noteでは新しいメルマガと一緒に過去のメルマガも毎日1本ずつ公開しています。別に新しいほうがいいわけではなくて不変なものが多いのでこちらもぜひ。過去のも1本108円で年間は3980円です。アシスタントさんの給料が出れば良いです。ww
メルマガの質問に以下のをいただきましたけど、メルマガでは文章量が足りないのでブログで答えてみます。しかし、単なる人生相談ではわたしが答える意味がないので、マーケティング的にマッチングを考えて整理する手法で調理してみますね。www
「現在24歳ですが、未だに自分のやりたいこと、好きなこと、天職が見つかりません。これまで営業、事務、飲食店、派遣、エンジニア、デザイン、ライター(インタビュアー)、airbnb、ブログなど色々な仕事をやってきました。アルバイト、インターンも15社くらい経験しましたが、どれも長続きせず、あまり面白いと感じません。長く続いて3ヶ月です。いったいいつになったら自分の好きなことが見つかるのでしょうか?こんな感じでフラフラとしていて良いのでしょうか。何かアドバイスをお願いします」
24歳にもなって!!と自分でも思っているんでしょうが、世の中で自分の好きな仕事に就いてる人はほとんどいません。イヤイヤながら我慢してやってるから「世の中が悪い」「政治が悪い」という不満が出るわけです。先日、
25人に1人の年収1000万以上の皆さんが日本の所得税の半分を負担しているって知ってます?
っていうエントリーを書いたのですが、これは「政治や世の中が悪いから自分は貧乏だ」とばかりいう人たちがけっこういるので、努力すれば金くらい稼げる、努力もしないで不平だけいってたらそのままだよと書いたまで。
これにたいして「介護職みたいな人たちはどーする」みたいな見当外れのレスがたくさんありました。金を稼ぎたいなら介護職は避ければいいだけです。介護に就いていただく人は「金よりも人に優しくすることに楽しさとやりがいを感じる」人にやっていただきたい。「やりたくなかったがほかに就職口がないからしかたなく」とかの動機はホント止めて欲しいです。こういう人が虐待とかするわけです。
でも、「金を稼ぎたい」人たちががんばってみんな努力するようになれば、社会全体にお金が回るので、介護職にも回るようになります。「むちゃくちゃ手厚い看護に対して高額払っても良い」という人もたくさん出てくるし、国民全体の納税額が多くなれば社会福祉に回るお金も増えるので、介護職の給料も上げられます。
お金が欲しいのかそれほどでもないのか
世の中には「金を儲けることだけが楽しい」という人たちもいて、こういうのは犯罪に抵抗がなく、高利貸しやったりヤクの売人やったりマルチやったり自己啓発セミナーやったりするわけで、はっきりいってお付き合いしたくないジャンル。
しかし、金じゃない人たちも一杯います。結果として高収入になることはあっても、お笑いやってる人は「人を笑わすことが楽しい」人たちだし、流行ってるラーメン屋さんは「美味しいラーメンを作って感動してもらうことに喜びを感じる」人たちでしょう。
結果としてお金が入ることはあっても、それが目的でやってるわけじゃない。お笑いの人が目が出なくて10年間最貧の生活でも、「社会が悪い」「政治が悪い」って人のせいにしませんよね。好きなことやっているからお金は無くても楽しいんだと思います。
自分の知人にも離島でサーフィンしながらのんびりと田畑耕したり、カフェやったりしてロハスな生活を楽しんでいる人もいます。この人たちは「お金は別になくても毎日がのんびりと過ごせることに楽しさを感じる」わけですね。そこで最初に選択するべきは
物質的に豊かな生活をしたいのか、そうでないのか
ということです。ここで「物質的に豊かな人は精神的に豊かではない」という決めつけをする人がけっこういるんですが、人がどこに楽しさを求めるのかは異なりますので、そんなことは一概に言えません。経営者としてバリバリ働いて物質的に豊かで毎日の生活が楽しくて仕方ない人も多数います。そういう人は田舎でのんびり暮らすということに逆にストレスを感じます。わたしもこの口ですわ。田舎は好きだけどのんびり暮らしたくない。
お金を稼ぎたいなら、「お金を稼ぐことが容易な」業種で起業するのが一番です。いまさら外資の金融とかにはいれないなら、不動産会社とかにはいって数年間みっちり修行して宅建取って独立する。光通信や大塚商会もありですね。営業能力が高ければお金を稼げるはず。ポイントは「人に信頼してもらえる」営業力です。けっして口八丁手八丁でだまくらかすってことじゃないのが詐欺との大きな違い。
わたしがプロデュースした本ですが、この杉本さんはどん底の生活レベルから不動産屋にはいって独立して会社を最年少で上場させ、倒産して破産したもののいま完全に復帰しています。
繰り返しますが、起業して成功してお金を得るためには、「人との信頼関係を大事にして、自分を信用してもらったらそれを何倍にもして返す」という営業力を身に付ければなんとでもなるはずです。
突出した技術やノウハウがないのに将来お金を稼ぎたいというなら「営業の修行一択」だと思います。
なにに喜びを感じるか
次の選択がコレです。
めちゃくちゃお金はいらない。生活できればよいが、楽しく生きたいという人は「好きな仕事」に就けばいいわけです。しかし相談者さんはいろいろな仕事に就いたけど、どれもイマイチだったという。それはたぶん
自分はなにに喜びを感じるか
ということを突き詰めて考えてないからです。人が自分の仕事で喜びを感じるポイントはいくつかあると思うんですが・・
ものを作りたい、生み出したい
大工さん、職人さん、レーシングカーデザイナー、農家、小説家、漫画家、芸術家など「作り出すこと」に喜びを感じる職業は、世の中にものすごくたくさんあります。サラリーマンとしてもあるし、個人事業主や起業でもあります。この職業についての成功のポイントは「他人が欲するもの」を理解できるかどうかです。もちろん成功なんて関係ない。お金なんていらないから自分の好きなものばかり作りたいという主に芸術系の人もいますが、そういう人たちは人生相談しないので脇に置いておきます。
相談者さんの職歴を見ますとここの経験値がないようですが、ひょっとしたらこれが楽しいかもしれないですよ。
他人を喜ばせることが楽しい
この人たちが典型的に向いているのがサービス業です。飲食店もそうだし、介護や医療もそう。弁護士さんなどの士業も、基本的には依頼者から「お願いして良かったです。助かりました」と言われることに喜びを感じる人が向いています。お笑い芸人や漫画家や小説家も「作品を生み出す+お客さんに面白かった」と言われることが楽しいと思うのでこのジャンルにも属します。
実はわたしもその口です。クライアントに「永江さんとやって良かった」と言われるとたいへん喜びます。
Webサービスとかソーシャルなんかも、始めた時はみんな「人にびっくりして喜んでもらいたい」だったと思います。「なにか面白いものつくりたい」程度で成功したのは聞いたことないし、「儲けたい」で始めて大成功したのもないと思ったけど楽天とかアリババとかはそうかも。ww
人のためになることが嬉しい
不特定多数の人のためになりたいならこれでしょう。公務員がそうですね。自衛隊、消防士、お巡りさん、地方公務員など。
これを全く楽しく感じないのに安定してるからだけの理由で公務員になる人が多いのでみんな迷惑するんですよ。政治家もこういう人だけが立候補できるように精神鑑定とかできないものか。
人にちやほやされると嬉しい
ぶっちゃけ、賞賛されて全く嬉しくない人ってあまりいないとは思いますが、これだけが目的だとちょっとな〜という感じ。芸能人とか政治家とか、たまにブロガーとか。www
ほかにも「子供が好き」とか「おなじ趣味の人と話すのが楽しい」とか「人を癒やのが楽しい」とか「人を思うがままに操るのが楽しい」(恐)とか、いろいろあるわけで、
自分が何に喜びを感じるか
という視点で自分をじっくり見つめることが真っ先にあるんではないかと思う次第です。それで職業を選択すれば、毎日が楽しいから不平はでない。「社会が悪い」とかにもならない。結果として喜んでもらえてお金が入ってるケースもあります。手当たり次第に転職してもなかなか見つからないし効率が悪すぎるんです。
よく思うんですけど、本当にイヤでイヤでたまらない仕事なら、お金にはならなくても楽しく暮らせる仕事に変わればいいと思うんですよ。不平ばかり聞かされる周囲もたまらないからね。
居酒屋とかで会社の悪口いいあってるサラリーマンが近くにいると、本当に悪いオーラでうんざりする。そんなにいやなら転職するか、リスク取って好きな仕事で起業でもしろといつも思います。楽しくやれればお金は後からついてくる。
それでは今週も頑張りましょう。
週末はこればっかいじってました。レポートは詳しく書くけど、結論から言うと「お金があるなら買ったら絶対楽しいよ」でした。一眼レフと同じような写真が撮れます!!