iPhone5sから6.4インチXperia Z Ultraに変えて3ヶ月。会う人、会う人、「いいな〜」といいます。特に老眼が出始めた年齢層からは注目度が高く、「見やすそうだ」と驚愕されます。自分は老眼は全くないのですが、Facebookはズルトラではこんな風に見えます。とっても見やすく、いままでチマチマと小さい画面のiPhoneでやっていたのが馬鹿馬鹿しいです。しかし誰も「カッコイイ」とは言いません。本日の話題はここから。
さて、Googleは現在の4.4 KitKatに続く最新のOS、「L」を発表しました。プラットフォームにマテリアルデザインという新しいコンセプトを採用。
自分がiPhone5sからAndroid4.4のズルトラに変えたとき、まったく違和感がなかったこと。逆にGoogleのアプリやサービスがAndroidに最適化されているため、Googleへの依存度が高いほどAndroidのほうが使いやすいという話は前に書きました。Androidのシェアは2013年には前年の66%から78%に達し、iOSは16%となって前年の19%から落下してます。なのにどうして日本だけがiPhoneの一人勝ちなのか・・・BCNの携帯電話の売れ筋ランキングでも、いったん首位の座をXperia Z2に奪われたiPhoneが、再び首位に返り咲いています。
日本だけiPhoneが優位に立ち、ほかの国ではAndroidなの?ってことですが、もちろん理由は一つでは無いのですが自分はここがポイントではないかと思ってます。まず日本の場合はキャリアからデバイスを買う人が大半です。キャリアはデバイスの価格を負担する代わりに2年縛りにする。このデバイスのコストはデバイスを買い換えない人の電話代に上乗せされている不公平感はあるわけですが、買う方から見るとデバイスの価格の差が毎月の差に出ない。さらに日本の携帯キャリアは何でも載せの最上機種しか扱わない。Androidのグレードが高い機種とiPhoneの争いで、支払い額に差が無い。
ところが海外では、デバイスを買ってからキャリアを選ぶ。つまりSIMフリーのデバイスを買う場合が多い。こうなるとデバイスの価格の差が大きく影響してくる。ちなみにeBayで「日本に無料で送ってくれるAndroid4.4搭載のスマートフォン」で検索すると、中国製のが7000〜8000円でワサワサ出てきます。デバイスの単価がここまで安いのであれば、Androidのシェアが拡大して当然なわけ。通話とSMSとFacebookくらいしか使わないのなら、別にiPhoneとか高グレードのモデルはいらない。アメリカでも格安のAndroid機使ってる人は一杯いるし、アジアの後進国ではたいていこれです。
あと、Androidの2.3あたりの印象が悪すぎた。4.4になってiOSと並ぶか抜いた感があるのに、いまだに「Androidは使いにくい」と思ってる人が多い。キャリア紐付けのAndroidデバイスは、オリジナルのアプリがどっさりはいっているせいかアップデートがめちゃ遅い。Xperiaもグローバル版は3月に4.4になったのに、docomo版はやっと6月26日です。
そしてもう1点、決定的なことがある。それはというと
Android機にデザインが足りない
という・・・身も蓋もない事実。OSではなくて入れ物の話です。もちろんデザインには好みはあるけども、Appleのインダストリアルデザインは、いつも先進的でカッコイイのに対し、中国製AndroidはみんなGalaxyのコピーで、GalaxyもiPhoneのコピーから始まったみたいな印象。国産のも似たり寄ったり。
上記のように日本の場合は、カッコイイiPhoneとダサイAndroidの支払いコストが同じだから、かっこよい方を買うんだと思うんです。
iPhoneより魅力的なAndroid機を見たことがない
自分の中ではソニーのXperiaはまあまあ合格点だが・・・角張りすぎだと思う
Galaxyもなんだか・・代わり映えしないし、裏面がダサイ。マジでダサイ。使ってる人には申し訳ないがダサイ。
もっとも高価な部類のLGのG3のシャンパンゴールドも
ダサイ・・・ダサイ・・・
これら中国製の100ドル以下のAndroid4.2〜4.4のスマホとデザイン的には大差ない。自分の目にはNexusも同じに見える・・・NEXUSはとにかくWEBがダサイ・・・
すいません。私の勝手な好みですので「カッコイイ」と思ってAndroid機を使ってる方がいたらごめんなさい。最初に謝っておきますわ
画面がでかいほうがいいという私とか韓国とか中国の方は、Appleにはないファブレットを求めてAndroidを買うし、デザインは気にしない、使えればよいという人は安いAndroidを買う。日本の場合は後者の選択が三大キャリアにないので、見た目の良いiPhoneに集中するのではないかと思うわけです。
スーパーデザインのAndroid機を出すベンチャーが出現して欲しい
残念ながら日本の家電メーカーの商品に「デザインが素晴らしい」というのはあまり見ない。韓国も中国も同様だ。クルマも性能は別としてデザイン力という点では欧州車にまだ勝てる車種は少ないと思う。
これはもう、小さいときから「優れたデザインの中で生活する」という習慣に欠けているからではないか。髪型も決められ、学生服限定のような「個性を殺す」教育をされた中で、個性的なデザイン力を育てるのは無理っぽい気がするわけです。
で、この間、日本メーカーの格安スマホの話を書いたけれど、デザイン最重視のAndroidスマホを作るベンチャーがあってもいいと思う。
日本でデザイン重視のスマホって言うとINFOBARっていうのがそれに当たるのかもしれないが・・・
デザインした方には大変失礼だと思うが・・自分にはカッコよく見えない・・。すくなくともiPhoneに匹敵するデザインとは思えないのです。使ってる人も見たことない・・。なんかこう、全体が超硬度で超軽量の削り出しのジュラルミンでできてるとか、レーシングカー用の高弾性カーボンでできてるとか、ポルシェデザインが手がけたとか・・・と、思い出した。Blackberryがボルシェデザインの20万円のスマホ出してた・・
ボディはなんと鍛造のステンレス!!!いや。これがAndroid4.4なら飛びついたかもと一瞬思ったが、iPhoneよりセンスいいかというとちょっと謎。しかも1年ごとに買い換えるスマホに20万は出さない。そういえばVERTUっていうセレブ専用ガラケーもあった。これはカッコイイかどうかはノーコメントにしたい。
Androidだって中身の供給をどこかから受ければこういうビジネスは成立すると思うし、スモールビジネスでも可能だと思うんです。イギリスにはキットメーカーやガレージでやっているような小さな自動車メーカーがめちゃくちゃあるのだが、ああいうものもAndroidなら可能では無いかと、つらつら書いている次第であります。
アメリカのテスラだってそういう感じで始まって、いまや大人気じゃございませんか・・誰かクラウドファンディングでやらないかな、と思いました。1台くれたらブログに書くよ〜。www