Facebookページの新TL表示で「いいね」を獲得する些細なポイント

2012年3月4日

前回のエントリー、めちゃくちゃアクセスがあって(合計9万アクセスくらい)、知らないうちにYahoo!のトップニュースまで出るわ、で大変面白かった。が、この3日でGoogleのアドセンスの売り上げが428円。Amazonのアフリエイト970円。笑えます。まっとうなアフリエイトって本当に儲かりません。特に新しい仕事の打診もないので単に自己満足で終了。

Twitterのタイムラインを見ていると、これで新しい仕事がまたできるかも的な、前向きな(になろうとしてる)方もけっこういらっしゃいました。ですが、とっても残念ですが正直言って今後は「いいね」自体が簡単には押して貰えなくなります。ホントですよ。Facebookは「小細工しないでだったら広告やれ」という趣旨ですが、広告してもいままでのように簡単にいいねは押してもらえないのは確実です。ファン1人の獲得単価は確実にかなり上がりますので、業者に投げっぱなしだった大手企業は撤退もしくは凍結するところも出てくるでしょう。

分かってない方もいるので再度説明

●いままでの流れ

1 何らかの機会でそのFacebookページを発見する

a. 広告(FB的に一番嬉しいのはココ)

b. ファンがいいねしたりシェアしたりすることで誘導
※これもFacebook的にはオッケー

c. 占い、ケンテイ、プレゼントで人を集めてその方たちのウォールから誘因
※今回でこのただ乗りテクは不可能になる

 

2  発見したFacebookページを見る

a.  Welcomeページ見て、面白そうなので「いいね」を押してファンになる
※そこそこまとも

b. ウォールを見てこれが自分のウォールに書き込まれるなと理解してファンになる
※かなりまとも

c.  トップにきたらWelcomeページが表示されて強制的にファンにされる
※ファンにならないとコンテンツが見られなかったり占って貰えない
※つまらないからファンはすぐ表示不可にするけど数だけは集まる

でしたよね。しかし今後は1のcがなくなり、さらに2のcが不可能になるので、誘導自体が難しくなり、しかも誘導してもファンにするのは物凄く敷居が高くなるわけです。 多額の広告費をFacebookページに払って誘導しても、そこに出てくるのはタイムライン。いくらユーザーが馬鹿でもそのタイムラインを見て「ああこの投稿が自分のウォールに出てくるのか」くらいのことは分かりますから、営業一辺倒のものや、どうでもいい挨拶投稿しているところは「いいねボタンを押す数/来訪者」の比率ががくんと下がるでしょう。つまり本気でやってるところしか生き残れません。

で、このブログでも再三書いてますが、Facebookページの場合、最初に訪問した人が再訪問する比率は非常に低く、ファン数の0.4%しかアクセスがありません(自分のでも確認済み)。このアクセス数も大半は新規ユーザーですので、ファンのFasebookページへの再訪問は無いも同然なのです。もともインサイトで見ればすぐわかるのですが、Facebookページは「Welcomeページ」以外のメニュー(これからはアプリと呼ばれる)はほとんどのユーザーが見てませんので、そもそもアプリを用意しても最初の訪問時以外、誰も見てないのは変わりません。大枚払ってここに注力している企業があったら・・・担当者悲しすぎとしか言えないわけです。

では、どうすればいいのか

ちょこっと考えてみました。お金を取る程度のものではないのでブログで説明しちゃいます。
まずは自分のFacebookページを例に取ります。本当は他の有名な会社のを例に取りたいけどクレームが怖いので・・
https://www.facebook.com/landerblue

カバー画像の中に
買い物に関する40%オフとか、セール中とか、ダウンロードしてとかはダメ
サイトのURLやメールアドレスなども表示してはダメ。
(住所と電話番号は・・微妙だけどどうなんだろう。自分はいいと思うな。だってダメなら「御殿場アウトレット」とか、どうすんのって感じです。地図もいいと思いますけど、どうでしょう。このあたりは追ってFAQ掲載があるかも)
いいね!をおしてとか、シェアして!とかもダメ
今すぐゲットとか、このfacebookを友達に教える、といったメッセージもダメ。

*Cover photos cannot include:
A. Price or purchase information, such as “40% off” or
“Download it at our website”.
B. Contact information such as a website address, email,
mailing address, or information that should go in your
Page’s “About” section.
C. References to Facebook features or actions, such as
“Like” or “Share” or an arrow pointing from the cover
photo to any of these features.
D. Calls to action, such as “Get it now” or “Tell your
friends”.
Covers must not be false, deceptive or misleading, and must
not infringe on third parties’ intellectual property.

テキストがダメっていってる人もいましたが、それはないです。どこにも書いてないからさ。企業のキャッチとかどうすんの。Facebookがサンプルとして表示している有名企業の例にもちゃんとはいってるのありますから。ナイキとか
わたしのカバー写真にはテキストがはいってますが、ぎりぎりセーフではないかという感じでとどめました。

さて本題

今後のファンを獲得するポイントを一言で言うと

乾坤一擲

でしょうか。大関昇進の挨拶じゃありませんから。一瞬でファンにしないとならないわけです。となると重要なのは

1 まずカバー画像

スーパー人気企業でも無い限り、カバー写真の効果はめっちゃ大きいです。企業ページによく見受けられる当たり障りの無い写真、たとえばビルとか宇宙とかオフィス街とかパソコン画面、わざとらしく働く人の写真みたいなものは一瞬でパスされるでしょう。
このカバー画像のサイズがへんちくりんなので、予算がしっかりかけられるならきちんと撮影した方がいいと思います。実はプロカメラマンと、どういう写真が「いいね」を押して貰いやすいのか検証中です。 これは別ブログで書いて貰うことになってますのでお楽しみに。いままでよりずっとアートディレクションの力が重要になります。

2 基本データの中の「情報」

まっさきに目に入るのが 「基本データ > 情報」 の部分のコピーです。ここには、ファンになってくれるとどんなメリットがあるか書かないといけません。毎日チラシの文面書いてるようだとここが書けませんので終わりになります。

3 左から3個目のアイコン

アプリはデフォルトで「写真」と「いいね数」以外は2個しか表示されません。「いいね数」を下に降ろすと3個表示できますが、上記のようにアプリは最初の訪問の時にちらっと見てくれる程度なのでオマケ程度です。

ということは、左から3個目。つまり「いいね」ボタンの下のアイコンが重要になるわけですよ。ここに「キラーコンテンツ」のボタンとアイコンを設置する必要があります。アイコンの画像については規制が無いのでここは自由に差し替えられます。
私の場合はブログの更新情報を差し込んでいくというのが「ファンになる見返り」ですので、ここに設置してみました。ここにプレゼントなどのアプリを持ってくることは可能ですが、いままでと違い「いいねしないと××できない」というのは厳しく制限されるはずです。昨年5月にいいねしないとプロモーションに応募できないというのは禁止されているのです。しかも当選者にはメッセージ機能も使えないので個人情報を全部聞く必要があります。

→Facebookプロモーション規定

Facebook機能をプロモーションの参加または応募手段として使用することはできません。たとえば、Facebookページへの「いいね!」や、スポットへのチェックインにより、自動的にプロモーションに参加または応募するように設定することはできません。

とまあ、明記されています。ということは、いいねしなくても応募できるようにしないといけないわけ。「太っ腹だなぁ」と感心してファンになってくれる人がいるかもしれない程度ですね。

追記・・・この規定を回避するように作られた利用料が何十万もする有料のアプリを使った懸賞イベントは、タイムライン形式でも可能なようです。

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とまあ、4/1以降のFacebookページの運営は、とにもかくにもウォールの運営がキモになるわけです。金ではファンは獲得しづらくなる。集客まではできても無理矢理にファンにできなくなるわけで、企業としての立ち位置をしっかりと見せる必要が出てきます。
担当者の一存ではなにもできないワンマン企業とか、オールドスクール系の企業では難しく、担当者に多くの権限が与えられている頭の柔らかい企業が伸びるでしょう。

日本の場合は、大手企業より、たくさんのことを語ることのできる価値を所有する零細企業のほうがいいと思います。零細だから有利ということではなくて、零細でも「語る価値のあるものが無い」ところはダメなので、お間違いのないように・・・。

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