先日1時間でちょろっと書いたこのブログ
総務省調査で日本のGoogle+利用率がLINEについで2位という謎を解く
が発端で、総務省が夏までに内容を見直すそうです。
ネット調査:疑問続出の「グーグルプラス利用率」2位 総務省誤差を認める 毎日新聞
最初の取材に総務省の人が「60歳以上でGoogle+を使用していると答えた人の大半がPCからなので誤解だ」と述べた時点で、Androidスマホなら強制的にGoogleアカウントを作らないといけない(らくらくスマホ除く)からまだわかるが、大半がPCからならもうGoogleと混同に決定じゃんと思った。統計の専門家の不破雷蔵さんからも同様の意見が。
http://www.garbagenews.net/archives/2153103.html
わたしのテキトーなエントリーと違い、これ書くにはかなり時間がかかったと思いますが、「どう考えても広い層でのGoogleとGoogle+の混同以外に考えられない」という結論。設問の仕方がまずいんですね。
ネットリサーチと違い、こうした無作為抽出による調査は、ネット調査と比較してコストも手間もかかるけど、現実に即した値が出るわけですな。で、この総務省の調査でさえもスマートフォンの利用率は50%を超えました。実はいま、アフィリエイトで食ってるプロブロガーさんとか(笑)ニュースサイトは大きな影響を受けているはず。アクセスが激増ならまだしも、微増くらいのままでモバイル化が一気に進むと広告収入は低下します。
GoogleのAdSenseなどのターゲティング広告では、スマホユーザーとPCユーザーの広告単価が4〜5倍くらいも違う。広告を出す企業(モバイルゲームとかの会社は別だよ)は、スマホユーザーはPCユーザーと比べて価値がはるかに低いと見なしているのです。スマホユーザーはチラ見で離脱してしまうが、PCユーザーはじっくりと見てくれるからですね。
自分のブログでもバズった時はTwitterからの流入比率が高くなりスマホ率が急上昇する。そうなると1人あたりのPV(ページビュー)は限りなく1に近づいていき、CPC(クリック単価)はどんどん下降を始める。アクセス数が10倍になっても広告収入は3倍程度にしかならない。詳細読まないで反論のリツイートしたり、内容が理解できないままdisったりする人も増える。たぶんスマホからチラ見してるんだと思う。
スマホユーザー率が上がると、広告利益を上げるためにはスマホ画面に追尾式のフロート広告を入れないとお金にならない(自分のブログは広告収入が目的ではないのでいれてませんが)。広告の誤認押しが多いのも画面の小さいスマホユーザーの特徴だし、追尾式広告で誤認押しを狙っているサービスもよく見る。ちなみにこのブログは文章も長いので「じっくり読みたい」という人が多いのかモバイル率がいまだに50%切っています。
なぜモバイルになるとPVが下がるのか
わたくし、27インチモニタのiMacを愛用しています。わたくしがソーシャル運用とかブログの書き方とかをコンサルするときには必ず「でかいモニタのPCをなるべく使ってくれ」というのですが、何故かというとデカモニターはスクロールしなくても画面の隅々まで視線が行き届くので、ネタの収集に絶対有利なのです。どれくらい視野が違うのかというと
まずは27インチのiMacでYahoo!を見ると
ここまで視野に入ります。スクロールしなくてもトップニュースだけではなく、ほぼ全てのサービスや広告まで見える。自分が一つのサイトに行ったときはPVが1なんてことはない。よく「永江さんはネタが豊富ですね」と言われるのですが、絶対これが理由の一つです。ニュースを見たら「関連記事」の欄も絶対に見て、興味があったら遷移します。プロブロガーなら1日中ネットサーフしてればいいけども、こちらは2時間程度でブログ書いて本業の仕事をしないといけない。普段からネタを集めるためには、ネタは探すのではなくて集まってくる感じでないと続かない。
次は13インチMacbook Air
27インチの半分で画面が切れる。正直言いまして、旅行の時にMacbook Airでブログを書こうとすると、ものすごいストレスを感じる。あまりにストレスで最近は事前に書き溜めするようにしています。ネタ探しやデータ集めにはこのモニタは小さすぎる。いちいちスクロールしないといけないわけで、「意図的に探す」にはいいが「勝手に目に触れる」情報が減るから。「関連記事」みたいなのは意識的にスクロールしてまで探さないが、そちらのほうが実は有用だった、なんてのはよくある。自分は広告でも面白そうなのがあったら絶対チェックします。広告から得られる情報もあるから。
昔はMacbook Proの17インチを持ち歩いていましたが、クソ重いのでギブアップした。エンジニアのみなさんは集中するためもあり、ノートPCの小さい画面のほうがいいと言う方が多いと思うのですが、わたしのような仕事ではあくまでエマージェンシー用としてしか機能しません。これだけで毎日ブログ書けと言われたら死にそうです。
iPhoneだと・・・・
ここまで小さくなる。Twitterで面白そうな記事見つけて見に行っても、そこから先は遷移しないで離脱してしまう。PCユーザーとスマホユーザーではPV10〜20%違うんです。4インチモニタのスマホは「チラ見デバイス」であり、これで本格的な情報収集はきつい。
で、最近よく書いてる6.4インチのファブレットSony Experia Z Ultraでは
スマホ画面でもここまで視野が広がります。電車の中でネットサーフするには最適。
↓これをPCサイトの表示にしてもここまで見えます。逆に縦長なので入る部分は27インチと変わらない。もちろん細部は拡大しないとだめなのでかなり手間。www
しかしiPhoneよりはずっとマシ。2年前から電車移動の時とかはiPad miniがメインでiPhoneは電話とLINEだけになってましたが、こういうことなのでした。
ユーザーはでかいモニタを使うことにより自然と自分のPVが増えます。視野が広がるからです。もともとでかい画面のPCはデザイナー用という認識が強かったわけですが、情報収集という仕事にも非常に有用。よって
ブログのネタにいつも困る人は、大画面PCに換えなさい
ということで締めにしたいと思います。これは投資だからさ。
自分のiMac 27 3.2GHz Intel Core i3も3年半経過して、起動時などかなりストレス感じていまして、いま狙ってるのはコレです