな憧れの職業じゃなくても、味の工夫に熱心なラーメン店スタッフは寝ないでスープの見張りをするし、寿司職人は3時に起きて築地に行く。社会正義を守る警察官は雨の中で張り込みするし、自衛隊員は震災の時も泥にまみれて救助にあたってくれました。「土日は上陸して遊びたい〜」っていう潜水艦乗りはいないでしょ。土日のたびに尖閣周辺の海底から戻って乗務員が上陸していたら国防になりませんがな。
サラリーマンでもワークバランスとか言わずに働く人は、自分のやってる仕事に誇りを感じ、楽しくて楽しくてたまらないんだと思う。自分も土日は打ち合わせは一切しないけど、モバイルPCとテザリング環境は常備してサーフィンにも海外にも行く。情報収集のネットサーフはめちゃくちゃしてる。休日は一切メールは見ませんとかは口が裂けても言わないし、そのためにスマホがある。iPhone3GSが出た時はこれで外出中もメールチェックができると嬉しかったです。
楽しくてやっているうちに「一流」と言われるようになる
私的な結論はこれです。「一流になりたくて努力する」レベルの人は、人の賞賛が欲しいから頑張るわけで、それは別にそれでいいけど、超一流にはならないんじゃないかなと。その仕事が好きで誇りを感じているならば、「努力」は努力と感じない。遊んでいるのと一緒です。誰が「ゲームで一流になろう」と「決意」して「毎日努力を重ねる」というんだよ。好きでやりこんでいるうちに巧くなるだけでしょ。「自分は努力してる」と感じているうちは、「好きじゃない」んじゃないかなぁ。大好きではまっているうちに才能があったりすると「一流」といろんな人から言われるようになるだけ。昔の人も言ってます。
好きこそものの上手なれ
※下手の馬鹿好きっていうのもありますので要注意。www
ただ、世の中には「仕事の楽しさ」以外にも「仕事で楽しい」と感じる種族がいる。まあ、自分は金融には全く興味というか接点が無いんだが、半沢直樹とか見てると大和田常務含めて「出世したい」というマインドがほぼ全て。ところが銀行業務が楽しくて楽しくて仕方ないっていう描写は原作にもほとんど出てこない。無理矢理顧客に不利な契約とらされて気が狂った銀行員の話は別の作品にあったな。
バンカー出身の池井戸潤さんが書いてるわけだが、短編には
この作品みたいに、伸びる要素のある中小企業を助けていく楽しさが描かれているものの、メガバンクの上の方にまでになれば、それはほとんど無くなり、大半は「出世競争」がマインドの中心になる。
大和田常務見てると出世することが何よりも楽しそうだ。楽しいから土日はしっかり休んで、なんてことはしない。取引先とゴルフしたり、悪だくみを画策するのに余念がない。「仕事が楽しい」というマインドでは無くて「出世したい」ということで頑張る。いや、本人は努力してるというより悪巧みしたりとかが大好きで面白そうだ。うまくいくと結果としてメガバンクの頭取というサラリーマンとしての超一流のポストに着くわけです。キャリア官僚も政治家も似た感じですかね。一流になりたいから頑張るというマインドは「出世欲ガンガン」の人には適合しますなぁ。あら、前段とちょい矛盾したけど勘弁してね。この世界は別世界で自分の世界じゃないの。
まあ、何を言いたいかというと、ひとはそれぞれ自分のやりたい仕事につくのが一番幸せということです。仕事と遊びが同じくらい楽しければ、きっと人生は楽しいです。自分は仕事が楽しいので引退して田舎でのんびりしたいとか全然思いません。ただ問題は、自分がやりたい仕事にどうやって就くかということだ。才能があればそれだけでいける場合もあるが、学生時代に遊びほうけて勉強はおろか、自分磨きをなにもせず、社会人になるときにブラック企業しか就職できず、急に「自分のやりたい仕事に就けないのは社会が・・」とかいうのはどうかと思うぞ。
自分はサラリーマンが向いてなかったので起業してからのほうが楽しかった。でも組織の中で頑張る方が楽しい人も多い。誰も彼もが起業した方がいいとは全く思わない。とりあえず「自分にとって仕事は楽しいか」くらいはいつも考えていたほうがいいとは思いますよ。いやなことを何十年も続けると心が死にますよ。
池上さんも言ってましたよ