本日の夜、おそらく安保法案は採決されます。デモやろうが牛歩戦術(笑)しようが間違いなく可決されます。強硬採決は民主主義に反するとかいってる方、民主党政権なんて政権奪取後、いきなり強行採決してました。民主主義の基本は多数決ですので仕方ないのです。討議は尽くされたというより全くの平行線だから、これ以上やってもしかたないです。
で、今回は「世論調査。どうなってんの」について語りたいと思います。
安保法案の意識調査は、右寄りの産経新聞とFNN調査では
2015年9月12日(土)~9月13日(日)に、全国から無作為抽出された満20歳以上の1,000人を対象に、電話による対話形式
産経新聞社・FNN世論調査で、集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案を「必要」と答えた人が前回調査(7月18、19両日実施)より約16ポイントも増えたが、特に女性は全世代で増加し、5割以上が「必要」と回答した。中でも40代は前回比20.9ポイント増の62.8%。30代(51.3%)と50代(57.5%)、60代以上(55.3%)も約20ポイント増えていた。
と、過半数が「安保法案は必要」と回答。しかし今国会で決めるべきは「反対」が約60%。もっとのんびりやってもいいじゃん的な
他の新聞社とかの調査を探してみると・・・
左寄りの朝日新聞(12、13の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は4047件、有効回答は1994人。回答率49%。)
◆今の国会に提出された安全保障関連法案についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法案に、賛成ですか。反対ですか。
賛成 29(30)反対 54(51)
()内は8月の調査で、賛成が1%減り、反対が3%増えた。
無作為抽出なのに全く正反対の結果!!!
政党の支持率では産経が自民36.6%、民主9.4%、維新3.8%、公明4.0%、共産5.4%!!
朝日は自民36%、民主10%、維新2%、公明3%そしてなんと共産4%!!!共産党支持率上がってます。デモやってよかったね。そして産経調査のほうが共産党支持率高いという・・・www
しかし、なんでこんなに正反対なのだ??あまりに謎すぎる・・・もう一回。産経と朝日の質問設定を見てみよう
◆産経
あなたは、日本の安全と平和を維持するために、安全保障関連法案の成立は必要だと思いますか、思いませんか。
●朝日
今の国会に提出された安全保障関連法案についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法案に、賛成ですか。反対ですか。
質問の設定が巧い、両方とも・・・www
仮に朝日の質問を
「今の国会に提出された安全保障関連法案についてうかがいます。(日本の安全と平和を維持するために)集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法案に、賛成ですか。反対ですか。」にしたら、安保法案の支持率はもっと上がったろう。
逆に、産経の質問を「あなたは、日本の安全と平和を維持するために、(集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする)安全保障関連法案の成立は必要だと思いますか、思いませんか。」
にしたら、もっと下がったはずだ。
両方の調査が生データをいじってないとすると・・・
設問に「日本の安全と平和を維持するために」と付けるだけで過半数が賛成といい、「自衛隊の海外活動を広げたりする」と付け加えるだけで反対が過半数になる。この点だけで推測すると以下の仮説が成り立つ。
ほとんどの日本人は安保法案の内容はよく知らないし、興味もない
騒いでいるのはネット上だけで、ほとんどの人は興味もない。興味がないから知ろうともせずに「説明が足りない」とかしゃあしゃあという。だから前提を変えるだけで容易に意見が変わる。残念なことに、日本人の多くは安全保障とか、政治に全然興味がないに一票入れたいと思います。よって、一般の人にデモとかやっても全くリーチしない。だって集まってる3万人はみんな同志であって一般の人じゃないからです。朝日の調査でもかなり悲しい結果が・・
ないが半数・・・・
そんな中でどうしても安保法案を廃案にしたいなら・・
おそらく今晩中にはどんな牛歩戦術やっても法案は成立します。野党はまたチラシ撒いたままで帰るだろうし、与党も「粛々と進めていきます」くらいのコメントを出すでしょう。せいぜい3万人デモなんかやってもなんの意味もないのです。ではどうするか。
次の選挙で政権党を交代させ、安保法案の廃案を提出
しか手はないのです。一番可能性のあるのは民主党です。腐っても民主。腐ってるかもしれないけど民主。まあ鳩ぽっぽと小沢ジャバ・ザ・ハットがいなくなってる分、多少は浄化されてる可能性はある。菅さんは昔同じマンションに住んでいたのでそっとしておく。www
共産党は政権を取れるまで票を伸ばすことはないし、民主党が政権とっても共産と連立組むことはないので、共産党が票を伸ばしても仕方ない。なのでいま、デモなんてしている暇はない。すぐに民主党党員になって、来年の衆院選の民主党の候補を応援しよう!!または自分で立候補するのだ!!
で、自民党を叩き出して政権を再奪取し、直ちに強行採決で安保法案を廃案にするのだ。それしかない!!!
しかしだ・・・注意した方がいいのは以下の1点。
民主党の岡田代表らも集団的自衛権を認めていた…ヒゲの隊長・佐藤正久氏の〝暴露〟に民主党猛反発
「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)
「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)
「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべきだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著書)
立場は人を変えると申しますが(意味は違うけど)、民主は野党で「議席が欲しいから」反対しているだけで、立場が変われば豹変して「安保法案は必要だった」と言い出しそうです。
そんじゃーね〜
わたしは小川さんのこの本読んで「安保法案やむなし」派になりました。一読を勧めます