わたしの本業のひとつに、ネットショップの運営コンサルというのがありまして。現在7社ほどの面倒を見させていただいています。昔はナショナルクライアントもやっていましたが、現在は中小企業と個人商店オンリー。大手はやらないという主義があってのことじゃなくて、たまたまです、はい。
で、その中の数社は、ヤフオクに出品もしてもらっています。安ければいいという、あまり良質の顧客層では無い(わたしもヤフオクマニアで評価700くらいなのでその一員)わけですが、新規の顧客を獲得するには頑張れば効果が出ます。で、オークションストア契約をしてせっせと出品すると、必ず来るものがあります。
カナダならぬ、ナイジェリアからの手紙
これ、国際的には、419詐欺と呼ばれていているそうです。419というのは「ナイジェリア刑法第419条に抵触する」ということだとWikiにありましたが、詐欺だから抵触どころじゃなくてジャストじゃないかと思うのだが、どうでしょ。
さて、ナイジェリアと言えばボビー・オロゴンだが、それとおいといて、このナイジェリア詐欺、基本パターンはいくつかあり、海外では「アフリカを救って欲しい」的なメールで口座を貸して騙される形式が多いようだが、オークションのeBayやヤフオクでもめちゃくちゃ来る。ヤフオクのピークは5〜7年前だったと思う。個人IDにもけっこう来たし、自分にも来たことがある。たしか警告文が記載されていたが、現在ではこの程度の扱いです。まあ、大半の日本人は英語が分からないからパスされるっしょ。
あまりご存じの無い方に簡単に説明すると、ある日、質問欄にこんな内容の英語のメールがくる。
「わたしは××在住のナイジェリア人だが、ナイジェリアに住む甥にこの商品をプレゼントしたい。××円(けっこう高い) でいいので送って貰えるか」
真に受けて英語で返信すると、どこどこの銀行に振り込めばいいか、という返事が来て、指定すると「いま振り込んだので送れ」という風に言ってくる。当然詐欺だから振り込みはないわけで、昔は「手続きが遅れている」とかいって人のいい店主につけ込んで先にな送らせようとしたが、いまでは偽の銀行からの振り込み確認メールを送ってくるらしい。頭良くなってます。
しかし、商品はなんでもいいっぽい。サプリメントメーカーのクライアントが出品している商品価格2000円くらいのコエンザイムQ10に質問が来たときは
「美白すんのか? しかもアフリカで?」
とかなりツボったが、担当者は知らずに翻訳ソフトで英語に訳してやりとりしていたので当然止めさせました。
とにかくナイジェリアに送らせて売りさばくらしく、高学歴で英語が達者な人間が詐欺をやっていて、大金持ちになっているヤツも多いらしい。一時この詐欺についてヤフオクではあまり聞かれなくなったが、先月、取引先に一件、またも質問メールが来ました。
「ナイジェリアにいる甥にプレゼントしたい、5000ドル払うので送ってくれ・・」
その商品ってのは・・・アメリカ製サーフボード。
サーフィンできないだろ、ナイジェリア・・・
そして送られても、これがなんだか誰もわかんないだろ、ナイジェリア・・・
いいのか、ナイジェリア・・・
で、このナイジェリア詐欺についてはヤフオク出品している人はだいたい知ってると思うが、これを逆手に取ったおもろいサイトの紹介がロケットニュースに出ていた。
詐欺メールに返信して、逆に相手を騙して「××してくれないと信用しない」として、その写真を送らせ、馬鹿な格好の写真を送らせてそれをサイトに掲載して芸術性を競い合うのだ。
一番気に入ったのがコレ
KISSのかっこうして写真に撮って送れって 送らせた写真だそうだが、ギターがフォークギターだ!! アコースティックなKISS!!!
コメント最多がこの写真だが、いくらなんでもこれはネタっぽいっしょ・・
後ろに書かせた垂れ幕の意味、分からないで書くわけ無いし
んで、当のサイトがコレ
http://forum.419eater.com/
トロフィルームというコーナーに、お馬鹿写真がたくさん陳列されています。不祥ワタクシも、このサイトに投稿するべく会員登録しました。早く次のナイジェリア詐欺のメールが来ないかな・・・
[…] 友人のブログでおもろい話が、、、 […]