お金をかけずに手間をかけよう。頭を使おう。零細、弱小でもネットショップで成功するコツ

2010年10月9日

いまでもけっこういます。

ネットショップ開いたら、自動販売機みたいに勝手にものが売れてくれる (-_-) と、考えているお方。

ネットショップと路面店が根本的に異なる点があります。路面店は砂漠のど真ん中には建てません。だいたいそんなとこには空き物件ないしな(笑)
しかし、ネットショップはそれだけ作っても砂漠のまっただ中の自動販売機なんです。楽天とかのモールで開店すると、多少は客が来ます。とはいっても1日数十人の下の方・・。つまりモールへの出展費用はこのお客さんの集客コストと思うべきなんです。でも月に50000円払って500人来たとして、一人1000円です。買う人はこのうち1%以下です。これってめちゃくちゃ高くないですか? 高いですよね。しかも楽天以外のモールはほとんど客が来ません。Yahoo!ショッピングが楽天の半分くらいでしょうか。だから費用も半分くらいの訳で・・。他のモールなんてほぼ全く客は来ません。実際のショッピングモールなら地理の便というものがありますが、あいにくネットには距離がない。日本ならモールで買う前提ならばもっとも店数の多い楽天にまずいきます。あなたはほかのモールで買い物します? しないでしょ。なので楽天、Yahoo!以外のモールが廃れたわけです。アメリカならeBayですね。

実際の路面店だと、そこそこ良い場所に店を出せば、そして商品がそこそこよければ客はそこそこ来ます。もちろんそこそこではありますが、原宿とか下北沢に店を出したら1日の売上げが0ってことはないでしょう。でも、そのつもりでネットをやると大失敗こきます。
2009年の1月に楽天の執行役員の方が講演で「楽天市場のサイトのトップページは1日約450万PV(ページビュー)」と発言しているので、まあ話半分としても200万PV。これはPVであってユニークユーザーではなく、だいたいショッピングサイトではユニークユーザー数はこれの1/5くらいなので、楽天の1日の来訪者数は50万人くらいだと思います。六本木ヒルズが1日15万人だから、楽天の来訪者はかなり多いと言えますよね。まあ50万のうちの2万は出店者自身ですけども。
しかし入ってるテナント数が六本木ヒルズは230だが、楽天は約11000。楽天は1店舗あたりにならすと50〜100人/日平均なんです。実際には人気店に集中するので、知り合いが出してる楽天の店舗の来客数を聞いて、だいたい50人/日以下っていうのは、納得のレベル。前にも書いたが、いまや検索エンジンは同じドメインからは結果に2つしか出ない。なので楽天の一万店に強力な競合がいると、ほとんど検索にはヒットしない。これだったら自分でオリジナルドメインでやったほうがよほど検索からの誘導で集客できるというわけです。つまり楽天で成功するには、楽天内の検索でヒットしやすい商品で、他店よりもずっと安く、できれば他に強い競合がいないという条件が必要になってきます。だいたい成功しているのは、そんな感じのお店ですよね。

普通の場合はここまで尖っている商品ではないので、本気モードの場合はオリジナルドメインでネットストアを開業するパターンが大半でしょう。1からシステム作らなくても、いまや月数千円で機能満載のASPを利用できる。買い物かごだけ借りるっていうのはSEO的にとても不利なので、SEO対策がよく練られた商品ページも自動生成できるASPを借りた方が良いです。

しかしだ。最初に戻るが、オリジナルドメインのストアの場合、なにもしなければ集客は基本的に検索エンジンだけ。砂漠の真ん中に建てられた店なんである。通りすがりの客が誰もいない。検索エンジンだけということは、よほど商品にエッジがたっていて、しかも競合が全然いなくて、みんなが争って検索するようなものでないとダメだったことだ。そんな商品、ありますか? あったらすぐやればいいが、無かったらまずは商品構成から考え直さないといけない。普通に売ってる商品をちらちら並べただけでは全くネットでは売れない理由がココにあります。つまり、「集客」ということにかなりのパワーを注がないといけないのです。砂漠に店を建てたのだから、ここまで客を引っ張ってこないといけないわけね。ここ、かなり重要。線引いてください(ひけないけど)

集客というと、普通は「広告」を考える。

でも、チラシや新聞とは違い、ネット広告はすぐに効果が分かる。ひとりの買い物客を連れてくるのにいくらかかるかという効率もすぐに計算できる。分かり易いのがアフリエイト広告で、大企業ならともかく、中小企業の販売サイトでアフリエイトなんてやってるところはほとんど無いわけです。理由は簡単。ペイしないから。楽天自体がアフリエイトをやるのはアリですが、1店舗でやってもペイしません。一人の顧客を連れてくるのに数千円かけても、全く赤字なんです。バナー広告なんてもっと顕著で、100%ペイしないのです。アドワーズやYahoo!のキーワード広告も、実際にはほとんどペイラインには乗りません。商品単価が数万円でないとお金を出した分が回収できない。実際の路面店だとスタッフ総出でチラシを配ったら人件費以外かかりませんが、ネットはそうはいきません。つまり、いかに「集客するか」ということが最も重要な課題になってきます。
広告は絶対にペイしない・・・ということは・・? となると、頭を使ってのいろいろなプロモーションが鍵になります。次回はいくつか例を挙げて効果を検証していきますので〜

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