小池さんが都知事に就任してから、どんどん出てくるあぶり出される都政とか国の闇が暗すぎて・・・・・
で、本日はオリンピック。
東京都の調査チームの試算で東京オリンピック・パラリンピックの開催費用が3兆円を超える可能性が指摘されましたが、この金額について「高すぎると思う」と答えた人が82%で、「高すぎると思わない」と答えた人が10%でした。都の調査チームは、ボート会場など3つの施設について建設中止を含む抜本的な見直しを提案していますが、この提案について「評価する」と答えた人は81%、「評価しない」と答えた人が10%でした。
これにたいし、当のスポーツ界のお偉らさんたちが
と、口々に反発していらっしゃるのは一般都民、国民から見ると噴飯ものです。下は毎日新聞
みなさん、2014年に決まったことをいまさらとか人ごとのようにおっしゃっているのだが、東京オリンピックの費用についてはこのように積算が推移しています。東京新聞からお借りしました。
2020年東京五輪・パラリンピックの予算などを検証している東京都の調査チームは29日、「今のままでは開催総費用が3兆円を超える可能性がある」とする第1次調査報告書をまとめ、都政改革本部の第2回会合で小池百合子知事に提出した。当初計画の7倍に工費が膨らんだボート・カヌー会場の「海の森水上競技場」は宮城県登米(とめ)市の長沼ボート場への変更か仮設を提案するなど、3施設の大幅な見直しにも言及した。
五輪の準備や運営を担う組織委員会が集める民間資金は五千億円とみられ、残る二兆五千億円超は都民の税金など公的資金で賄われる可能性がある。立候補段階で都は四千億円の準備基金があるなどと説明して招致に成功したが、負担が大幅に増えることになる。
スポーツ界の重鎮が「2014年に決まったことをいまさら」といっても、当時から予算が3倍に跳ね上がっているわけで、2014年と同じ状況じゃないんだから、見直されて当然でしょう。前提が変わったんだから見直しして当然。税金が投入されるのに他人事のようにいうな。
建造物は作ったあとも毎年多額の維持費が何倍もかかる。これはすべて次世代の若者たちが負担していかないといけない。ツケを次世代に回していいわけがない。こういう発言を聞くと、入場式の行進で選手の前をお偉らさんたちが自慢気に歩いたリオのときの衝撃や、選手はエコノミーで自分たちはビジネスやファーストでというのがそのままというのも頷ける。
選手は立派な施設なんて希望しているのか。絶対そんなことはない。それより選手個人に対するサポートや怪我をしたときの生活保障などをよほど期待しているはず。どの団体も役員が多すぎて、自分たちの実績作りのために税金を湯水のように使うことしか考えていないように見えます。普通の常識であれば
「オリンピックの予算が跳ね上がり、我々も心を痛めています。予算削減には最大限協力したいと思いますので、国民と都民の皆さまと一緒に、悔いの無い東京オリンピックにしていきたいです」くらい言うのが社会人、いや日本人としての常識と思います。
理事がそういう発言をすれば、国民は「良く言った」「我々も協力してサポートするぜ」になる。繰り返し書くが、あとあと廃墟になるかもしれない箱ものより、選手の育成にお金を使うべきだし、そのほうが国民は納得する。そして選手はビジネスで、役員理事はエコノミーにしなさい。裏方なんだから。
いったい、いままでのオリンピックはいくらくらいかかってたの
で、実際にオリンピックっていくらくらいかかるのが常識なのか、ちょっと調べてみた。ここに出てました。あまり時代が違うのもあれなので、最近のだけを抽出。
430億ドル(約3兆4000億円)(2008年北京オリンピック)
400億ドル(約3兆1700億円)(2012年ロンドンオリンピック)
140億ドル(約1兆1100億円)(2004年アテネオリンピック)
120億ドル(約1兆3000億円)(2016年リオオリンピック)
50億ドル(約4000億円)(2000年シドニーオリンピック)
五輪開催コストは当初予算の「5割増し」が平均額 NewsWeek
と、都市計画からやった北京が突出してるけど、リオもアテネも1兆数千億レベル。ロンドンはテロ対策費が跳ね上がって大変なコストになったらしいが、リオでも1兆3000億に収まったのに、日本が3兆かける必要があるのか。いや、ニューズウィーク誌の記事ではオリンピックでは実際のコストは見積もりの1.5倍かかるというので、このままだと4兆5000億になってしまう!!
ひとり2000万出すとして22万5000人分!!
日本の消費税収入が17兆円なので、仮に4.5兆だとすると「消費税2%分に相当」するわけです。これだけでどれだけでかい金額かおわかり頂けるかと。
で、今朝ほどテレビを見ていましたら、いったいどうしてこんなに金額が跳ね上がったのか、詳しく検証しておりました。「建築費と資材の高騰」と言い訳されていますが、実際には3年前から10〜20%は騰がっていますが、何倍にもなるほどじゃないと。そして35施設のうち、実は見積もりが騰がってないのは11あるそうです。じゃあなんで騰がったのかというと、周辺費用を見積もっていなかったらしく・・・特に巨額なのは警備費用です。このグラフも東京新聞からお借りしました。
もうね。セキュリティ費用3000億とか警備業界ウッハウハだし、輸送業界もウッハウハ。選手育成費が6000億とか、選手に入らないで協会の理事の給料になっちゃうんじゃないの?
それにしても見積もりが物凄いのは、誰も予算を決めないで勝手に政府とJOC、組織委とかが積み上げていったら、こうなっちゃったんたらしいです。そりゃなるわ。そしてたぶんダブって積算してるものとか多数。このためにも都が一元管理して削るところは削り、もっとスリムにしていかないといけないのに、森爺が反対してるわけですね。もうあの人にはとっととあっちの世界にいってもらいたい。
財界人からコストに厳しい方を招聘したい。JALの再建をした稲盛和夫氏さん、84歳ですがもう一度日本を助けてはもらえないでしょうか。
わたくし自身はオリンピック賛成です。しかし前提は投資と考えて
あくまでペイすること
です。箱ものの資産は作るところまでではなくて、あとの維持費も積算すべき。これから人口が減って税収も減少し、社会保障費用が嵩むのに、箱ものの維持費で食われたら次世代は死ぬ。絶対にこのザルな方式は辞めさせないといけないし、仮に見積もり3兆から一銭も落とせないのであれば、それこそ「ごめんなさい」で韓国と共同開催とか(ありえんとは思う・・ww)、ロシアと共同開催とか(これはちょっとあるかも。ソチの施設もあるし)、なんとか手を考えないといかんと思う次第です。
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