最新Nixon The Mission Android Wear スマートウオッチを試した(たぶん日本で最初)

2016年11月21日

昨日、首都高を走っていたら、3号線あたりでNixon Missionのビル屋上広告発見!!!
すげえな。Nixon・・・本気で売るつもりなんだ・・・・。

日本での発売は年内と書いてあったので、待ちきれない自分はアメリカから買ったのであった。eBayではけっこう出ていて、定価400ドルが10%オフくらいになっていた。送料はだいたい20ドル強。2週間くらいで届きました。
ebayに出ているmissionの一覧はこちら
ただし、海外から直接買うとサポートはない。初期不良でも泣くしかないので、慣れてない方は多少高くても日本の正規ものをお薦めします。自分は別に壊れたら諦めるので平気で買ってるだけ。

その前に自分が使ってるスマートウォッチの説明をまずおさらいします。この前にもいくつか使ったが、まともなのはこの4つだ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Apple WatchもThe Missionも傾けないと画面が出ないしすぐに消える(The Missionは常時点灯もできるが6時間くらいでバッテリーがなくなりました)から撮影が大変。適当に撮りました。一番左はWithings Active。1代目は壊れて2代目です。

1号機はスイスメイドで恐ろしく高かったが、中身が同じでこんなに安くなった。バックライトもないし、時間しかわからないが、電池は実際に3ヶ月くらいはもつし、万歩計のほか、睡眠時間も計測できます。たぶん独自OSで、拡張性はないけど万歩計として普段使いならこれで十分って感じ。防水で泳ぐこともできます。

二番目はリップカール SerchGPS

サーフィン用のスマートウォッチでこれも独自OSでペアリングはiOSのみ。前にRipcurlにメールしてAndroid用は出ないのかと聞いたら出す予定だという回答がきたが、バッくれてます。
サーフィンの時はGPSをオンにするのでそれからは6〜8時間くらいしかもたないが、ふだんはGPSを切っているのでバッテリーはけっこう持ちます。潮汐、サーフィン時間、乗った距離や速度や本数も記録するけど、衛星の受信がちょっと弱くて悪天候の日とか、衛星の位置によってはなかなか受信できないこともある。

3番目がApple Watch Series2の38mm。テレビコマーシャルでサーフィンシーンがあるけど、あれは完全に誇大広告と言わざるを得ない。単体で使う場合、使えるのは時計のみ。潮汐グラフも表示されなくなる。カシオの980円の使い捨てと同じだし、ガラスはフラットだからぶつけたら割れるし、スポーツベルトにはロックがないから簡単に紛失しそう。わざわざサーフィンに使うのはとんでもない変わり者だし、そもそもAppleの開発陣にサーフィンなんてやる人はいないだろうくらいに思わせる仕様です。

昨日届いたApple Watch Series2 ステンレスケースを、さっそくサーフィンで海水に浸けた結果!!!

自分の場合は、Apple Watchは60000円もした万歩計で、Suicaカードとしての使用です。泣けるわ。所有する必然性はまるでなかった。

そもそも論でいうと、スマートウォッチはなんのためにあるのかということです。
通知がスマホからブーブーくるだけではウザいだけだしバッテリーをものすごく消耗するなのでこんなものはなくてもいい(通知を殺すとApple Watchも二日は持つ)。スマホの子機では存在価値が薄いのである。
スマホを持ち歩けないような激しいスポーツや、きつい登山、マリンスポーツでの必然性しかない。これ以外の用途では信者以外必要ないのです。「ビジネスシーンで使えるApple Watchのアプリがないのが残念」とか書いていた人がいたが、ビジネスシーンはスマホもパソコンもあるからそもそもスマートウオッチ自体が不要にきまってる。

で、Apple WatchはそもそもApple自体に専用アプリを開発する意思がないわけで、デベロッパーも金にならないから誰も開発しない。よってApp Store見ても最近はApple Watch用のアプリは全然リリースされてない。スタンドアローンで使用可能なSeries2が出たのにアプリは壊滅的に出ないのである。終わった感が半端ないです。

Nixon The Missionは、AppleのWatch OS3よりスタンドアローン的な仕様が格段に進化したと言われる新Android Wearを搭載。Qualcomm® Snapdragon™ Wear 2100チップを採用し、Apple Watchよりさらに強固な100メートル防水なのだが、Apple Watchと違うのは、NixionがMissionアプリを提供してることである(Androidのみです)。さらにはTraceアプリも動くというので期待は満々なのであった。

Traceというのはこれです。

Googleで位置情報やってたとかいう人が立ち上げたベンチャーで、小さい円筒状の装置をサーフィンとかスノーボードに装着し、スピードや本数を記録するのです。このアプリが動くなら、Ripcurl SerchGPSと同じだ、と思ったのも無理はない。が、実は全然話が違うのでありました・・・・・悲

Apple WatchができることはSuica以外なんでもできる

こんな感じのケースに入っています。
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いかにもスポーツって言う感じ。

そもそもApple Watchにできることは決済以外すべできます。なによりApple Watchは起動がめちゃくちゃ遅いのだが、こちらはすごく速い。実はAndroid WearアプリはiOSにもあるので最初にiPhone 7Plusとペアリングしてみた。こんな感じで普通にペアリングできます。画面キャプチャはこのアプリから撮れます。
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ほらね。

しかし、これだと波情報と雪情報のNixonのMission Appが使えない。逆に言えばNixonがiOS用のアプリを出してくればiPhoneでもフル機能が使えるようになるわけです。NixonはほかのモデルではiOS用を出しているので、そのうちリリースしてくるのではないかと思います。
で、しかたないのでAndroidのカメラのPanasonicのCM-10とペアリングしました。IIJのSIMいれて使っています。

文字盤はたくさんの中から選べますが、スタンダートはこれ
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日本の技適も取得されてます。技適厨も安心やね。日本語化もされてます。
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てはさっそく使ってみます。というか実は2週間使ってみた。ひょっとして自分がおかしいのかなと思ったから。

まず、お好みのポイントを入れると、波情報を表示できます。雪山情報は日本は対応外。
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しかしこれはSurflineというあちらの情報サービスでして、日本の情報はちょっとおかしい部分がけっこうあります。水温はこの日22度と表示されていますが、実際には15.8度で凍死しそうでした。
下にタイドグラフが出ています。海に入る前にCM-10を起動させて同期させました。

で、NIXONの特設ページ(日本語)にも記載されているのですが、Trace appが使えるというのでインストールして起動しながら入水します。しかしこのサイトには確かに

Trace™と協力して開発されたAndroid Wear™専用のアプリ。SurfとSnowに分かれており、それぞれで記録できるデータがあります。Surfではセッション内での最高速度や距離、消費カロリーなどを確認できます。また、Snowではセッション内での最高速度、ジャンプの最高値などを確認することができます。

とあるのですが、実際には

screen-7
本数もスピードも計測できません。消費カロリーはGoogleFITがはいってるので計測してました。しかも伊豆で使っても千葉で使ってもどこでも「引地川河口」(江ノ島のとこ)・・・・www

Traceアプリを使っていると猛烈にバッテリーが減ります。おそらく4時間くらいしか持たない。しかもこのデータはスマホ側には送られずにThe Misson側で持ってるだけ。フリーズも多発します(再起動してもアプリは継続して動いているが終了するのに苦労する)。たぶんまだバグだらけなんだと思う。要するに

Trace買ってペアリングするとTraceのモニタとして使える

という類いのものでは無いかと思われます。いみねー。単独ではトレース機能はないのてす。Traceは次にモニタ付の新モデルが出るという噂もあり、いったいThe Missionはどうなってしまうのでありましょうか。

さらにはタイドグラフはスタンドアローンでは全く動きません。G-SHOCKもSerchGPSも時間に応じていまの潮汐はどうかわかるのに、こちらは動きません。つまりタイドグラフは母艦から最初に送られてきたままの状態です。

The Missionは正直言って、まだちゃんと使い物にはならないレベルではないかと思うのです。タイドグラフ自体が表示されないApple Watchよりはマシだけどね。ただし、Appleと違うのはこちらはオリジナルのアプリをNixon自体がリリースしているということで、Nixonは「打倒RipCurl、打倒Apple Watch」でやってくると思いますから、アプリ自体がバージョンアップしてくるはずです。でないと顧客からものすごいクレームになっちゃうからさ。Ricurl SearchGPSくらいの機能を自社アプリがもつようになってはじめて「使える」レベルになるんじゃないでしょうか。

作り自体は非常に頑丈で、しかも100メートル防水で相当タフにできています。Wi-Fiも当然あるからアップデートも勝手にやってました。ただしスタンドアローンのときはWi-Fiは切った方がバッテリーが持ちます。

で、スキーやスノーボードで使いたい方は、そもそも積雪情報は日本は対応外で、しかも

Trace Snowのアプリ自体がトレース機能をもっちゃってるようなのです。つまりThe MissionやTraceを買わなくてもスマホのこのアプリを起動させてゲレンデで滑れば、全部記録されちゃうようです。マリンスポーツじゃなければ別にウエアのポケットにスマホ入れて滑るもんね・・・・・。

以上、メディアの記事は良いことしかかかないが、こちらは身銭切って買ってますので好きなことを書けます。とりあえずThe Missionのアプリのアップデートを待ってみようかと思います。

今回で分かったのは、スポーツにはスポーツに特化して開発されたもののほうが、やはり使いやすいのかなということ。RipCurl SerchGPSは拡張性はないですが、サーフィンということだけに限れば、現状ではThe Missionよりずっと使えます。ワープロとパソコンみたいなものです。ワープロでしか使わないなら、ワープロソフトよりもワープロ専用機のほうが使い勝手は良かった。Apple Watchも同様に、「ランニングの記録」というだけなら、Garminなんかのほうがよほど使いやすいはず。

スマートウオッチが特定スポーツの世界で使いやすくなるためには、すぐれたアプリが不可欠なわけですが、現状ではAppleもGoogleも、「これがあるからスマートウオッチじゃなきゃダメ」というアプリがない。スマホで使えるなら好き者や信者以外はわざわざスマートウォッチなんて要らないんです。Nixonはいままでたくさんのサーフウオッチをリリースしてきたわけで、使い勝手とかはよく分かってるはず。いまはほとんど機能らしいものがないThe Missionアプリをなんとかしてくれるものと期待して本日を終わります。それまではこのスマートウオッチは電源切ってしまっておきます。だって普段使いにはでかすぎるんだもん。

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