先日、九州のリアル店舗のショップサイトをリニュアルオープンした時に、正直いちばんびっくりしたのが地方でのガラケー率である。WordPressで作っているので「ガラケーから見えない」というクレームが何本も来たわけです。一都三県ではこういう経験がほとんどないので仰天。
ガラケーにも対応するプラグインは入れてあるのだが、ご存じのようにガラケーはメーカーや機種によってOSから違う。iモードのゲーム作っていたときは何十台ものテスト機でテストして「対応機種」を記載していたくらいだが、これからはスマホということでそこまでのテストはする由もない。そんなわけで「自分のガラケーでは見えない」「ガラケーだと表示がおかしい」というクレームが多数あったわけだ。
しかし東京に住んでいて、電車に乗るとする。電車の中では大多数が携帯電話をいじっているが、大半がiPhone含むスマホである。おばさんがガラケーでモバゲーやったりしてるのはたまに見るが、ほとんどはスマホ。ガラケーは少数派だ。東京に住んでいるとガラケー時代はもう終わっている。スマホ時代が来てると誰も思う。
実際、docomoやau、SoftBankの各キャリアもいまやスマホがメインになり、2012春の新モデルにはガラケーはらくらくホンと一番安いタイプしかない。いまあるガラケーは2011モデルばっかり。
メーカーだって無料のAndroid使うスマホに比べて独自OSでしかも数が売れないガラケーを作ってる余裕はないわけだ。ガラケーがGalaxyの倍値で売れれば作るかもしれないが、そんなわけないしね。
ITメディアさんからお借りした携帯端末の売れ線ランキング。 ベストテンのうちガラケーは「みまもりケータイ」のみ。
キャリア別に見るとdocomoでは廉価版のP-07BとSH10Cのガラケー二種がかろうじてベストテンに引っかかってるだけ・・・。
が・・・上記のショップのオーナーさんの、信じられない言葉。
「うちの子は剣道教室に通っているのですが、そこのお母さんたちでスマホ使ってるのはうちの嫁だけです」 (O_O)(O_O)(O_O)(O_O)(O_O)
ニュースを見ても、昨年11月のインプレスのリリースには
スマートフォン利用率が22.9%と倍増
8年目の実績、個人3304人企業担当者1636人のモバイル利用動向を収録、『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012』11月10日(木)発売
とあった。この内容は本になってます。↓ですね。
倍増と言っても日本国内で見たときには、スマホはまだ携帯のうちの4人に1人しかいないのである。半年たったから30%くらいと仮定する。だが一都三県の人口は3000万人。日本の人口は1億2740万人だから、23.5%が一都三県に住んでいることになる。仮に一都三県でスマホ普及率が50%いってると考えると、日本全体のスマホの約4割は一都三県にあることになる。残りの半分が人口比76.5%に分散されるわけだから、一都三県以外のスマホ率はたった15%?。(相当に荒っぽいけど実際、こんなものなんじゃないかな)
地方でも政令指定都市ではスマホの普及率も高いだろうから、それをさっぴいて考えると、田舎のスマホ率はまだ数%というのは頷けてしまう数字なのだ。東京に住んでると全く想像も付かないが、これが現実らしい。このエントリにも書いたが、「震災時、ツイッターでSOS→都のヘリ、気仙沼で救出劇」というニュース。300人以上の大人がいるのに、イギリスの息子さん以外、誰もツイートできないという事実を見ても、日本の都会と田舎ではかなりの格差があるのは間違いない。
しかし、である。キャリアもメーカーも、上記のようにガラケーはもう、らくらくホン+廉価版しか用意してない。ガラケーユーザーも耐用年数が近づいて電池もダメになってボロくなってるから買い換えしなくてはならないが、選択肢が非常に少ないので次は必然的にスマホになるわけだ。
ここで大問題が出てくると思う。前出の九州のオーナーさんの話。
「うちとこでは、ガラケーしか持ってない人は多いです。パソコンはもちろん家にも職場にもない。メーカー勤務の人とかは少なく、肉体労働系の人が多いんです」
確かに、 地方では現業職の人が多い。建設業や第一次産業従事者なら、パソコンに触る機会も少ないし、触らなくてもやっていける。しかし、この人達は、はたしてスマホに買い換えて使いこなせるのか??
日本で最初にスマホを買った1000万人は、そもそも首都圏に住んでパソコンもあるし、WiFi環境もある人が大半だったわけだが、これからはそうじゃ無い人に無理矢理買わせることになるのだ。
スマホはいわば、小型のパソコンである。買ってきただけではほとんど使えず、アプリを落としたり設定をいろいろしてはじめて使えるようになる。しかし家にパソコン(母艦)も、当然ながらWiFiもないわけだから、iPhoneならバージョンアップもできない。そもそもメール設定からして本当にできるんだろうか???
キャリア3社はそもそも都内の一等地のビルに入っていて、働いている人たちは都内に住んでいる。田舎の事情についてはデータでは分かっているだろうが実際はどうなんでしょう。2011年度のスマートフォン出荷台数は2,340万台、今年は3000万台以上売れるんじゃないかと思う。しかしこれから買う人たちは、すでにスマホを使ってる人たちとは違う。買ったはいいけど、全然使えない、使い方も分からない、へたしたら電話しか使えないかもしれない。
ケータイ難民爆増時代
が到来するのではないかと思う私です。地方のパソコンスクールは看板を「スマートフォン教室」に換えた方がいいかもしれないですよ。
じゃあアメリカはどうなってるのかというと、ここの調査データでは
ピューが実施した調査によると、2月時点で米国の成人の46%がスマートフォンを持っていると答え、従来型携帯電話の41%を上回った。成人全体に占める携帯電話の保有率は88%だった。
ということになり、完全に日本は引き離された。アメリカだってめちゃくちゃ田舎はあるわけだが、知人のアリゾナの砂漠在住の人たちだってずいぶん昔からスマホだ。学校でパソコン使った授業がずいぶんあるからね、と言ってます。
そしていまや、日本の大学進学率50%にたいし、アメリカの大学・短大進学率は82%もあるのだ。韓国の大学進学率なんて89%で世界ナンバーワン。(Wikiより 2004年 ユネスコ基準の大学と高等教育の比較だそうです)。
サムソンにやられるわけですよ・・・。コレ見たら、日本って知らないうちに先進国から外れちゃってる気がしました・・・。
iPhoneは単体でアップデートできるようになりましたよ。
OS5からはできますけど、WiFiじゃないとできませんよ
2012年発売のdocomoガラケーありますよ。例えばF-05Dは1/13発売で薄型チタンカーボン製カッコよくてほしいんですがね。F-06D/F-06D Girls’は1月20日 、SH-05Dは2月9日発売。
F-05Dはスマホですが・・?F-04Dのタイプミスかな? これらは2011冬モデルですね。ここらあたりが最後ちゃんとしたガラケーってぽいです。最低ラインで2万台というのが採算ラインと言われているので、今後はもう作ってこないと来ないと思いますが、これが2万台売れればまた出すかもです
公式には2011-2012年冬春モデルです。
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/style/
次回は2012年夏モデルだから8月になるでしょう。
docomoの社長のUstreamの発表では、スマホが99% 笑。ガラケーわずか10秒くらいだった記憶が・・・