ウ・ウザイ!! ウザ過ぎる!! Facebookのいい話!!

2012年2月14日

この間、Facebookで格言回ってくるのはオヤジが好きだからって書きましたが、ほかにもマジで止めて欲しいものがあります。それは

作り話に感動して「いいね」を押したり「シェア」する行為

ちょっと頭が良い人なら気づくのですが、ネットに疎くて純真無垢なおっさん、おばさんはごきぶりホイホイに迷い込むように引っかかります。最近はこれがウザくて仕方ないくらいに増殖してきました。愉快犯をどうしてこんなに楽しませないといけないのか謎。

ここ数日広まっているデマ

感動です!!涙が止まりません
これは日本の東北大震災で自らを犠牲にしてわが子を守ったある母本当のお話です。
… 地震の鎮まった後、救助隊は、ある若き女性の家に到着し、そこで瓦礫に埋もれた彼女の遺体を発見しました。
… しかし、彼女の遺体はどういうわけか奇妙なことに膝立ちし、あたかも祈りを捧げるかのように身体を前方にやりながら、両腕に何かを包み守っているかのようでした。倒壊した家屋は彼女の背中と頭にのしかかっています。・・・長く続く

英語版もありますが、がれきに埋まった女性の下から3歳児が眠ったまま出てくるんです。でもってタオルにくるまった携帯と遺書が・・・

しかしねぇ・・・普通の人なら気づかないか??

解説しているサイトがあったのでそこから拡大して見ると

このお子さんが3歳児??? のわけないだろ

1 どう見ても津波の瓦礫じゃ無くて赤土だし こりゃ山中ですよ!
2 自衛隊は緑の迷彩だし・・・こんな赤の迷彩で日本で戦ったら敵に狙い撃ち!!
※この赤迷彩は寒冷地の針葉樹用

同様のことを思ってる海外の人も多く、調べているかたがいました。それによると “Mother Love in Earthquake” Wins Photo Contest and the photo was captioned, “The photo “Mother Love in Earthquake” taken by Zou Sen wins the gold prize in War & Disaster News Singles in the 5th China International Press Photo (CHIPP) Contest held in Shanghai, China, from March 20 to 25, 2009.”」

つまり、 これは2009年3月20日〜25日に上海の第5回中国国際写真コンテストで金賞とった有名な写真「Mother Love in Earthquake」で、撮った方はZou Senというカメラマンです。

「感動すりゃいいじゃないか」という方もいるでしょうが、そもそも写真には明確な著作権者がいらっしゃいます。つまりこれは盗用(つまりドロボウ)であり、しかもご遺体の方に対しての冒涜です。中国人なのにしらないうちに日本人にされちゃって、世界中で泣かれても全く嬉しくない。自分ならスゲー、いや。

同じようなので、ウザイくらい回ってきた、ブラジルの航空会社のCAが隣席が黒人になったことにたいして対してクレームを言うオバハンに当てつけを言う話。だいたいブラジルは白人の比率が40%しかいない国だ。そこでこんなこと大声で言ったら周囲から袋叩きっしょ。しかもこの航空会社のサイト見たらCA自体に黒人もいた。今は亡きローデシアとか昔の南アフリカじゃあるまいし、正気の客がこんなこというか、考えてみたら分かる。

こうしたガセのほかに、さらにはもっと重大なものもある。

いい話、感動する話として、出版物から勝手に全文を盗用してきて回す有名Facebookページの存在だ。著作権法で許されている引用の範囲を大きく超え、完全全文の掲載。以前は出典さえ書いてなかったというが、クレームがたくさんあって小さく入れているものの、回るときにはそれは見えなくなっている。つまり

あたかも回してる本人が書いているように見える

というかたちになっている。
これ・・・明確なドロボウです。 いいねをたくさんもらって気持ちいいかもしれないし、アフリエーターがよくやる手法なわけで、何か目的があるのかもしれない。が、これを見て、いい大人が「いいね」とか「シェア」とか気軽にするのは、馬鹿丸出し。犯罪行為の助長です。

こういうと必ず、感動すればいいじゃないか。という人がいる。

しかし、著作権侵害という犯罪を犯しているのに「いいね」ってしていいの?? 貧しい人を助けるっていって大名屋敷にドロボウにはいった鼠小僧次郎吉は磔獄門になりました。私腹を肥やす悪代官とか権力者の屋敷にドロボウにはいるならまだしも(考えたらウィキリークスだ!!)、人を感動させるために全然儲からない貧乏な(想像です)作家の上前をはねるっていう行為は、どう考えても許されるものではないでしょう。

ここで格言嫌いの私があえて格言

Facebookの「いい話」「感動する話」は眉につば付けて見よ

 

  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 100
    follow us in feedly
PAGE TOP