※書きかけを間違えて公開してしまい、さらにソーシャルに投稿してしまって焦りました・・・。書き直しましたよ
こんなブログを書いていると、新聞社の知り合いが増えてきます。取材の電話をいただいたいり、社内の勉強会の出席を依頼されたりとかもあります。まあ一般的にはネットに対しては超大手新聞社の上の方はかなり疎い感じ。「ソーシャルなんやねん」的な方の比率高し。
また質問に回答するかたちのわたしのメルマガにも、地方新聞社やフリーぺーパー発行者の方とかから質問がかなりの頻度できています。現場には危機感があるが、経営陣はけっこうお年なので「自分が退職してからのことだからさ」と思ってるのかもしれない。
ですが・・波はそこまで来ています
意外と知られているようで知られていないニュースで、全くバズってませんでしたが、実は日経新聞はすでに電子版の単独購読者数が紙併用を追い抜いてます。
日本経済新聞社は16日、2013年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と14年1月6日時点の「電子版」会員数を公表しました。新聞部数と電子版有料会員数をあわせた購読数は308万9768になります。日経新聞では半年ごとに最新の部数、会員数を紙面、電子版でお知らせしています。
この記事はすでに電子紙面からは消えているようで検索しても出てこない。まあこの中の有料会員数には私も入ってるわけですが・・。
こちらのブログでは非常に詳細に分析されています。
日経新聞の電子版については、日経新聞自身が昨年に詳細を発表していた。
日経電子版、会員200万人突破 女性・若者に広がり
2013/8/29 2:00
これまで新聞を読んでいなかった層が会員になっていることも特徴だ。今年7月に電子版の有料会員になった読者のうち18%が新聞の非読者層だった。女性会員の比率は創刊当初は10%程度だったが、現在は約17%まで上昇。20~30歳代の若者層も当初の約28%から現在は約36%に増えた。
日経の宣伝戦略も上手く、就活生は日経必須でしょみたいな形で呼び込んでいる。就活生が購読開始したら、就職が決まっても読み続けるだろう。
紙にプラスして1000円で電子版を購読できるのだが、電子版のみでも購読できる。もっとも4000円もするから紙よりすこし安いだけ。しかし紙の新聞は捨てるだけで邪魔。販売店のコストがかからないのだからもう少し安くして欲しいとはみんな思っているわけで、いずれそうするでしょう。まあそうなったら都心(電子版の中心顧客層だから)の新聞販売店はめちゃくちゃ怒るでしょうが・・・。
で、ここまではネットに落ちている話です。ここから先が今日の本題。
実は先日、アルゴスサービスジャパンというWEBの表示の解析サービスの会社とお話する機会があったのだが、この会社で主要サイトの速度比較のリリースを出している。この競合比較がめちゃ面白かった。サラ金ではアコム最悪&武富士最強、家電量販店ではコジマ最強&ヤマダ最悪とかなかなか面白い。モールでは案の定楽天が最悪。このネタでまた書ける。
頭ではわかっているが、日経がいかにデジタルに注力しているかはこれを見るとわかります。
なんと他社を圧倒する安定して激速い表示速度!!! 特に最近はモバイルからの電子版のアクセスが多いと上のリリースにもあったが、モバイルは特に人が密集する場所ではパケ詰まりが発生して回線速度が遅くなる。特に通勤電車の中とかは非常に遅くなるわけで、LTEどころか3Gがやっとでめちゃくちゃストレスがある。新聞はそういう状態で電子版を読むことが多いわけで、サクサク読むためにはとにかくWEBを軽くする必要がある。ロゴは古めかしいが日経の電子版の中身はかなり最適化されてるわけです。日経偉い!!
逆に毎日は日経より3倍遅い・・・・これはひどすぎるだろ
決してライブドア事件の時に取材も無しで夕刊一面に私の名前の事実誤認記事を書かれた恨みでは無い・・www
ということで、すでに新聞でさえ電子版のみの購読者が非常に増えている。もっともそのためには根本的な施策を採らないとダメ。SI屋に任せ切りもダメ。上から「なんとかしろ」というだけではダメで、抜本的なユーザー視点から入らなければならない。そうしないと死に絶えちゃうよ的なお話なのでありました。