いまの若者は、左巻きになるほどの余裕も夢もないという話

2016年7月8日

チャーチルの有名な言葉に
「若者のうちはみんな左に走る。だが、オッサンになっても左のままのヤツはアホウだ」(永江意訳)という言葉がありますが、思い起こせば自分も最初の投票では差別ケシカランということで「アイヌ解放同盟」っていう組織の候補に入れた。ネット時代になってあとで調べたら過激派でした。ww

大学生の時の選挙では、創価学会員でもないのに公明党に入れてました。公明党が創価学会って知らなかった。ww 公約見たらよさげだったもんで。大学生なんてそんなもんです。



で、自分の大学生の時は共産党系の民青(民主青年同盟)が大勢力を誇っており、日本でも類を見ない貧乏人が集まる公立大(当時の入学金は都民で1万円、年の授業料36000円と一般の国立の1/10という破格)であったため、共産党系の勢力は半端なかった。食堂に行けば民青の勧誘がわしわしと来る。宗教の勧誘並みである。議論好きな自分であったので挑まれたら喜んで応じたが、こいつらはダメだなと思ったのがこのやりとり



民青委員
「アメリカは核兵器を持ち、軍備で民衆を押さえつけている。民衆の敵である」


自分

「中国もソ連も核兵器持ってるじゃん」

民青委員
「中国とソ連は防衛のための核兵器。つまり正義の核兵器である」



頭おかしいと思って「あんたらアホでしょ」と言ったらそれからは勧誘されなかったが、彼らはけっこう羽振りがよく、新入生におごったりしていた。今でもあれは中国あたりの工作員からお金が流れていたと思ってますよ、ええ。

いまの

日本共産党は日本国憲法を死守、憲法9条を死守といってるが、日本国憲法制定時に憲法9条の戦争放棄、軍隊放棄に最後まで反対したのは日本共産党です。池上先生のこの本にも出ております。記録が残っているので間違いではございません。


詳しくはこれ読んで

当時の日本共産党は日本でも革命により共産党政権を樹立させることを本気で狙っていたわけです。戦後、ソ連からの帰国者にはソ連共産党に洗脳された人間も多くおり、日本でいろいろ活動していた。日本共産党は中ソと力を合わせて日本でも共産党政権を樹立し、そのあかつきには日本人民解放軍みたいなのを整備して中ソと連合しようと考えていたのだと思うが、その後、アメリカと日本はいっしょにやってくよということで、武力持ったら共産主義の防波堤になっちゃうねと、「憲法9条死守」に変わったんだと思います。

憲法制定時の日本共産党の野坂議員の演説。めっちゃまとも。

われわれは民族の独立をあくまでも維持しなければならない。日本共産党は一切を犠牲にして、わが民族の独立と繁栄のために奮闘する決意をもっているのであります。要するに当憲法第二章(第九条)は、わが国が自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それゆえにわが党は民族独立のためにこの憲法に反対しなければならない。

そんなことはさておき、若者は左に傾倒するのは、昨日のブログで書いたとおり

若者には夢があるがオッサンになると現実に向き合う

という要素があるんだと思う。若いうちは夢があって理想があるから「人間は平等であるべきだ」「金持ちはけしからん」と左向きになるわけです。が、社会に出て働いてみると、「金持ちになったヤツはそれなりに頑張ったんだな」「一括りに貧乏人可哀想といっても、努力もしない、働かないから貧乏なやつのほうがずっと多い」ということに気づく。で、理想主義から現実主義に転換し、消費税なくして金持ちに重税かければいいじゃんみたいな三宅某のようなアホなことは考えなくなるのです。

日本の貧乏人はほとんど税金払ってないし、25人にひとりしかいない年収1000万以上の人が所得税全体の
半分を負担していることに大人になってはたと気づき、金持ちは悪というひがみ半分の思想から、「頑張って金持ちになった人たちが税金たくさん払ってくれてありがとう」になってくるわけですね。

前置きが長たらしくなったが、昨日の読売新聞はびっくりした。

自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持

保守系の読売だからちょっと話25%引きとしても
20160705-OYT1I50030-L

1 若い世代ほど自民を支持(70代以上を除く)
2 年寄りほど共産支持
3 年寄りほど民進支持

というのには冷や汗。2は学生運動を引きずった方が多いので知っていたが、1はもうお口アングリです。最近の若いのはしっかりしてるとかそういうことじゃなく

若いのに夢も希望もなくてド保守

といいうことと思うんです。若いときから「世の中なんてこんなもの」「革命とか笑止」「とりあえず現状維持」という、固い、固すぎる人生・・・・・

逆に20年くらい待てば、憲法改正もカンタンにできそうな今日この頃です・・・・。ネット投票が実現したら自民党の獲得議席が一気に上がるから意外と早いかも。賭けてもいいけどそれを見越して共産とか民進はネット投票に大反対すると思うな。得意の「誰が誰に投票したかを管理して軍国主義に突っ走るつもりだ」作戦を展開するでありましょう。

タイミングドンピシャ池上先生の本。明日中に読まないとダメっすよ。18歳のお子さんがいたらプレゼントもありでしょ。

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