LINEの乗っ取りが本格的になって周囲にも続々と被害者が出てくるようになり、今頃LINEではエンジニアが必死にPCからの不正ログイン対策のアップデートをしてるんだろうなと思いつつ、自分のLINEのパスワードは他とは共有しないものに設定しました。LINE株式会社は上場前にとんだ弱点を晒してしまったわけですが、とりあえず不正アクセスしてる中国のPCからのアクセスを遮断してから対策したほうがいいんじゃないですかね? VPN経由ならそれごと・・中国在住の日本の方には大迷惑ですが。
これが特に面白かった。
友人のLINEアカウントが乗っ取られたので、乗っ取り犯と遊んでみました。
さて本日は、昨日仰々しく、ネット界の期待を背に再スタートしたVAIO株式会社について、愛情込めて突っ込んでみたいと思います。ご存じの通りソニー本体はパソコン事業から撤退し、VAIO事業を日本産業パートナーズ株式会社(以下、JIP)に譲渡し、200数十名の小さなPC会社として再スタートを切ったわけです。日本人としてはレノボに買収されるよりずっとよいし、さらには「ソニーの血統」がこの会社に息づくとしたら、初期のソニーのようにわくわくさせる商品が出てくる可能性もあると、みんな注目してました。
で、
http://vaio.com/
なんですが、オープン間近になったら全く開かなくなった。オートスケーリングとかしてないのか、またはタイムラグがあるのか。サーバ見たらドメイン管理はまだソニーで、サーバはYahoo!Japanの系列の「IDCフロンティア」というところでした。So-netとかじゃないんだ。
こんなに何も表示されないWebサイトって始めて見た。未完成!? // VAIO | SUPPORT http://t.co/7jl5VHzLmw
— えふしん (@fshin2000) 2014, 7月 1
で、やっとオープンしたのを見て、多くの方は肩すかしを食ったんじゃないだろうか・・・
まったくドキドキしないんだもんな
まあ、2月に事業譲渡が決まってまだ5ヶ月経ってないから、その間に人員整理したり、社員が安曇野に越したり、サイトを構築したり大変だったろうから、ある意味仕方ないのであるが、少なくともVAIOはもうソニーじゃ無い。つまりマスを使って広告打ちまくったりはできない。ネット中心で「アーリーアダプター」が中心となってクチコミで広めていかないといけないのだ。「アーリーアダプター」が「今後のVAIOすげー、期待できる」と言ってくれないと全然浸透しないのである。
昨日のVAIOのニュースを検索してください。
ITMedia、PC watch、Gigazineと、報じているのはネットメディアばかり。マスコミと言えるのは日経だけです。つまりもう、ダイレクトには日本の95%を占める「レイトマジョリティ」には伝わらないのです。
ネットの評判はどうだったかというと・・
「VAIO」復活も険しい道のり 販路などソニー時代を踏襲 新鮮味欠く
http://t.co/4ZFBbnDksw
— ITmedia News (@itmedia_news) 2014, 7月 2
何のしがらみもないのではっきり書くけどVAIO(株)の勝ちシナリオがまったく思い浮かばない
— Kiyoshi Kurihara (@kurikiyo) 2014, 7月 1
確かに厳しい。でも厳しい、少数精鋭、少量出荷の中に勝機、商機を見出そうとするVAIO株式会社の今後に注目。ごく個人的な意見としては、応援をしたい。「あまりに厳しいVAIOの船出 ファンド傘下での先行きは五里霧中」 http://t.co/EDUd7BaGav
— 本田雅一(本人未確認) (@rokuzouhonda) 2014, 7月 1
スマホすら最適化されてなくてダメだなと…。。。→ VAIOは、VAIO株式会社へ。小さなメーカーだからこそできること。本質をとことん突き詰め、そこに独自性を加えた製品を、丁寧につくり届けます。 http://t.co/BEwZ2Peoy7
— 高木新平 (@Shimpe1) 2014, 6月 30
もう。ボロカス・・・
6.4インチのソニーXperia Z Ultraでも識別不可能な文字・・まさかPCメーカーだからスマホ対応はしないということじゃないでしょうな・・!!
VAIOはどうあるべきか
1 スピード感を大事にする
アーリーアダプター向けの中小のスタートアップ企業なら、リリース時にスマホ対応してないとかあり得ない。ネットのアーリーアダプターに酷評されてしまうとそれでストップしてしまうってことを肝に銘じ、「いい物を作れば売れる」という考え方から「いい物を作ってそれを的確に拡散させれば売れる」という風に切り替えてもらわないとだめ。そのために必要なのはスピード感です!
今までのソニーって、商品開発と顧客対応がぶち切れていたように感じるのだが、今後はサイトにアクセスしてきたユーザーと一緒に商品を創るという感覚を持たないといけないのだ。その上でWEBサイトは唯一の接点となる。ここは最優先であるべきだと思います。
2 創ってる人の顔が見えるように!!
大企業ならともかく、240人の小規模なメーカーなら、「誰がデザインしてるの」「誰が作ってるの」というのが非常に重要なファクターになる。大企業のAppleだってジョナサン・アイブの名前が広く知られている。
ところがVaio.comの会社情報を見ると、フツーの大企業なのだ。ズラズラと役員一覧が並ぶだけ。
中小企業の役員なんて誰も興味ないよ
新しいVAIOのインダストリアルデザインは誰がやるのか、全体設計は誰なのか、機能設計は誰か、顔入り、略歴入りで見たい。社員がたった240人しかいないなら、全員を見せてもいいじゃないか。「あっ、この人が作るなら期待できる」とか「自分の大学時代の友人がいた」だけで期待感はぐっと増すし、ネットでも「面白い、VAIO変わった」ということで広まる。
ソニーをやめて安曇くんだりまで引っ越しして、熱意をもってこれから頑張ると思ってると信じるが、現状ではいくらそういってもWEBからは全く伝わらない。アーリーアダプターは掲載されてるいまの商品だって全く欲しいとも思わない。
これだったら社員からあふれ出るアイデアスケッチでも掲載した方がずっと良いです。
とにかくなにを言いたいのかと言えば、中小企業のスタートアップという感じが全く伝わってこないのです。WEBは最初だけはドカンはアクセスがあるが、そのあとずっとアクセスを取ろうと思えば、それなりのコンテンツが必要なんです。
数千万円かけた岡山市の伝説の桃太郎市サイトなんてペンペン草が生えてます。Similar Webでチェックしたら個人ブログ並みの月間8000人ですよ、いま(誤差があっても1日200〜300人程度と見ます)。そういう意味で昨日のサイトオープンは本当に乾坤一擲のチャンスだったのに、それに失敗してしまったと思います。
繰り返すけど、今後はネットでアーリーアダプターの噂になるのが成功の必須条件です。ところがネットで真っ先に情報に飛びつくアーリーアダプターは、Macの利用者が特に多い。IT系の打ち合わせのMacBookの利用率見たら過半数行ってると思う。Windows機は会社支給ならともかく、個人使用では一般の人よりずっと利用率は下がる。
VAIOがWindows機である前提が、そもそもアーリーアダプターには興味がない。MacOSの互換機作るならまだしも(むかしパイオニアが作ってたけどいまはたぶん×だよね)、なんならChromeOSのBookのほうがよほど注目されるかもだ。VAIOのChrome Bookでたら買ってみてもいいかなと思うくらいです。とにかくWindows機では「あっ」というものが作れるのか、みんな興味津々で見ている数ヶ月です。
数ヶ月経過してこのままだと本当に忘れ去られて終わっちゃうと思いますよ・・・
Amazonで見たら、旧ソニーのVAIOの新品Bookが7〜8万で一杯でてる。これってお買い得なのか、なんなのか、Windowsをよく知らない自分にはちんぷんかんぷんです