6月から本格的に流されはじめたSoftBankのテレビコマーシャル。「意味が分からない」という人も多かったのではないかしら。
事の発端はauの三太郎CMシリーズでした。「ぱっこーん」のやつね。
4月から5月のCM好感度調査では、auがぶっちぎりの1位。
企業別CM好感度、KDDIが初の首位 「三太郎」シリーズ大ヒットで
auが描く“自由すぎる”桃太郎×金太郎×浦島太郎/au「あたらしい英雄」篇 ほか3篇
それまで7連覇のSoftBankのお父さん犬シリーズを打ち負かし、ついにauが1位を獲得(しかも大差で)したわけだが、そのあとの6月2日からのSoftBankのコマーシャルが、もうえげつないったらない。
最初は桃が流れてくるヤツだったので、「あれ?なんの意味、auのパロディかな」と思っていたら・・・なんと鬼を桃太郎がワイヤーアクションでめった切りにして、最後に「SoftBank」というテロップが入るヤツになった。日本昔話の市原悦子さんも出演。ちなみにauもSoftBankも電通だと思います。
なんのために、こんなCMを???
最初に思ったことは・・・このシリーズをガンガン流すことにより、「あれ、三太郎のシリーズってSoftBankだっけ」という誤認を視聴者に持たせるのが狙いかなということであった。セコいようだが、広告宣伝の乗っ取りね。しかし、Facebookに投稿したところ
「あれ?auの新シリーズだと思ってました」
という人がいた。なるほどそういう見方もあるね。そうなるとSoftBankがこのシリーズを流せば流すほど、auの評価が上がってしまう。で、10分くらい考えて自分は違う狙いだと思いました。
これ、ジャミングでしょ!!
レーダー妨害(英語: Radar jamming)は、レーダー波に対する妨害(ECM)のこと。電波妨害装置によって行われる。
Wikpediaより
戦闘機が敵のレーダーに捉えられたときに、ノイズ電波を出しまくってレーダーを効かなくしてしまうことをジャミングという。
auのコマーシャルはシリーズであり、「新しい英雄(auのダジャレ)」ということを金太郎、桃太郎、浦島太郎が表現しているわけ。しかしSoftBankが桃太郎のシリーズ、しかもauはコミカル系だがこちらはシリアス系を大量投下することにより、auのシリーズとしての統一性がとれなくなる。要するに視聴者はストーリーが混同してなにがなんだか分からなくなるわけです。好感度も下がる。せこい。せこすぐる・・・www
こうなるとauとしては、次は桃太郎が白い犬を家来にして
使えねーな、お前
と、ひとこと吐く対抗策を採ってもらいたいという声が私のFacebookのタイムラインでは上がっております。ぜひとも戦争の勃発を見守りたいものです。その前に、テレビコマーシャル見て携帯キャリアを決める人っているの?
こんなに広告打つなら「うちは広告止めて、その分料金下げます」って宣言したほうがシェアを獲れると思ったのだが、まだテレビの依存度が高い地方のレイトマジョリティにはそういうニュースも届かないのね(遠い目)と思いました。
しかし、docomoのコマーシャルはといいますと、まーーーーったく思い出せない。どんなのだっけ。検索してみたら
DCMXっていう、日本の95%位の人は「なにがなんだかわからない」と思ってぼーっと見ていたアレでした。docomoの疎外感はんぱない。あれ、docomoも電通だったよね・・・・
↓メディアの効き目は薄れてきているけど、レイトマジョリティにはまだまだテレビの広告が効くんです。特に地方は「テレビに出てた = 信用できる」という価値観が不動だと最近また学んだ私です。