今朝ほど書いたブログ。なんかデータがおかしいというご指摘いただきまして夕方に再度試したら、朝と全然違うし、さらに公式リリースともまったく違う結果になりまして、そもそもこのデータに信頼性あるのか的になりました。穴掘って入りたい気分です。本日のブログ、皆様が忘
気を取り直して・・・新しいの行きます。みなさんが忘れてくれることを祈りつつ
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ガラケーがどうしてらくらくホン残して消えようとしているのか。
「スマホのほうが性能がいいから」と思ってる人が多いと思うが、実はそんな簡単なことじゃない。それよりむしろ、「スマホのほうが原価が安いからガラケーで同じように作っていたら太刀打ちできない」というほうが正しいんじゃないか。
搭載されるOSのAndroidは無料だから、極端な話、中国の三流のメーカーでも格安でスマホは作れる。iPhoneそっくりの偽物を、数千円で売ることが出来るのも原価が安いからだ。Windowsマシンと同じでOSが同じならあとはスペック勝負でしかない。iPhoneやGalaxyやAriaとかは世界中がマーケットのグローバル機だから、たくさん売れるから原価が安くなりその分高いスペックのものを作れるが、国産のスマホは国内だけがマーケットだから個数がたいして出ない。だからスペックを下げざるを得なくなる。シングルコアのスマホがデュアルコアのGalaxyやiPhoneに性能で勝てるわけが無い。国産機がやっとデュアルコア1.2GHzを積む頃には、Galaxyは1.5GHzとさらに速くなってるというわけだ。これでは勝負になりません。
ガラケーは日本でしか通用しない携帯だったからOSも各メーカーの独自開発で、開発費、つまり原価が非常に高かった。それを携帯キャリアが販売奨励金とかでカバーして安く見せかけるようにしていたが、それだとたくさん通信費を払うヘビーユーザーが、ほとんど使わないライトユーザーの購入費用を負担することになって不公平が生じて改正され、ハードの価格が非常に高くなって買い換えサイクルが伸びた。そのうちiPhoneが出てくると、「あれ、おサイフケータイもワンセグもなくても別にいいじゃん」ということになって、そのあたりもきっかけの一つになってガラケーの衰退が始まったわけです。まあ、ほかにもいろいろと見方はあると思うが・・。
↓ わたしが考えるガラケーとスマホの違い
ガラケー | スマホ | |
原価 | (-_-)高 | (^^)安 |
見た目 | (-_-) いまいち |
(^^) かっこいい |
使い勝手 | (^^)よい |
(-_-)〜(^^)
|
機能 |
最初からなんでもありのフル装備 |
最初はドンガラ。自分の好みでいろいろ追加していく |
マーケット | 日本国内のみ | 世界 |
この時代に日本だけで商売しようとしていてダメになった
ということだけは確実に言えるんじゃ無いかと思います。グローバルを考えて開発しないとダメな時代になってるわけ。
しかし、だ。
テレビで報道される東京モーターショーを見ているとガラケー路線と同じような危惧を感じるのは、私の錯覚でしょうか?
実は20年くらい前、ネットに走る前は車の仕事ばかりをやっていた。サブカタログやメーカーの広報誌作ったりしてました。地下鉄サリンの時は日産の仕事で銀座に詰めていて、危うくタッチの差でサリン吸うところでした。外車メーカーのカタログとか新聞広告も作ってました。そのときの常識と今とではだいぶん違ってるとは思いますが、車ってだいたい新車を開発するのに4年かかっていた。となると、4年前に「将来はこういうのが売れる」と考えて開発に入るわけです(いまはもう少し短いかも)。
モーターショーに出ているのは商品化の2年くらい前の車だったりするから、だいたい1〜2年くらいの開発期間で作られていると勝手に推測するが、今回の国産メーカーのブースは、とにかく
エコ
低燃費
EV
車載電池でカフェ
みたいな、今の日本市場に完全に向いてる(と考えられる)ものばかり・・・
しかし日本はいま、若者はそもそも「車なんていらない」って免許さえ取らない時代ですよ。ジャン・レノが車のCMじゃなくて「免許を取ろう」ってCMやってるくらいです。なんで免許取らないのかというと、そもそもお金が無いし、必要が無いし、欲しい車も無いという・・・。
そもそもEVは走行距離がかなり短いわけで、こんなのが世界で本当に売れまくるのか、正直かなり謎。欧米は景気悪いし、環境問題に興味の無い中国人が買うとも思えない。その上EVってめちゃくちゃ価格が高いじゃ無いですか。こんなのがインドとか中国のようないま車の需要がバーンと伸びる地域で売れるとは思えないし、さらにはお金のない今の日本の若者が買うとはもっと思えない。
価格が安くて燃費がいいとなるとミラ・イースみたいになっちゃうが、軽四輪の悲しさで、どうしてもスタイルと質感が悲しすぎる。中国ではそこそこサイズがあって高そうに見える車が売れるということで、日本のリッターカーをそのまま持っていっても売れないそうだ。その上、安全基準を満たしてないという理由で確か軽はアメリカには輸出できなかったはず。
もちろん、中国やインド向けの車は別に開発してるということは知ってる。しかしいまや日本の若者は、中国人よりお金持ってないと思う。日本人だって新興国とのユーザーと同じ、「価格が安くて」「デザインが良くて」「性能はそれほど気にしない」という時代になってると思うのだ。
スマホで呼んだら家の前まで来るような超小型車は、日本国内専用の原価の高いオーバースペックのガラケーと同じなんじゃ無いだろうか。それより全世界で通用する、スマホみたいなクルマ(スマホで呼んだら来るクルマじゃなくて)を作った方が今後のためになるんじゃないだろうか。いわばiPhoneみたいなクルマです。今回のモーターショーの報道見て、それを強く感じたわけです。まあ自動車メーカーは日本の基幹産業だからそんくらいは考えてるとは思うのですが・・。
余談だが・・・少子化が社会問題になってる今、「異性の交際相手がいない18~34歳の未婚者が男性で61・4%、女性で49・5% に上り、いずれも過去最高となったことが25日、国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査(独身者調査)」で分かった。2005年の前回調査から急増、男性で9・2ポイント、女性で4・8ポイント増えた」という報道があった。
思うに、これは若者の車離れも大きく影響していると思う。我々の若い頃は車を買って女の子をドライブに誘うというのが常套手段だった。車の中は密室だから一日ドライブすれば相当に距離感が縮まる。実際、クルマ依存率の高いヤンキーはみんな早婚じゃないか! 女性から見れば運転の上手い男性はりりしく見えるし、なにせ「横顔しか見えない」から多少ルックスに問題があってもいけた。「クルマなんかなくても女に不自由しない」っていうのももちろんたくさんいるとは思うが、クルマがあった方が女の子とつきあえる可能性は確実にあがる。国策で若者の免許取得費用を補助するとか、クルマの税金なんとかするとかすることは、マジな話、少子化対策につながるんじゃ無いかと思う、今日この頃です。
ついでにメーカーさんには、若者向けの「価格が安めで」「スタイルがよく」「オーバースペックじゃ無い」クルマを開発してもらい、若者戦略車、否、世界戦略車にして価格を下げる工夫をしていただきたいと思う次第です。
[…] 。 参照→ 「東京モーターショー国産メーカーブースから、ガラケーの匂いがしたような」 […]
結局、若者は車に興味が失せってしまったのです。
車に興味が無いから免許も必要なくなった。
なぜ、若者が車を欲しなくなったのかってことになるわけですが・・・
私は、若者の自由への欲求が下がったからと考えています。
昔は若者はもっと自由でありたいと、願っていました。
不自由から脱出する手伝いをしてくれるのが車だった。
だからあこがれた。
車は自室であり、自由な移動を保証してくれた。
今は皆自室を持ち、(都市では)かなり自由に移動できる。
自由のために自室から脱出する という欲求がほとんど存在しない。
これが私の考える若者が車を欲しなくなった理由です。
車を欲しいという欲求が無いのだから、値段もデザインもあまり意味はない。
以前のような、若者がクルマをあこがれる時代は終わったのです。
もうそういう時代の再来はありません。
私は今の日本の車の進化の方向は正しくないと思っています。
でもそれは日本の車だけではなく、世界中の車が私の望む方向とは違って来ています。
(世界中がそうなのだから、たぶんもう私の考えの方が古いのでしょう)
車は自分の手足の直接的な延長として動くべき と言うのが私の考えですが、今は手足と作用部分の間にコンピュータという他人が入り込んでいます。
他人はどんどん入り込んできており、ますます間接制御の割合が増えています。
走る・止まる・曲がる だけは直接制御であって欲しい。
iPhoneのようなクルマとはどんなクルマでしょう。
ベースが共通で、世界中に通用するクルマなのかな。
しかし、クルマの走行環境が整った国と、そうでない国では、ハード部分は共通にはなりません。
この辺りが、ソフト産業とハード産業(コンピュータのハードではない)の違いです。
クルマ作りは重厚長大産業なのです。
その国で喜ばれるクルマのカタチも国によって非常に違います。
クルマはそれが使われる地域で作るべき物です。
フェラーリライクな廉価なクルマを売り出しても、喜ばれる地域は限られます。
軽四はUSに輸出できない 件ですが、iMEVのUSへの輸出が始まったように、大改造することなく輸出できます。
でもあのサイズのクルマはUSに大した需要は無いと思います。