今朝ほど発見したのに「6つのSEOを外注してはいけない場合」というブログのエントリがありまして、まんま自分が書こうとしていたエントリと内容が同じだったので、デジャブのようで驚いた。同じことを書いても意味ないのでこちらをFacebookページでも紹介しておきました。
Web担当者がいなかった会社が社外から担当者を引っ張ってきた当初、「まずはSEOしなくては・・・。」などと意味がわからないことをWebの担当者が言い出すケースもある。SEOの目標を明確にする必要がある。あるいはSEOをする必要がないこともあるので熟慮が必要だ。
まったくそのとおり。明確な目的意識がないとナニをやっても無駄。逆効果になることさえある。SEOに限らずサイト制作でも実社会でもみんな同じだ。
実は先日お問い合わせいただいた件で、これはちょっと書いておいた方がいいかな、と思ったことがあるので本日はそれに変更。路線はほぼ同じです・・。
いただいた問い合わせ
「宣伝用サイトを作ったのだが、CMSに載せ替えたほうがいいか」
さくっと見ると・・・
1 トップページにいまどきFlash・・・
2 なにがどうなってるのか導線がよく分からない
3 ソースを見ると、SEOについて無知なことがはっきり分かるレベル
※上記のブログの3のまんま
だったので、最初は見よう見まねでご自分で作ったのかと思った。やりとりするとそうではなく、「格安ホームページ制作」で検索して探して発注したのだそうだ。8ページでFlash込みでなんと制作費8万円という仰天の安さ・・・!! 素人さんが内職でやってる感じなんだと思います。
世の中には「とりあえずホームページ(死語) 作りたいが金をかけずにとにかく安く、効果なんて期待してない。名刺にURL入れられればいい」というニーズもあると思うので、こうしたビジネスモデルを否定する訳ではない。月々5万円で5年リース(計300万!!)組ませてしょぼいの納品する詐欺よりよほどマシだ。
しかし、「WEBから新規のお客さんをガシガシ誘導したい」と考えるのであれば、たとえ8万円でも無駄金でしたね・・・と言わざるを得ない。
無知系の方が発注・制作した中には、トップページがフルFlashになってるのも多い。よく知られていることだが「Flashの”馬鹿使い”はSEO的にめちゃ不利」ということをご存じないんでしょう。エステサロンとか美容系のサイトに多いのだが、「素人顧客は見栄えがするように感じる」から、フルFlashってウケるんでしょうね。写真を差し替えて表示くらいならFlashの必要は無いし、第一でっかい画像だけデーンというデザインではそのまま「じゃーな」って帰る人の比率が間違いなく高くなるはずだ。
実際、WEB素人のお客の場合、Flashを使いたがる人の比率はかなり高い。が、自分の担当するサイトではほとんど使いません。そのお金があるなら他にかけたほうが1人でも多くの客を連れてこられると思ってるから。
もちろん有名ブランドのようにほっといても客が来るところは勝手に使えばいいと思うし、アクセスはいらない、自分の趣味だから勝手だろというところも全く自由です。ただ、「WEBから新規の仕事や客が欲しい」という場合には使わない方が絶対いいと思う。第一、使ってもアクセスは減ることはあっても増えませんから・・。(Flashゲームとか、アクセスの期待できるキラーコンテンツを設置する場合はもちろん別です)
もちろん、フルFlashを使ってもSEO的に不利にならない方法もあるわけだが、それにはノウハウも必要だし、コストもかかる。少なくとも込み込み8万円では無理っしょ。どうしても使いたければ正しいノウハウ持っているところに依頼すべきで、上記のようにSEOの基礎知識もないレベルでフルFlashのサイトを作ったらどうなるかは火を見るより明らか。
「かっこいいフルFlashサイト作ったのに来訪者数が少ないし検索で出てこない。やっぱりSEO対策してないからダメなのか・・・」
こんな感じで次は電話セールスの素人SEO業者に騙されるんだと思います。ついでにいうと「かっこよい」くらいではアクセスはたくさん来ませんから、はい。単なる自己満足です。
GoogleのWebマスターツールにも
Google では Flash ファイルのコンテンツをインデックスに登録できますが、他の検索エンジンでは登録できない可能性があります。そのため、Flash のようなリッチメディアは主に装飾を目的として使用し、コンテンツやナビゲーションには HTML を使用することをおすすめします。
と、明記してあります、はい。自分で読みましょう。
そして、当たり前のことだが、Flashにはもう一点、決定的な欠点がありますよね。
はい、そうです。iPhoneやiPadなどのiOSから見えないことです。Appleは将来もFlashには絶対対応しないし、そもそもHTML5になればいらない技術になるかもしれないものを実装するわけがない。
実際、iOSからのアクセスはどれくらいあるのかというと・・・
このブログの場合だと全体の25%まで達している。昨日のブログにも書いたが、おそらくMac系OSは大都市圏に寄れば寄るほど高くなる。スマートフォン比率も同様なので、地方のローカルビジネスのサイトなら逆にまだガラケー対応が必要なくらいであるが、東京都心の実店舗のサイトをフルFlashで作ったら、25%の客を捨てていることになる。PCで見て実際に近くに行ってiPhone取り出して場所を確認しようとしたら「見えない」ってことになるわけです。正直、終わってます・・・。
そんなわけで・・・
1 なんのためのサイトなのか、きちんと目的を決めてからサイト作成しよう
※自己満足でいいのか、集客したいのか・・・
2 どうしてもFlashにこだわるなら、きちんと分かってるところに依頼すべし
この2点でお願いします
この画像、大和証券からお借りしました。リンク貼りますから勘弁してください
m(_ _)m