星野リゾートさんの求人基準が話題です。
あなたはたばこを吸いますか?
喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなります。 私のホテル業界での経験の中で、スタッフの集中力を維持させるため、勤務時間中に喫煙をさせる対応を行っているケースを何度も見てきました。これはスタッフ本人の能力の問題ではなく、中毒症状という病理的な原因によるものであり、結果的に社員の潜在能力を低下させています。
要するに、喫煙者は仕事の効率が悪いので採用しませんとしている。面白いのでFacebookに投稿したら、喫煙者と非喫煙者の間でバトルが繰り広げられています。まあ大別すると・・・
(非喫煙者)
●喫煙休憩で1日のべで1時間くらいつかう喫煙者はずるい
●そもそも臭くてイヤだ
●自分たちには臭い煙を吸わない権利がある
(喫煙者)
●非喫煙者の意見が魔女狩りみたいでイヤだ。自分たちにも吸う権利がある
●1時間に一回の喫煙タイムで頭をしゃっきりさせている。
わたしは「臭くてイヤだ」派です。喫煙率の推移はJTの調査でこんな感じ
昭和40年には5人に4人ちかくが吸っていた煙草。現在は5人に1人くらいです。昔は慣れがあったと思うが、いまは吸うほうがマイナーなので周囲は煙草の匂いにずっと敏感になっている。田舎の高年齢者に喫煙者が多いので、青森と北海道が喫煙率が高い。
欧米の先進国はどこも10%〜20%代で日本と変わらない。喫煙率が目立って高いのは、突出して韓国、そしてトルコ、破綻寸前の無責任国のギリシャです。
それと、年収と喫煙率は連動していて、厚生省の調査だと
年収が上がるほど喫煙率が下がるという明確な相関関係があります。確かに喫煙者にも喫煙の権利はあるが、こちらは吸わない権利を持ってるので、吸うなら自宅内にしてほしい。以前神田のドトールで打ち合わせしたら物凄い煙で鼻の中まで凄い匂いが染みつき、コートをクリーニングに出す羽目になった。ドトールにはそれから二度と入ってない。
自分的にとても面白かったのは、星野リゾートさんが
喫煙は能力を低下させる
と、一刀両断にぶった切ってることです。これには医学的根拠はあるのか、調べてみましたぜ。いっぱいあるんだが、興味深かったのが
喫煙者は一時的断煙状態では、気分の落ち込みや注意低下や集中力低下がみられる
というのと、東北大学のこのレポートはめちゃくちゃ面白い。
喫煙者は煙草を吸っていない状態では眠気と集中力低下に悩んでいる。吸うと目が覚める・・・www
結論!! 「煙草を吸うと頭がしゃっきりする」というのは正しい。
喫煙者の脳波成分であるアルファ波の周波数は、平均で9Hz前後であるが、喫煙した瞬間に10Hzまで急激に上がる。脳内物質のアセチルコリンがニコチンによって活発化されるからです。しかし喫煙が続くと、アセチルコリン受容体がニコチンを受け入れてしまうため、余ったアセチルコリンを受け入れるために受容体を必要以上に作ってしまい、ニコチンが切れたときに受容体にアセチルコリンが結びつきづらくなり、頭がボーっとする。
非喫煙者のアルファ派は常時、10Hzなので常に喫煙者が煙草を吸った状態にあるわけだ!!
つまり、喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなるから、定期的に喫煙休憩が必要になるわけ。星野リゾートさんがいうように喫煙者はニコチン中毒で常時頭がぼうっとして効率が悪いというのは、科学的に証明されていました。喫煙者の年収が下がるのもこれが理由の1つかも!!
「俺は喫煙者だが、効率は悪くない」という方。喫煙習慣を止めたらいつも喫煙した瞬間の状態でしゃっきりします。アルファ派も常時今の10%アップで効率が上がるようになりますぜ。集中力も維持できるようになりますし、煙草を吸ってる時間の分だけ残業も減らせます。企業も喫煙室を無くて禁煙を徹底し、喫煙習慣をなくさせるようにすると作業効率が上がります。特に喫煙者がぼーっとした状態で作業するのは危ない業種もあるでしょ?
そんなわけで早くJTには潰れてほしいものです。そしてこの本、Amazonでの評価がめっちゃくちゃ高いんですが・・・!! 1996年のだけどね
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