昨日のエントリーがバズりました。
新都知事が圧勝した理由が分からない自民都議会議員は来年に失職確実(と、電話して言ってみた)
皆さまより「質問の仕方が参考になった」というコメントいただきました。しかしながら、わたくし
クレーム大王
という称号をいただいておりまして(誰からとかは秘密)、自他共にクレームの達人として君臨しています。どこに君臨してるんだよ。
以前もこういうエントリーを書いて、かなりバズりました。「ジェットスター」で検索するとずっと1ページ目にいたので、さぞかしジェットスターの人はムカついていたでしょうが、事実なんで仕方ありません。
ジェットスターにも勝利した、正しいクレームの付け方(秘)をこっそり伝授
今回はこのクレーム手法をもとに、市会議員や都議会議員に電話して自分の意向をしっかり伝え、できることなら自分の願う方向に修正を検討してもらえるような方法について伝授いたします。
政治家も秘書もこの本くらいは読んでますから、典型的なクレーマーになっても意味ないの
自分はあなたの支持者だと最初に伝える
ありがたいことに日本の選挙は完全匿名性ですので、誰が誰に投票したのかは全く分かりません。よって最初に「前回の選挙であなたに投票した××に住む●●と申します」と伝えます。別に名前は名乗らなくても良いですが、偽名とかは使わないように。選挙区にそんな人がいないことが判明すれば、あとでクレーム内容が「匿名から」というジャンルに振り分けられてランクが落ちます。
ここでどうして「支持者です」と言わなければならないか。
答えは明確で、たとえばお菓子メーカーに電話して食べたこともないお菓子に「食ったことないがパッケージが不味そうだ」とか言えば、単に頭のおかしい人になるのと同様なのである。「わたしはあなたのところの製品の大ファンで、しかしどうしてもお願いしたいことがある」と言えば、相手も「いつもありがとうございます。それは一体どういうことでございましょう」になる。テーブルに着いてお茶を入れてくれる感じになるわけだ。
政治家に電話するのも同様で、安倍事務所に電話して
安倍ガー!!日本を戦争に巻き込むつもりだな、キチガイがー!!
と、怒鳴れば電話をガチャンと切られ、下手したら公安にマークされます。ww
しかも一番肝心なことは、怒鳴りつけたあなたの気分はすっきりするかもきれないが、あなたの行為は
なんの効果もないどころか逆効果
になるってことです。
「総理、本日も嫌がらせの電話が来ました」
「うむ。そうした嫌がらせの電話は某国が焦っている証拠だ。この調子でぐいぐいいくぞ」
と、相手の闘争心をメラメラと燃え立てさせてどうするよ。
よって、議員さんに電話するときは、最初に「支持者です」と伝える。イヤでもしかたないの。実際に話してみたらいい人で支持者になるかもしれないしね。
要望ではなくて質問をする
国会議員なら電話しても秘書やスタッフが出ると思うが、地方議員は事務所を構えている人ばかりではないのでご本人が出ることもあります。ご本人に「なるほど」と思ってもらえれば、対応してくれるかもしれないわけです。
一番大事なのは、丁寧に落ち着いた口調で喋ること。先にメモとかしておいたほうがいいかも。最初から怒り口調では全然実にならない。
で、よく議員さんにかかってくるのは「陳情」だと思います。「俺はあんたの支持者なんだから、あんたはワシのために動け」っていうのは、一歩間違えると犯罪なんだが、「交通違反をもみ消せ」「うちの会社に市の仕事を回せ」から始まり、「保育園の順番を繰り上げろ」みたいなのまで、ウンザリしているのは間違いない。後援会長ならまだしも、顔も知らないヤツから「あんたに投票してやったんだからなんとかしろ」みたいなのは自分が議員でもうんざりだわさ。
よって最初に「お願いがあります」とかいうと、相手は「また陳情かよ」になり、「はいはい、いったいなんですか」という感じのオーラがでるはずです(想像)。よって「これは陳情ではない」というために
××さんの支持者ですが質問がいくつかあるのですがよろしいですか
と伝えます。「支持者」というキーワードでスイッチがはいり、「どーぞ、どーぞ、何でもどうぞ」というモードに切り替わります。そこで質問を開始するのです。
相手はしゃべりのプロ。まずは喋ってもらって・・
政治家は喋ってナンボですので、弁が立ちます。この相手と口論になっても勝てるわけがなく、言いくるめられますので口論はよほど自信のある方以外は避けます。さらに質問内容はよく吟味し、相手と同等の知識を得てから電話することが肝心。大丈夫、ほとんどの議員さんはネットリテラシーが低いので、キーワードで検索しまくって実名の記事を10くらい読んで置けば勝てるはずです。
で、必ず「市民の皆さまのために」とか「都民のみなさまのために」と言いますので、ここは聞き流す。そんな建前聞いてもしかたない。一番大事なのは
言質を取る
ということです。つまり本音を言わせる。
自民党都議に電話するなら
「議長が都民が選んだ都知事に対して写真撮影を拒んだり、お引き取りくださいなど無礼な態度をとったのが流れ、支持者として非常に腹が立った。あんな子供みたいな態度で都政ができるのか。あなたはどう感じたか」
と聞けば、支持者が腹が立ったといっているのに、「いえいえ。あれがちゃんとした態度です」とはなかなか言えない。調子を合わせて
「ご立腹はごもっともです。ちょっと大人げなくて・・・申し訳ございません」
くらいはいうでしょう。そうしたら「キタコレ」「釣れた」とばかり
「ではあなたのほうから議長に対し、ああいう態度は止めていただきたいと申し入れてください」
と、言えばよろしい。議員さんは慌てて「自分は言える立場にない」とかいうと思いますが、そうしたら
「自民党は上下の風通しがいいということなのに、それもダメなら今後、自民党の支持は考え直します」
くらいはいう。誉めてから落とす。www
こうまで言えば
「なにかの折りに、支持者から苦情が来て困るから止めて頂きたいくらいは言います」になります。
釘を刺す
ここまで来ればしめたものです。
最終的に自分の要望を伝えるのであれば・・・・
「いままであなたに投票してきた。しかしあなたがこれこれこういう態度や姿勢を取らないのであれば、来年の選挙ではもうあなたに票は入れません。うちには家族分が4票あるからそれはなくなると覚悟してください。あなたの行動に注目しています」
と、ざっくりと釘を打ち込む。ほとんどの議員さんは「テメーの票なんかいらないよ」とは言いません。
最期はお礼と激励で締める
ここが一番大事。
最期に良い印象を残さないと、相手も人間だから前向きに考えない。単にクレームと受け取られても意味ないので、最期にしっかりとお礼と激励をし、いい印象を植え付けます。
「本日は本当にいろいろと質問に答えていただいてありがとうございました。きっと期待に応えていただけるものと信じています。頑張ってください」
で、締めればよろしい。相手はクレームと受け取らず「激励」「アドバイス」と受け取ってくれるはずで、こういうケースでは脳内で1ランク上に優先順位を上げられます。大人の知恵!!!
昨日、Amazonの月間980円で読み放題に申し込みまして、真っ先に読んでるのがコレ。1巻から3巻までが無料なの。最近の漫画はほとんど読まないけど割と面白い。足利義昭の兄の義輝(前の将軍)は剣聖塚原卜伝の弟子で、塚原卜伝が秘剣を授けた達人レベルだったんだよ。