世の中には、詐欺とか悪徳商法がいっぱいあります。自分はリクルート時代に広告審査関係のセクションに1年いて、けっこう勉強したり、官庁や悪徳商法被害者の会でお話聞いたりしてから目覚め、いまになっても悪徳商法には敏感です。しかし世の中にはどんなに注意喚起しても届かない方もたくさんおられ、特に新聞もテレビのニュースも見ないクラスタの方に被害者がたくさん。
そこで本日は、年取ったご両親に「こういう詐欺とか悪徳商法には気をつけろ」とアドバイスしていただくべく、さくっとまとめてみました。ぜひ、情報共有などしてくださいな。
悪のさおだけ
本社(自宅です。www)で仕事をしていると、住宅街をかなりの頻度でさおだけ屋のトラックが通ります。「た~けや~、さおだけ~~2本で1000円」という音声を流していますが、さおだけっていくらするか知ってます?
いまやこんな価格です。実はうちの親父はステンレスのエンジニアで、大手の金属会社定年後、テレビCMを流していた大手さおだけメーカーに嘱託で勤務していましたが、そこはのちに倒産。さおだけの需要はどんどん無くなってるし、ステンレス製なんて一生もつから買い換えもない。さおだけをトラックで回ってこんな価格で販売してやっていけるわけがないのですね。だいたい荷台に10本くらいしか積んでない。全部売れても5000円で生活できるわけない。
で、結局はこういうこと
移動販売等での物干し竿購入に関するトラブルに注意!2本1,000円のはずが・・・、高額な料金を請求されることも
国民生活センター
「2本で1,000円」と流しながら移動販売車がやって来たので呼び止めた。「2本で1,000円の竿は錆びる、こっちのステンレスの竿は錆びない」と荷台に並んだステンレス製の竿を指して言ったため価格を尋ねたが答えてくれなかった。2本頼んだところ、物干し台に合わせて切ってあげると、さっさと切ってしまってから1本 20,000 円と言われた。
(40 歳代・女性・家事従事者)
日本で1000円とAmazonと同じ価格(笑)でスピーカーで回り、勝手に切ってから高い金額を請求する。なるほどこれなら1日1件カモがかかれば儲かる。で、この話題はかなり出回ったはずなのだが、それでもほとぼりが冷めたこともあり、また軽トラで回っている。本当に
交番のおまわりさん、なんとかしてください
職質するだけでその地域には来なくなると思うんだけどな。「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」という駄本がありましたが、潰れないのはこういうぼったくりやってるからです。食えなくなった反社会的組織の構成員とかかな。いっとくが、さおだけ買うなら通販で買え。
有料情報サイト利用料詐欺
ガラケーの出会いサイトの時代からある詐欺ですが、スマホ時代でも引っかかる人多し
有料情報サイトの未納料金等を支払わなければ強制執行により財産を差し押さえるなどと威迫する「LINE PLAY合同会社」に関する注意喚起
消費者庁
消費者は、L社から、突然、身に覚えのない「催告状」を電子メールで送付されます。催告状には、有料情報サイトの利用料金が未納であり、指定期日までに未納料金及び延滞料(以下「未納料金等」といいます。)を支払わない場合には、複数の弁護士がL社
の代理人となって訴訟提起し強制執行により財産を差し押さえる旨が記載されています。「催告状」を見て、アダルトサイト等で「無料登録」ボタンをクリックした経験があるなど、過去のインターネット利用で何らかの不安を有している消費者や訴訟になるこ
とを不安に思った消費者がL社に問い合わせると、L社は、退会手続を行うと申し出た消費者(以下「申出者」といいます。)に対して、個人名義の口座に未納料金等を送金するように指示します。
LINE PayじゃなくてLINE Play・・・www
さらにはこれには続きがありまして・・・
アダルトサイトとの解約交渉を行政書士はできません!
国民生活センター
消費生活センターに相談しようとしてインターネットで検索した結果、本来は業務としては行うことができないアダルトサイトとのトラブル解決をうたっている一部の行政書士(注1)に救済を依頼し、費用を請求されたという相談が2014年度に急増しました。消費生活センターに似せた名前で相談窓口を運営したり、広告を出しているケースもあります。
まさに士業の恥・・・・と、思いまして・・・「消費生活センター 架空請求」でググりますと・・・
なんと!! アドワーズ広告が出てきまして
まだやってました。誤認商法。しかし「アダルとサイト」とは・・・www
消費生活センターに似せた名前。www
さらにこちらは弁護士でもなく、探偵業・・・
弁護士法違反なのでGoogleさん広告停止でしょ!!
Googleのアドワーズ担当の方、よろしくね。
当たり前すぎる社名が特徴の投資詐欺
消費者庁のサイトに乗っている投資詐欺の企業名称見ますと、なんだか共通しているものが・・・
「日本医療センター」
「富士開発」
「ひまわり」
「コスモメディアサービス」
「アイコン」
「成寿園」
「ライトオンサプライ」
「日本貴金属協会」
「なでしこグループ」
など、みんな絶対どっかにあるであろうごく当たり前というか、当たり前すぎる社名を名乗ります。けっしてランダーブルーとかスプートニクみたいな(両方とも私がやってた、またはやってる会社)、「名前の由来はなんですか」って訊かれるような名称は付けないのが特徴です。相手が高齢者だからね。
たぶんやってるグループのメンツは同じじゃないのかな。
刑事課知能犯係の警官の皆さま、頑張ってください
このブログの読者が引っかかりそうな詐欺事件
SIM フリー端末の通信販売を装う香港電脳問屋という名称のウェブサイトを運営する「HK Denno Trading Co.,Ltd」に関する注意喚起
消費者庁
香港電脳問屋は、他の通信販売サイトでは品薄とされている最新機種の SIMフリー端末等の在庫があるとして通信販売を行っています。香港電脳問屋は、消費者に対して個人口座を指定し、商品を発送する前に代金を振り込ませますが、商品到着予定日を経過しても消費者に商品が届くことはありません。
上海問屋の真似して香港問屋。ひっかかりそうや。同様の詐欺をサイト名を変えながら繰り返している模様。このSIMフリー端末の機種ってなんだろう。www
インターネットを用いたオンラインゲーム事業の紹介者を募集する「株式会社ELICC JAPAN」に関する注意喚起
消費者庁
E社は、「プロジェクトゼウス」と称するインターネットを用いたオンラインゲーム事業(以下「プロジェクトゼウス」といいます。)を創業しようとしている事業者であり、プロジェクトゼウスを消費者に対して広告宣伝する「イントロデューサー」と称する紹介者(以下「イントロデューサー」といいます。)を募集しています。E社は、イントロデューサーの募集を口コミによる勧誘で行っているところ、イントロデューサーは、消費者を勧誘する際に、「プロジェクトゼウスは必ず成功する。」「イントロデューサーになるためには登録料を支払う必要があるが、オンラインゲームが始まれば、事業収益の一部を配当として受け取ることができるから、元は取れるし、必ずもうかる。」などと説明しています。
これはオンラインゲームとかは全く開発もしていなくて単にマルチだそうです。メンバーはそっくりe-winというのに移り、同じ事をして金を集めて逃げた模様。
マルチ商法(ネットワークビジネス)はすべて違法って訳ではなく、厳しい法律があるのでそれを守ればいいのです。で、絶対いけないのは「必ず儲かる」と断言することで、こういう時点でまともなネットワークビジネスではなく、明確に「詐欺目的」と言うことができます。つまりこれは、ネットワークビジネスのふりした詐欺です。
分かりやすい見分け方ですね!!
やってみたくはあるが面倒なので他人のルポを読んで学びました。www