コンサルしていて、いつも口が酸っぱくなるほどいう言葉。それが
「お金があるならお金使って下さい。お金がないなら頭を使って下さい。頭はただです」という当たり前のこと。
で、ネットストアを開くと、何度も書いているが、集客にかなりの時間を要することになる。
集客といっても、基本的に2種類あるわけです。
【1】たまたま来た客に買ってもらう
いわゆる「通りすがり」です。実際の路面店では渋谷とか下北沢に店を出せば、ここらあたりはかなり期待できます。が、ネットの場合は通りすがりっていうのが殆ど無い。たまたまブログのリンク辿ってきました、なんていう人は薬にしたくてもできないくらい、いない。なので通りすがりを拾うのに一番普通の手が、いわゆるバナー広告です。
しかし、このバナー広告。コンバージョンが恐ろしく低い。自分だっていまやバナー広告押すのは間違って押したときくらいのものでしょう。となると、もの凄く多くのインプレッションのサイトで無いとダメ。しかも訪問者とバナーのストアの指向性が近くないと全くリーチしません。
昔の話だが、ジュエリーの広告バナーを、知り合いのエロサイトのトップに試しに入れてもらったことがある。相手も面白いからやってみたいということで、無料のお試しだったのだが、「恋人を落とすにはコレ」みたいなキャッチにして作ったバナーは、めちゃくちゃにクリックされた。そもそも1日数十万ユニークユーザーのエロ系サイトだったのだが、2000人くらいはクリックしてくれました。で、結果・・・お買い上げ0(爆笑)
エロサイトにはエロを求めてやってくる。指向性が違うのに押してもらうとすると、そもそも母体がもの凄く大きな、たとえばYahoo!Japanにバナー広告を出すくらいの勢いでないとダメなんです。しかしいくら母体の数が大きくても、とうてい支払ったお金にペイするだけの利益は出ません。Yahoo!トップが自社広告ばかりなのはこういう理由です。
インタレストマッチのように、関連ニュースの下に近いキーワードの広告を入れるタイプでも、大半は広告コストにペイするのには到底達しない。認知を上げるためくらいに割り切れる大手企業しか出稿してないのはこういう理由です。つまり、ネットでは通りすがりの客に買ってもらうという手段はほとんどペイしないということは断言できると思います。
【2】狙いを付けた客に買ってもらう
この最たるものがSEO対策なわけですが、金さえ払えば検索結果の隣にアドワーズの広告を出すこともできます。が、これもコストを考えると全くペイしません。アドワーズの最低額はクリックあたりでまあ100円とか200円だが、いまや大半の客は広告なんてクリックしないで検索の1位〜3位くらいを見ます。なので実際にお買い上げにいたるコストは最低10000円くらいはかかる。高価な商品や、いったん取り込むとずっと買ってもらえる化粧品、、保険ならいいが、普通の商品はまずペイしない。
一見近いけど遠いものに懸賞サイトがある。懸賞を設定して懸賞サイトに登録すると、それを欲しい人がもの凄い数で登録してくる。ものによっては数千くらいもくる。しかし全く売れません。これは商品に対しての指向性は近いけれど、「ただでもらう」という行動性が全く違うからだ。大半の懸賞サイトの客は自動で応募するサービスを使っていることも多く、自分では応募しているという認識がないことも普通。メールアドレスは懸賞専用のフリーアドレスを使っており、メルマガ出してもほとんど読まない。客としては全くいらない人たちと言えるだろう。ただ、懸賞サイトはアクセスは多いので、掲載されることによってSEO的には効果はあると思う。
で、まあ上記のふたつが普通にある客ですが、これだけではSEO対策のみしかやることがなくなり、集客も期待できません。なので次回は具体的なものをひとつふたつ実例挙げて紹介してしまおうと思います。引き出しから1個か2個、お見せします