月曜の朝だったと思うが、Twitterに投稿しようとして、Twitterがシステムエラーになっていた。あとでわかったことだが、アカデミー賞の司会者のおばさんが会場でスマホで集合写真を撮ったのが世界中にリツイートされてシステムダウンしたらしい。30分で110万回だったとか。
リツイートされたのはこれ
デーブ・スペクター曰く、このおばさんはアメリカでは有名な司会者。日本でいうとみのもんたか。しかしこのニュースを見たとき、「これって仕込みじゃ無いのか」と思ったらやはりそうだったっぽい。
ツイッターで拡散された数々のハリウッドスターと写ったデジェネレスの自分撮り写真は、サムスンのスマートフォン（スマホ）「Galaxy Note（ギャラクシーノート）3」で撮影された。同社の広報担当者によると、授賞式への協賛の一環として提供したものだという。事情に詳しい関係者がウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）に語ったところによると、サムスンと同社の広告代理店スターコム・メディアベストは、授賞式の中継を行った米ABCとの協賛・広告契約の一環としてギャラクシースマホを授賞式で露出させるよう交渉したという。
リツイートしたかたはサムスンの戦略にまんまと乗せられたわけっすね。ところでGalaxy Note3のカメラはひどいのかと思っていたらそうでもないらしい。
「G2」「Xperia Z1」「Note 3」冬のグロスマのカメラ最強は？
意外とカメラ、いいんだ・・・・知らなかった・・・www
ただしウォールストリートジャーナルの追伸の↑この記事では
しかし、完璧というわけでもなかった。多くの人はツイッターで、デジェネレスさんが当夜、サムスンのライバルである米アップルの「iPhone（アイフォーン）」でつぶやいていたと書き込んでいるのだ。サムスンは彼女がアイフォーンを使っていたことへのコメントを拒否した。
まあ、アメリカは日本に次いでiPhone大好き国家ですからね。全スマホ中、日本は約70％、アメリカは約40％です。(調査データ)
で、このおばさんはもうひとつやりました。会場にピザの宅配を呼んだのです。
これは絶対仕込みだろ・・・だってビザ屋のロゴバリバリだし・・・。と思ったら上記の記事に
授賞式の夜、宣伝をしていたブランドはサムスンだけではない。デジェネレスさんは一部の招待客のためにロサンゼルスのビッグ・ママス・アンド・パパス・ピッツェリアにピザを注文した。ピザが入った箱にはコカ・コーラのロゴが付いていた。ただし、コカ・コーラは番組のスポンサーにはなっていない。（ライバルのペプシはスポンサーだった）。コカ・コーラのマーケティング・コミュニケーション担当副社長のウェンディ・クラーク氏はツイッターで、「ママス・アンド・パパスには明日礼状を送る」と書いている。
ということなんで、スポンサーのペプシ激怒必須。もうちょっと気を遣えよデジェネレスさん。仕事が粗いよ・・・
ステマと仕込みはどこが違うのか
ステルスマーケティングは、馬鹿系芸能人がアメブロで利用してもいないペニオクや、使ってもいない商品を「いいよ」と書き込んで炎上したのが記憶に新しい。ステマは2012年の流行語大賞にノミネートされたくらい認知度が高まったわけです。わたしもこれについてはエントリー書いていました。
アメブロ芸能人のペニオクステマ疑惑に残る謎。ジッちゃんの名にかけて燃料投下
一般的なステマの定義は「消費者に気づかれないように宣伝すること」となっているが、これだと一般的なテレビドラマや映画はほぼすべてアウトです。サントリーがスポンサーのテレビドラマの出演者はドラマの中でサントリー飲んでるし、トヨタがスポンサーならトヨタ車に乗ってます。競合の商品なんて出そう物ならプロデューサーが広告代理店に呼び出されて土下座でしょう。このあたりは社会常識的に「スポンサーがお金を出している番組でライバルの商品は取り上げない」ということになってるのでしょう。これはステマでは無くて「タイアップ」の範疇だと思われます。イモトの世界探検やドキュメンタリーで海外に行くシーンには、必ずチケットを提供した航空会社の飛行機が飛ぶイメージシーンが流れますがこれも同じでしょう。
ですので、社会通念上、ステマの定義は「利用してもいない、使ってもいない商品やサービス」をあたかも使っているように誉め称え、かつ「スポンサーからお金をもらっていない」ようにアピールするということです。タイアップではスポンサーからお金をもらっているのが明らかなので、ステマにはならないはず。ということは、アカデミーの会場でのサムスンの仕込はタイアップではありますが、ステマでは無い。仮にピザ屋が金払っていたとしても、実際に食べて美味い美味いといってるのだから、微妙にステマじゃ無くなります。
では、現実的に蔓延しているステマってなによ、ということがありますが、アフィリエーターさんたちが使っても無い商品を「使ってるけどいいわ〜」と誉め称えて買わせようとするのは明確なステマでしょう。無料ブログではこういうのが死ぬほどありますが、実際に使ってる写真もないのに騙されて買うヤツなんているわけない。だから儲からない。自分もAmazonのアソシエイトタグを貼ってるが、使ってないものに「これいいよ」と書くことはない。逆に言うと、アフィリエイトで稼ぎたいなら実際に自分で自腹で買ってみてレポートを書くことなのである。ちなみにここ３ヶ月で一番Amazonのアソシエイトで稼いでくれたのは自腹購入のSIMフリーのiPad mini Retinaでした。
【実例紹介】アフィリエイトで稼げない？それは考え方が「逆」だからです。
↑ 全く同感ですよ・・・。使っても無い商品の紹介は「熱量」が足りない。仮にあなたがAmazonのアソシエイトで小遣い稼ぎたいと思ったら、Amazonの売れ筋ランキング上位の商品を実際に買って徹底的にテストしていくブログを書けば、そこそこいけるんではないかと思います。まあ、稼いだ分と使った分でトントンになればラッキー程度だけど、物が残るじゃん。
で、次に蔓延しているのが、テレビの情報バラエティです。制作費が削られるようになってから、「××の番組に仕込みたければいくらあれば」的な話が普通にされています。嘘だと思ったら広告代理店の友人に確認して下さい。リポーターが回る先やスタジオで紹介する内容には「お金を払って」放映されているところが多く含まれているのは常識。テレビ局がとっているのか、請け負ってる制作会社がとってるのかはわかりませんが・・。「いま、××が流行ってます」的なレポートも、本当に流行っているのかそれとも金を払っているのかがわからない。
そんなわけで、昨日も書きましたけど「情報が本当に正しいものか、見分ける力」って大事ですよ、ということでした。それではこれからメルマガ書きます。
↓ こちら貼っておきますが読んでないです。www 内容は想像付くモン
