真面目な話ばっかり続けて書いたのでくたびれた。本日は面白話に振る。
みなさんは海外旅行は好きですか。自分も好きなんですがここ15年以上ほとんどサーフトリップです。いままでサーフィンした国と場所は、ハワイ、オーストラリア、ニューカレドニア、パラオ、タイ(プーケット)、台湾、インドネシアです。特にバリは30回くらい行きまして、もうちょっと飽きた。10年くらい前はバリに年間3回くらい行ってたんですが、いまは忙しくて絶対無理。せいぜい土日含めて4日くらいですが、ここ3年は現地SIM(ほとんどの国で3Gが使えるようになってるし)でテザリングして仕事できるようになり、周囲は日本にいるものと思ってるという仕掛けです。
さて、大学生の海外旅行とか、3ヶ月無休で働いて1ヶ月休めるアクセンチュアの社員ならともかく、こちとら3日休むだけで大変なんでぇ! ブログも書きためるし、メールの量も半端ない。この環境で3日とか4日遊ぶとなると、それはもう徹底的に事前調査を行い、現地に着いた頃は現地でガイドができるくらいになってる。歴史の本とかも読んでから行くし、三泊四日なら晩飯は3回しか食えないわけで、ホテルの横のレストランにぶらっと入ったりとかは絶対にしない。
なにも決めないで行くのが楽しいんじゃないかとか言える人は、たぶん時間がいっぱいあるんだと思う。こちとらフルに楽しんで取り返さないとならんのだ。1食も1分もムダにしたくない。プールで一日のんびりなんて100%あり得ん。プールで3時間昼寝なら日本で寝ても同じじゃないか。なのでだいたい朝は4時くらいから起きて行動始める。www キチガイか!
一緒に旅行行くメンバーからは「どうしてこんなに準備できてるんですか」「どうやってこれほどリサーチできるんですか」とか訊かれる。たぶんウザくて訊いてる(www)側面もあるだろうが、本日は
旅行における情報収集学
について深く語るから正座して読みましょう。
なぜ、事前に調べるのか
まず、わたくしに言わせると、
旅行も釣りもサーフィンもスノーボードもバーベキューも温泉巡りも
準備している段階で全体の半分の楽しみ
なのである。釣りならルアー揃えたりどこが釣れてるか情報を集めたり、サーフィンならボードを選択したり、地形のいいポイントを見つけたり、台風進路の予想をしたりすることで「当てた」という喜びが倍増する。競馬みたいなギャンブルも事前にめちゃくちゃ予想してから行くでしょ。それが楽しいわけじゃないですか。旅も同じです。たぶん新規事業とか起業も同じです。
だから、なんの下調べもしないまま、ツアーの集合場所に行くとか、詳しい友達に任せきりとか、自分にとっては信じられない。楽しさの半分を放棄していると思うわけ。つまり損してるんだよ。でも大多数の人たちはおんぶにだっこなんだよね。もったいなさすぎるでしょ。
ググった内容をGoogleマップのマイプレイスに保存
まずは調べる。ホテルとレストランはTripAdvisor (トリップアドバイザー)という人が多いと思うが、セカンドオピニオンを用意しないといけない。つまり外国人主体のレビュワーでは日本人と価値観が違うからであります。
TripAdvisor (トリップアドバイザー)では基本的に「安い」「量がある」的なところが高評価を受けやすい。ホテルもバックパッカー向けのようなところが非常に高い評価となる。自分も大学生ならこれでいいが、いまさらバックパッカー向けの宿は自分は勘弁だ。また観光地とかも時としてとんでもないものがある。
何年前だったか、初めてプーケットに行ったとき、この滝がTripAdvisor (トリップアドバイザー)の観光ランキングで高評価だったのでレンタカーで見物に行ったのである。いまでこそ悪い評価もついているが、当時は観光でがココがベスト5にはいってた。
滝の駐車スペースでなにやらおかしいと気づく。ゴミが山積みで、目つきの悪いおっさんらがゴミと混じって寝ていた。水が溜まったところで泳いでいる子供もいるのだが・・・
周囲に漂う半端ないゴミ臭。水は茶色。ひと言で言うならば・・・
どぶ川・・・・・!!!
白人カップルが降りてきたが女の方がめちゃくちゃ怒っている。「騙された、マヌケ」みたいに怒ってるんだが、他にもゲラゲラ笑いながら降りてくるグループもいる。ズバリ、ここの評価を高くしているのはふざけている投稿者なのだ。一番最初はロシア人で、「最高」「素晴らしいヒーリングスポット」みたいにそれっぽく写真を投稿して評価を上げ、騙された人たちがさらにそれっぽい写真を投稿して誉める。まあギャグとしては面白いことは面白いんだが半日損した。
よってTripAdviserだけではリスクが高い(位置情報もかなりおかしいのが多い)ので、フォートラベルで後追いする。フォートラベルはカカクコムの子会社、ということは食べログの兄弟サイトなのであるが、簡単に言うと食べログの旅行版だ。海外は主にブログがメインであるが、グルメ、レストラン、観光でも投稿を見ることができる。アプリはブログだけなのであんまり役にたたない。
で、フォートラベルでプーケットの観光ランキングを見ると、当然ながらさっきの「ドブ滝」は出てもこない。日本人は真面目だからこんなおふざけはしないのである。が、フォートラベルはその弊害として
1 出てくる観光ガイドはオプショナルツアーばっかり
2 ホテルは高級ホテルが評価が高い
3 和食に対する評価が厳しい・・・TripAdviserは甘過ぎ
4 ホテルの近くの繁華街中心で田舎の方にはいかない
5 泊まってるホテルの飯ばかり出てくる
的な、日本人の行動パターンそのままになる。なのでTripAdviserとフォートラベルを併用して「間違いないポイント」を探すのです。台湾だとほかにも現地の食べログに相当するiPeenもフル活用し、行きたい所をGoogleマップのマイプレイスに保存していくのです。場所だけではなくて、営業時間や名物メニュー、食べたいメニューの読み方(台湾語とかタイ語とかね)もメモしておきます。
ぶっちゃけ、ここまでいけばガイドブックより最新でしかもクチコミに基づいた素晴らしい情報になっております。
ナビとしてiPad miniを使う
ほとんどの場合、現地ではレンタカーを借りることにしています。行動が自由になるし、好きな所に行けるし。オーストラリアもプーケットもインドネシアも台湾もハワイもグアムもサイパンもパラオも自分で運転したけど、インドネシアだけは1回で懲りてあとはガイドの車に任せてます。
で、現地のカーナビって画面が小さくて、日本語対応といってもほとんど使い物にならないのばっかり。日本の純正カーナビを想像してると偉い目に遭います。
iPadはキャリアで買ったものでも海外ではSIMフリーですので現地SIMカードを入れて使えます。またAPN設定とかいらないケースが大半なので、非常に楽ちん。ただし台湾は1パスポートあたり1枚のSIMしか買えないので、自分はまずSIMフリーのiPhoneに現地SIMをいれ、テザリングでiPad miniに飛ばします。アジア各国だとだいたい1週間で1000円くらいでデータ通信は十分間に合うし、ホテルのWi-Fiが激遅い場合はテザリングでなんとかできます。空港にキャリアの支店があって売ってるから、降りたらすぐ買える場合がほとんど。日本よりよほど進んでます。
ただしテザリングするとiPhoneのバッテリーの減りが半端ないので、シガライターから2ポートでUSB電源が取れるアダプターを用意。出力が弱いとタブレットが充電されないのでなんでもいいわけじゃないので注意。
こういうのがオススメ。
で、エアコンの吹き出し口にセットできるよう、マグネットタイプのこれを買う。
こんな感じの。そうしますと
こんな感じでナビになります。もちろん車によっては吹き出し口の下にハザードボタンがあったりするのもあるので、ホルダーは数種類用意しておく。準備万端系。
Googleマップには行きたい所が全て入力されており、さらにナビ機能が半端ない。音声案内も正確だし下手なカーナビよりずっといいので、これで現地を走り回ります。そんなわけでつらつらと書きましたけど、11月の連休や年末年始にはぜひ。