ノマドについておじさんがとりとめなく語ってみました

最近ネットで大流行の「ノマドワーカー」。今年の流行語大賞狙えるんじゃないかいうくらいの勢いだ。はしりは@elm200こと酒井さん(坂井さんかも?)あたりではないかと睨んでいるのだが、自分の中でのノマドはこんな感じ

ほのぼのだけど夜はオオカミが出るんだよ

しかしノマドがいま新しいスタイルなのかというと別にそんなことはなく、フリーなんて昔から一杯いるし、小説家や漫画家やライターやカメラマンまでみんなノマドなわけですよ。最近よく「永江さんもノマドでしょ」と言われたりするが、自分の場合は自宅作業員であってノマドじゃない。性格的にカフェだと気が散って仕事できないし、プログラマじゃないから小さいモニタのMacbookAirじゃ無理。しかもわざわざ都心まで出る時間がもったいない。現在のところ、朝６時(毎日早起き)から遅いときは夜８時まで仕事しているので自宅から渋谷まで往復に時間かけたら寝るのが遅くなるじゃん。年食ってるから早く寝るんだよ。

で、ノマド族っていうのはWiFiが飛んでいて電源が取れるカフェを渡り歩くという。というけど実際、打ち合わせでまとめサイトに出ていたノマド向けのカフェを使おうとしたらどこも音楽がうるさかったり座れなかったりで、コーヒー高くてもホテルのラウンジのほうが居心地良いことに気づく。ということで最近はそうしてます。別にWiFiなんか無くてもSIMフリーiPhone+So-netモバイル3Gでdocomoの回線でテザリングするからかまわないし、MacbookAirはバッテリーめちゃくちゃ持つし。

出世できるサラリーマンは凄いと思う

個人的な意見で断言してしまうと、サラリーマンを続ける、そして出世するというのもめちゃくちゃ才能がいる。自分には全く無理。東京電力やトヨタやNTTで社長になるには半端ない努力と処世術がいるでしょう。もしあなたが組織で上手くやっていける能力があるなら、ノマドなんて考えずにそのまま社長を狙った方が良いです。あなたが「組織で競ってやっていく能力がない」と思ったとしたら、それはそれでそのまま出世は諦めても会社にしがみついていた方がいい。ノマドワーカーになって一番必要なのは営業能力であって、そもそも営業ができない人はノマドになったら野たれ死にます。獲物を１人で狩ってこないといけないわけだから・・・。草食系から肉食系にならないといけないんですよ。

ノマドワーカーに憧れるのもいいが、●自分は××に秀でている　●自己管理ができる　という２点がないと仕事が来ない。いくらプログラム書けて優秀でも、根本的な人付き合いや営業ができないと仕事が切れたら終わってしまいます。スケジュール管理ができないと二度と仕事は来ません。自分の独断的な意見でいうと、ノマドでやっていけるのは組織にいてもそこそこ以上は仕事ができた人です。

話は変わるわけですが・・・

いろんな人が書いているが ~~NHK(~~じゃなくて毎日放送だそうです)の情熱大陸っていう番組で、安藤美冬さんという女性がノマドワーカーとして取材されて放映されたそうな。なんでも佐々木俊尚氏に紹介されて一気にブレイクし、SNSを駆使して仕事を取っているらしい。ホントか? おれなんてTwitterやFacebookで仕事来たことなんてほとんど無いぞ(もちろん問い合わせの前にはチェックはされてると思いますが・・)と思ったので、たまたまTwitterのタイムラインで流れてきた彼女のブログのエントリを見てみました。

正直、かなり違和感ありました・・・・・

別に人それぞれでよろしいので、別に安藤さんを非難するものではなく、単に自分が考えていたノマドワーカー感とは価値観が相当に異なっていたので、おじさんはびっくりしただけであります。

ネタが古くて去年のブログだったが、まず「おしゃれな名刺」「おしゃれな住所」が必要とあるところでズッコケました・・。何十年か前に会社を創ったとき、確かに港区白金台っていう場所に設立した自分がここにいるわけです。が、いまの時代にそんなものが必要とは思いもしなかった・・・。自分はノマドワーカーには「おしゃれよりもWorldCardMobileで一発で読み取れる名刺」(名刺の現物なんてどうせあとで捨てる。いまどき名刺バインダーなんて持ってないし)のほうが重要だと思っていたし、おしゃれな住所が印刷された名刺を独立したての人からもらったら「ミーハーだな、こいつ。馬鹿じゃね?」と即時に偏見を持ちます。ノマドである以上、住所にはこだわらないし名刺もBumpでいいくらいの勢いかと思っていたら、このあたりは昔から変わらないらしい。でもこれだったらノマドとか言ってないで青山にIDKの事務所借りてもいまじゃかなり安いですよ。

そしてもうひとつ。ひがみっぽく言うと・・
女は得だな・・・・

もし安藤さんが慶応出た才女じゃなくて小汚いオタク風のおっさんだったら、たぶん佐々木さんも取り上げてくれなかったろう(けっして佐々木さんが女に甘いといってるわけではない)。もし安藤さんがおっさんだったら講演依頼がばんばん来ただろうか。ちょうどネット黎明期に千葉○子がもてはやされたのと似てるような匂いが少ししました。ですが、「メディアに取り上げて貰える」っていうのも営業の才能のうちなんですよね。これは本当です。誰でもできるものではありません。