海外旅行にいっていて昨晩帰りました。
今回は行きも帰りも経由便で、マレーシア→インドネシア→韓国を巡っての帰国。ひっじょーに疲れましたが、面白かった。今年はオーストラリアもいったので、オーストラリアはワールドカップではアジア枠ということで、4カ国を訪問したわけですな。一応、毎回マイルでビジネスクラスなのでラウンジもチェックしてきた。
自分は経済評論家ではないので、一般人の目から見ての感想になるのだが、日本はマジでヤバイ。すでに二流国の気配がプンプンと濃厚です。
日本の空港はあまりにもチョロすぎる・・・
15年くらい前に仕事でアメリカのミネアポリス空港でトランジットしたとき、そのでかさと凄さに圧倒されて、これがハブ港ってもんだと思ったもんだが、今回はアジアを代表する韓国の仁川とマレーシアのクアラルンプール空港でトランジット。クアラルンプールはトランジットだけならたぶん15回目くらいだ。
もちろんでかいとか設備がいいとかそう言う前に、成田や羽田とかは雲泥の差がある。なにかっていうと、無線LANの環境である。ハブ港になる場合、トランジットの客がたくさん来るわけだが、いまやたいていの客はブックパソコンはもとより、スマートフォンくらいは持っている。トランジットの時にメールをチェックしたいのは当然のことだ。
クアラルンプール・・・ほぼ全域で高速無線LANが無料。凄く速いです。
仁川・・・・・・・・・同様。ただし、全域はけっこう遅め。ビジネスラウンジはビンビンに速い。
台湾 桃園空港・・・・フードコートで無線LANが無料。速くはない。ビジネスラウンジは無料で高速
これに対し、成田も羽田も、無料の無線LANは無い。全部有料。むかつくのはビジネスラウンジでも有料になることだ。30分500円くらい取られます。こんなん世界でも類を見ない。わたしが知る限り、オーストラリアの田舎のゴールドコースト空港くらいのもんだ。バリのデンパサール空港だってビジネスラウンジは無線LANが無料になった時代なのに、あり得ませんって!
成田のラウンジはサクラと、チャイナエアラインのと、カンタスのを使ったことがあるが(マレーシア航空は現在はカンタスのラウンジ)、たしかチャイナのは無料で使えた記憶がある。
これだけでもビジネス客から見たら「日本ってなによ?」という印象を持たれます。間違いない。無線LANなんてたいしたコストもかからないのだから、前原さんも日本の空港をハブにとかいうなら、まずは中身を整えて欲しい。クアラルンプールなんて、ビジネスクラスの客は入国審査も赤絨毯敷いて別扱いで並ばないで済みます。つまり国として「ビジネスマン大歓迎」というのを打ち出しているわけです。日本でこれをやったら「金持ち優遇だ」とかいわれそうだが、その国に富をもたらす人を優遇するのは当たり前でしょうよ。
そして・・・ハブ港となるには、その空港内で何時間か、場合によっては半日くらいは過ごす必要がある。しかし成田も成田もご存じの通り、レストラン街は出国審査の前にあるが(しかも空港が高いショバ代と売上げマージンを取るのでめちゃ高い。マクドナルドの成田空港は国内で一番高いはず)、いったんはいってしまうとカフェ程度しかない。こんなんでどうやってトランジットの客は過ごすわけ?
クアラルンプールはレストランがピンからキリまで、麺専門店からカフェまでズラズラあるし、仁川もフードコートが充実。本格冷麺が8000ウォン、570円だ。清潔で従業員はてきぱきと早い動きで働いていて、レジのお姉さんは英語も日本語もぺらぺらです。台湾の桃園のフードコートは綺麗とはいいがたくてだいぶん落ちるが、それでも安くてまあ許せる。が、日本はどうなのよ、といいたい。
そして仁川なんて、「May I help you?」というタスキをかけたオバサンとかがたくさんいて、ちょっとうろっとしているとすかさず流ちょうな日本語で「なにかお困りですか」と聞いてくれる。いたれりつくせりである。かゆいとこに手が届きすぎ。まさに日本的サービスとはこういうことではなかったのかといいたい。
形だけ飛行機飛ばしても、中身がないならそのトランジット客は二度と来ない。仁川空港は日本人、中国人が目立つが、クアラルンプール空港はヨーロッパの人だらけです。昔いったきりだがシンガポールのチャンギも似た感じでしょう。ヨーロッパの人はこのあたりをハブ港にしている航空会社でアジアやオーストラリアに行くのです。わたしがヨーロッパから経由でいくなら、間違いなくこの中では仁川を選択します。絶対羽田なんかは使いません。
施設を作るのは非常にお金がかかるし、何年もかかる。だが、サービスを充実させるだけならもっと速く、しかもコストがかからない。ハブ港を目指すなら入れ物ではなくて、サービスから行くべきではないだろうか。