こういう質問をメルマガに頂きました。
「永江様は海外に行かれる際、SIMロックフリーのスマートフォンを持っていき、現地のSIMを購入しネット活用してると思いますが、ホテルや空港のフリーWi-Fiを利用する際のセキュリティ知識を教えて頂きたく質問させて頂きました。フリーWi-Fiは便利でいいのですが、やはり情報漏洩のリスクがあるかと思いますので、フリーWi-Fiを利用する際に永江様が注意してる点をご教授頂きたいです。よろしくお願い致します」
SIMフリーのスマホが非常に普及している今、海外に行くときは持って行って現地SIMで活用したいというのは当然の成り行き。SIMフリーでなくてもiPadは国内のキャリアで販売されているセルラー版は、国内ではSIMロックされているが海外では現地SIMを入れて使えるのである。特に便利なのはGoogleマップが使えること。日本にいるときに下調べしてマイマップを作成しておけば、現地で迷わない。さらにはレンタカーを借りてもナビとして使えるので非常に便利。海外レンタカーのナビって言語がアレだったり、サイズがめちゃ小さくて日本のカーナビと比較にならないくらい地図が雑なものが多くてまるでだめな場合が多い。
現地SIMはほとんどの国の主要空港では空港の入国したところで販売されている。アジアの観光大国ではこれがいい価格設定にされていて、タイや台湾、インドネシアでは5日くらいならだいたい1000円くらいで旅行者用のプリペイドのSIMが買える。特に台湾はほとんどの空港でSIMを売っていて、5日間で通話が少しとデータ使い放題の3GのSIMが1200円なんである。速度も3Mbpsくらいは出るから、台湾の場合ならノートパソコン持って行ってほとんどテザリングで過ごせる。他の国だとデータ通信はせいぜい1GBくらいしかついてないので、パソコンでバリバリとテザリングしたら瞬殺なので注意です。コンビニで追加料金払えばいいのだが、現地の言葉なんでけっこうめんどう。
日本も観光客をたくさん呼びたいなら、国策でここはなんとかするべき。現在もプリペイドのSIMが空港で販売されているが、価格が高すぎる。海外の相場に合わせて補助金使ってもいいから価格を下げ、受付でSIMの入れ換えしてあげるなどのサービスを充実させるべき。変なところに補助金いれるよりよほど活きた活用だと思います。
SIMは国によっては好きなだけ何枚も買える所と、台湾のようにパスポート一枚についてSIM一枚というところがあるので、後者の場合はバッテリーがでかいiPhone6 plusにいれて、テザリングで画面のでかいズルトラを繋ぎます。ナビはズルトラで見る。というのはGoogleマップはAndroidのほうが使いやすいからだ。細かい動作の差がけっこうあるのを見つけた。
空港やホテルのパスワード無しのWi-Fiには繋がないのが吉
自分は空港やホテルの、特にパスワードの設定のないWi-FiにはVPNアプリを使わずには接続しません。
ノマドや海外でWiFi使う方は必須だと思う、VPNソフトを入れてみたよ
しかし、速度が低下するし、Macの場合はそうでもなかったがWindowsだと入れてるアンチウイルスソフトとあたってしまって警告がうるさい。iPhoneとAndroidにははいってるので、乗り継ぎの時の空港の無料Wi-Fiでメールチェックするときにはこのアプリ経由で接続しています。しかしあくまで緊急用という感じかな・・・で、宿泊先では・・・
スパイ活動「Darkhotel」:アジアの高級ホテルを舞台に
2014年11月11日
Kaspersky Labは、「Darkhotel」と名付けられたスパイネットワークの発見を公表しました。このネットワークは、アジアの多数のホテルにて丸7年も活動を続けていました。それだけでなく、この活動にはプロフェッショナルで頭の切れる複数人物が関与しており、さまざまな手法を駆使した総合的なツールキットを作り出して被害者のコンピューターに入り込んでいました
アジアというのは主に日本と中国と台湾らしいが、ほかの国でも当然あるでしょ。ちょっと前まではインドネシアとかではホテルでWi-Fi使おうとするとバウチャーカードを有料で買ってコインでこするとパスワードが出てくるのが多く、こちらのほうがまだマシだったのだが、今はサービスの一環としてみんな無料でパスワードもないか、全員共通。これはマジ怖である。日本のコンビニのWi-Fiに仕掛けてもヤンキーのLINEくらいしか傍受できないのでやる馬鹿もいないと思うが、高級ホテルの場合、客もそこそこなのでノートパソコンに侵入できればいろんな利益が望める。日本の会社に戻って会社のネットワークに繋いだ瞬間に基幹系に侵入されたみたいなこともあるそうな。
自分でホテルの部屋にWi-Fiネットワークを作る
そうはいっても部屋で仕事をしなくてはならない場合、日本ではテザリングでやるが、海外の場合はどうするか、である。台湾はデータ通信無制限なのでそれでいいし、SIMカードを複数買える国では何枚も買ってデータを使い切ったら次の、という事もできる。ちなみにレンタルの無線ルータの場合、大半の国では「一定パケット使うと速度制限縛り」があり、パソコン繋いで仕事をガシガシしたらいきなり超低速になることがけっこうあるので念のため。
で、自分は、こういうことから脱却すべく、いまでは自分でWi-Fiのルータを持って行ってホテルの部屋に環境を構築しております。といっても別に技術がいるわけではなく、ホテルの部屋のルータ外すして自分のと付け替えるだけです。まず最初に入手したのはこれでした。
PLANEX ホテルでWiFi USB給電型 無線LANルーター ホテル用 11n/g/b 150Mbps ちびファイ2 MZK-UE150N PS4・AppleTV・iPhone・Android対応
実勢価格で2000円ちょい。ノートパソコンにUSBで接続して電源を確保し、部屋のWi-FiルータにつながってるLANケーブルを外してつなぐ。設定はスマホアプリは信用しないほうがいい(どこのメーカーのも評価は最低レベル www)。普通にネットワークから選択して機器の裏側に書かれているIDとPASSを入れるだけでつながる。ただ2.4GHzにしか対応してないのと、最大で150Mbpsしかでない。自宅でテストしてみたら届く範囲も小さく、もともと有線LANしかないビジネスホテル用の感じ。小さい部屋ならよいが、海外のホテルは自分の家より広かったりするし、パソコンのほか同室者のタブレット、スマホなど6から7台も繋ぐことを考えて数回使っただけで引き出しいり・・あと、iPhoneの場合はけっこう遅い。Androidとの相性はよいのだが・・
で、次に買ったのがこれ。
ELECOM 無線LANルーター ホテル用 300Mbps 11n/g/b ブラック 【PS4対応】 WRH-300BK
なんと実勢価格で2000円切ってる。こちらは電源コードがついてるが、マイクロUSBでパソコンと繋ぐこともできるのでほとんどいらない。出力は上のよりあり、スピードも出た。しかしAmazonの評価にもあるように、どうも長時間使うと調子が悪い。あくまで簡易的に短時間使うものとしたほうが良い感じであった。
で、わたくしめが最後にいきついたのは・・・・AirMac Expressの旧型でございました。こちらは出力とも申し分ない。Amazonでも売っていてこんな感じで買えます。コンセントが内蔵されているので楽ちん。ただホテルではコンセントが少ないのでタップは必携。www
新品だとプレミアム付いてる勢いなんだが中古だと5000円くらい。わたしはヤフオクで4000円でゲットしました。これ最高です。アジアのホテルだと部屋のルータがしょぼくて、接続しようとしてもなかなかつながらなかったり、つながってもめちゃ遅いのだが、この写真の場合だと部屋の無線ルータ(しかもパスワード無し)が3Mbpsもでないのに、これだと48Mbpsも出ました。訳がわかりません。
右がホテルのルーター。ここからケーブル外して繋ぎました。ADSLって書いてあるのにこんなに速度が出た。朝のめちゃくちゃ重くてホテルのWi-Fiだとスマホが動かない時間帯でも25Mbps出てる。理屈はよくわからないが快適。理屈は別にどうでもよいです。素人なので。
自分でパスワード設定したWi-Fiルーターを持ち込んでも、Darkhotelの魔の手から逃れられるかどうかは不明ですが、少なくともなにもしないよりはずっと安心だし快適。そんなわけで、ぜひお試し下さいませ。