老眼についての基礎知識。
40代から60代初めに自覚されることが多いが、実際には20歳前後から調節力の減少は始まっており、日常生活で字を読む時の距離である30cm前後が見えにくくなるのが、この辺の年齢であるといえる。しかしこのような症状を自覚する年齢は個人差があり一概には言えないが、一般には40歳前後、早い人では30歳代半ばあたり、遅い人でも50歳代から60歳あたりまでに自覚症状を訴えることがほとんどである。
みなさん、日本の年代別人口比はどうなってるか知ってます? 総務省統計局が平成25年のデータをリリースしてました。それを厚生労働省が加工した資料から転載
一目瞭然だが、日本人は40代以上のほうが40代未満より圧倒的に数が多い。65歳以上は4人に1人。
年少人口(0~14歳)は1639万人で,前年に比べ15万7千人の減少となっています。
65歳以上人口は3189万8千人で,前年に比べ110万5千人の増加となっています。
元データのExcelシートがあったので計算してみた。40〜69歳までの総人口は4976万人。15〜39歳までは3662万人だった。なんでこんな分け方をしたかというと、スマホユーザーをざっくり15〜69歳とした場合、40代以上は過半数の57.6%だってことだ。ちなみにココで調べたら、老眼で視力矯正している(老眼鏡をかけてる)人は
40代 16.2%
50代 51.8%
60代 63.8%
なのであった。ラッキーにも自分は老眼はほとんどないけど、近視だから運転のために眼鏡を掛けるとスマホの字が読みにくくなります。裸眼だと全く平気なんだけどな。
いま、Facebookの大画面対応で老眼のiPhone6 Plusユーザーが絶望している
iPhone6が発売された翌日に書いたこのエントリー
今のiPhone6 Plusは単なるらくらくホンでファブレットではなかった
で、Appleが5sから大画面の6、6Plusに対応するのにアプリ側がなにもしなくても拡大鏡で表示できたために、アプリ側の対応が遅れたり、はたまたコストまで掛けて対応する気が無いサービスが多いんじゃないの?という懸念を書いたのだが、実際には上のエントリーを書いたあとに
「老眼の自分にはiPhone6 Plus最高です」
というツイートとかFacebookの書き込みがけっこうありました。だって日本の人口比で考えたらスマホユーザーの過半数が老眼かまたは予備軍だもん。
■10/15現在で対応済みのアプリ/Apple製除く
Chrome
Gmail
Googleニュース
Skype
Evernote
YouTube
Twitter
Kindle
Pinterest
SmartNews
Facebook Messenger
One Drive
Facebook・・今朝対応しました
■未対応
LINE・・対応予定と言ってますね
食べログ、価格コム
じゃらん、HotPepperなどリクルート系
ぐるなび
楽天
Google+
NewsPicks・・対応予定ありとTwitterで回答
グノシー
Yahoo!Japan
Sumally
niconico
BookLive・・対応するとTwitterで回答
GoogleMap
eBay
Amazon
Yelp
Vine
DropBox
Instagram
Hangouts
など、海外のメジャーアプリが着々と対応してくる中、日本のメジャーアプリはほとんど未対応です。前にも書きましたが問い合わせしたところ、「対応予定はない」「よくわからない」と回答してくるメジャーアプリもあります。大半は回答もないんだが。笑
逆にこんな困ったことがiPhone6になって拡大鏡で嬉しかった老眼の人に発生すると予想してました。
1 アプリが大画面に対応した
2 文字が小さくて見えなくなった
3 文字が小さいので文字サイズを上げた
4 そうしたら大画面非対応でDynamic Type機能対応のやつは文字が拡大鏡からさらに巨大化
しかしいろいろ試してみると、ほとんど4はなかったのです。iPhoneの設定でどれだけ文字を大きくしてもほとんどのアプリでは文字が大きくならない。というのは・・
iOS7から、Dynamic Type機能に対応したアプリの文字サイズをユーザーが変えられるようになってるわけですが・・。
コレ見る限り、実装はたいして難しくない感じなのに・・・
iOSアプリで動的にフォントサイズを変更する「Dynamic Type」新機能の実装法 #ios7yahoo
しかし、いまだ殆どのアプリに実装されてないのであります。自分で使ってるアプリを片っ端から試したけどほとんど文字サイズは変えられない。Appleのアプリを除くとTwitterくらいしかない。どうなってんの?
「Dynamic Type 実装 アプリ」「Dynamic Type 対応 アプリ」で検索しても一つも出てこない。
ちなみにGmailは、iOSでは文字サイズは変えられないが、Androidではフォントサイズで変更できます。Androidではそこそこのアプリが文字サイズの変更が可能です。Facebookはスタイルが固定されていてAndroid、iOSともダメです。
↑Androidはこんな感じで字の大きさを変えられるアプリが多い → 老眼に優しい
iPhone6と6 Plusが拡大鏡になり、喜んでいた多くの日本のユーザーは、メジャーアプリが大画面に対応していくにつれ、文字サイズが急に小さくなって驚き、なんとか文字サイズを大きくしたいとあれこれやるのだが、できない。困りまくる。大きな文字の楽ちんさを知った老眼キャリアは絶望する。大きな文字の楽ちんさを知らなければ良かったのが知ってしまった。そして大画面に対応されたことに怒りさえ覚える。
そして・・・Androidのほうが文字サイズを大きくできることを知って愕然とする。
そんなわけで、中高年が主体となる日本の人口構成を考えますと、アプリ提供元の皆さまにおきましては、速やかにDynamic Type機能に対応するようにオススメする次第であります。ニュースアプリとかとくにそうです。
金もってんのは中高年だよ