昨日、池上先生の選挙特番、なかなか面白かった。参院選選挙にかかるコストっていくらくらいと訊かれた19歳アイドルが「2000万円くらい?」と言ったときはスタジオ中が絶対0度で凍り付いた。テレビの前も視聴者も10万人くらいは「なんでやねん!!」って突っ込んだと思う。餅飲み込んで救急車呼んだ人も多かったと思うから、まさに殺人級のボケ。投票時間は何時だと思うの問いに「11時から5時」って回答したのも物凄かったが・・・。
で、池上先生が「期日前投票」と「不在者投票」の説明をしてくれました。これ、ゴッチャにしている人も多いんじゃないかな。以前は不在者投票しかなく、「遊びで選挙にいかないとは何事!!」みたいな感じで証明書出したり大変だった。
現在の期日前投票は、公職選挙法48条の2において2003年(平成15年)12月1日から設けられた制度で、理由はレジャーでもいいのである。投票は公示日又は告示日の翌日から選挙期日の前日までの期間ということで、今回の参院選では6月23日から7月9日までの17日間もある。投票日入れると18日間で
投票するのはいつでもいいよ
ってことなので、今や、4人に1人くらいが期日前投票なんである。今回はもっと増えて3人に1人くらいになるのでは?
これが過半数になったらどぶ板選挙とか、選挙カーとか駅前の演説とか全部意味のないものになるので、みなさんどんどん期日前投票しましょう。公示されて即投票なら、住宅地を宣伝カーでがなり立てて走ったり、駅前でタスキかけて怒鳴ったり、全部意味の無い事になる。もちろん知名度が高いほうが有利には違いないが、
◎普段から政策などをネットで発信していて知名度が高い
◎付け焼き刃ではなく数年掛けて準備している
と有利となるからです。突然出馬が決まって選挙事務所借りて2週間寝ないで声枯れた・・みたいな馬鹿っぽい選挙運動はどんどん無意味になります。過半数の投票終わってるのに選挙カーで走ってもしかたないしね。また、有権者も当日になって「誰に入れようか、適当に」みたいなのから、長時間掛けてじっくり選んでいいよ、になるので「支持政党無し」とかに騙されにくいでしょ。
で、立候補する側も、はちまきしたりタスキ掛けたり土下座したりという、前近代的な選挙運動が嫌で出馬しない人も多いはず。少なくとも自分はあんな恥ずかしい偽善っぽい選挙運動するなら死んだ方がマシだ。なので期日前投票が過半数を超えれば、もっと真面目に政治を考える人が出馬してきて、いままでの土下座得意な選挙だけ巧い人は落選していくと思うからです。
つまりのネット投票と同じ効果が期待できるわけです。
期日前投票、はじめて行ってきました
そんなわけで、わたしも今回はじめて期日前投票に行ってきました。裏面の理由は堂々と「レジャーのため」を選択しました。
調布市の場合、期日前投票は期間が長いのは市役所です。7/5から前日まではほかの2箇所でも受け付ける。時間は午前8時半から夜8時まで。で、調布市役所にいったわけですが、クソ暑い本日でしたが
車で行けるのサイコー!!!
なんである。いつもの投票所は小学校で駐車スペースがない。徒歩だと20分以上かかるので雨なんぞ降ろうものならめちゃおっくうなんである。スクーターで行くのだが、雨降るだけで投票意欲無くなる。
しかーし、市役所は無料駐車場がある。投票したあとに駐車券にハンコもらってOK。これはかなり◎
で、実際に行ってみたところ、かなりの人出であった。人手も多すぎで高い時給払ってるのにあんな座ってるだけのオバサンたくさん要らないと思ったが、まあそこは目をつぶろう。普通の投票所の投票日くらいの混雑ぶりです。みんなやっぱ「行きたいときに投票行くわ」なんですよ。
そんなわけで繰り返しますが、選挙だけ巧い土下座候補ではなく、普段からちゃんと政治について考えている候補を通すためには「期日前選挙の比率をどんどん上げよう」っていう話でした。ネット投票は自分の力ではできないが、期日前投票はみなさんがやればいいだけです。
本日のKindleのセール。99円で面白そうなので即買い。池上先生の対談付だよ