文化庁の見解です
DeNA問題で興奮醒めやらぬ昨今ですが、完全にまとめてくれたのがコレですね。
DeNA炎上騒動は任天堂が協業を見直してもおかしくない深刻な問題のはず
これね。わたしも100%賛成です。で、DeNAはでかい会社が太い資金で超組織的に悪い奴らを集めてやってたわけで、メディア事業ならぬパクリ事業は畳むに1京ジンバブエドル賭けてもいいくらいですが、ほかにもこうしたパクリとかでっち上げの物が多数あるのはみなさんご存じですよね。ついに
News Up WELQ騒動から見えた3つのこと
NHKまで!!!
よく、なんでこんなパクリとかでっち上げするのかな、と純粋脳で疑問を問いかける人がいるわけですが、大きく分けると目的は2つあります。ひとつは金儲け。DeNAとか極悪アフィリエーターが改ざんやデタラメやりまくるのはこれですね。トンデモ医師も結局は患者を集めたいわけで同等です。トンデモ本著者は印税で稼ぎたいし有名になったらテレビにも出られる。武田先生が代表です。
もうひとつは「中身のない自分をアピールしたい」というクラスタです。大好きなライトノベルの
の最終刊が出たのですが、この中に素晴らしい表現がありました。
「陰謀論を声高に唱える人間は、自分は他の愚かな大衆とは違うと思いたがってる小物」で、なんの力もない」ww
無料ブログとかで訳の分からない健康法とか、酵素とか、放射脳的な事とか、陰謀論とか必死に書いていらっしゃる方達ですね。ほとんどスルーされるので影響力は小さいのですが、健康不安があったり、子育てのストレスがあったりすると、それを丸呑みしてしまうので被害が発生するわけですね。
話が相当にズレました。ごめんなさい。私が考える具体的な「引用」について解説したいと思います。
正しい引用の1 引用先をレスペクトする
本当はこれに尽きます。「自分はこんな取材したり、調べたりできない。だからありがたく紹介させてください」という気持ちです。引用するのではなくて「紹介させてもらう」わけです。
DeNAをはじめとするパクリ屋集団にはこれがない。盗んでなんぼだと考えているから、盗んだハイエースを偽装してパーツ組み替えるみたいに内容を素人が書き換えてGoogleの目を欺こうとする。この基本がわからないと、法的なことだけ考えたり、Googleのことだけ考えたりするわけです。で、
1 引用部分はblockquoteタグで囲む
文化庁が上で言ってる「引用部分はカギ括弧でくくれ」というのと同じです。このタグで囲むと
オリジナルの内容はこうだよ
という風に見えます。以前Googleのマット・カッツさんが「引用はblockquoteタグで囲むといいよね」みたいなことを言っていたので、囲むとGoogleは検索から除外するのかと思っていたのですが・・・自分のブログはSEO的にはかなり強力なんですが、試してみても引用したのはなかなか出てこないんだよな・・。
引用をblockquoteタグで囲っても重複コンテンツ対策にはならない
と鈴木さんが書かれているのでその通りだと思いますが、このタグは
自分はここの文章を借りているけどこれはオリジナルだよ。1文字一句そのままだよ
ということを示すものだと思えばよろしい。DeNAの窃盗団は他のサイトからコピーをパクってきてそれを素人がつぎはぎして改ざんし、Googleの重複コンテンツにならないように加工した上で「引用です」という風にしていたわけですが、それは元のコンテンツへの侮辱であり、改ざんしたものを引用しましたとするわけで、さまざまな影響を生み出しました。中には引用でもなくてオリジナルとして改ざんしたものを掲載してるのもありました。
言っときますが、既存の紙メディアでほかの雑誌や新聞からこんなことしたら一発で編集長は解雇されるし、ライターは仕事なくします。ネットだからいいってことは100%ないですよ。
これなんかが良い例で、素人がつぎはぎして勝手に加筆して改ざんしたものからリンクするわけで、改ざんされた内容をあたかも自分が言ってるようにされた医者はたまったもんじゃない。ほかにも女医さんが同様の投稿をされていて、これは法律で言うと「「信用毀損罪」に該当する。訴訟起こされたら負けるでしょう。
で、引用については「blockquoteタグ」で囲むことを徹底すれば、1文字1句変更していないかすぐチェック出来てしまう。よって改ざんはしづらくなります。もちろんリンクはしっかりとする。目に見えないような小さい文字はダメで、できれば本文と同じにする。で、文化庁もいってるように、引用はあくまで「従」のものでなくてはいけない。「主」の部分がなくて引用だけなら著作権侵害なのです。
少なくとも自分の著作物と他人の著作物が明瞭に区分されていること(引用部分の明確化)、自分の著作物が主体であり、引用する他人の著作物は従たる存在であること(主従関係)、引用しなければいけない相当の理由があること(必然性)などが必要です。
2 絶対パスで写真やイラストを引っ張ってこない
Meryがこれやっていたわけですが、引用のリンクを付けるならまだしも、それさえなしで他サイトの絶対パスで画像を表記していたのもあったらしい(削除されて見えない)
絶対パスはたとえばhttp://他のサイト/フォルダ/写真.jpg
みたいにして画像を表記することです。著作権に詳しい弁護士さん(元のクライアント)に確認しても、そもそもソースがどうであれ、普通の人が見たらその写真はそのサイトに権利があるように見えるわけで、使用していいわけがない。「引用」としてリンクをしてもグレー。
しかも絶対リンクパスだと、アクセスがあると元のサーバに写真を読み出しに行くので、負担はオリジナルの持ち主にかかる。アメブロの個人ブログみたいにアクセスがほとんどないならまだしも、Meryレベルでこれをやられると、オリジナルの持ち主はたまったもんじゃありません。許可なく相手のサーバに負荷を掛けると威力業務妨害罪です。いろんなブログ見ると「画像への直リンクはやめてくれ」と何度も言っても全く無視されていたようです。
この画像直リンクは、アメブロやNAVERまとめでも同じらしく、いずれブーメランが刺さりますので仕様は改善するべきだと思います。
では画像どうするのか、ですが、簡単です。持ち主に許諾もらいなさい。
自分はサイバラさんはじめ、画像を使用するときは必ず許可もらってます。たまに許可をくれない人もいますが諦めます。前にネットで漫画を公開してる人に「ブログで紹介させてくれ」とメッセージ出したら無視されて、ブログに「これだけアクセスあるから使わせてくれ、リンク貼るから」とか言うヤツから問い合わせ来たけどアホかとか書いていてムッとはした。ww
本来、写真は撮影する、イラストはオリジナルを起こすというのが当たり前のはず。経費を削減しようというから「盗んでこよう」になるんです。これって他人の財産を盗んできているのと同じだと言うことがわかってない。だって他人は写真撮ったりイラスト描くのにコストと時間を掛けてるんですよ。
裏技としてAmazonのアソシエイトの画像は、認められてるので使えます。こんな感じ
3 引用だけで構成しようと思わない
ココ大事。赤線引いて。
引用だけで構成するからパクリになるんです。自分も引用はよくするけど、それをそのまま持ってきて自分の書いてるようには絶対しない。「ここから導き出せることは」とか「本当にこの通りだよね」と自分の意見を書き加えるようにしています。そもそもキュレーションというのはキュレーターというのがいて、その人が集めてきたものをこのように料理しましたというものじゃないの?集めてきてつなげましたとは意味が違うよね。
つまりそもそも「引用だけで構成」とか、その姿勢が間違ってる。
文化庁の見解をもう一回貼る
少なくとも自分の著作物と他人の著作物が明瞭に区分されていること(引用部分の明確化)、自分の著作物が主体であり、引用する他人の著作物は従たる存在であること(主従関係)、引用しなければいけない相当の理由があること(必然性)などが必要です。
著作権に詳しい弁護士さんのブログ
MERYやWELQ問題を受けて押さえておきたい、画像直リンクと画像無断使用の違法性
で、わたしがコンサルしていますJTBのPassMe!というサイトではライターさんを募集してます。プロとしての経験がある方で顔出しOKのかたはぜひご応募ください。取材にいってこういう記事を書いていただきます。DeNAのギャラの50倍以上高いです。でもそれでも特に高いわけではなくて普通だと思いますよ。ここからどうぞ。
今回のウェルクやMERYはじめ、悪徳アフィリエーターのサイトには薬機法違反のものが数多い。七二条の五では
2 厚生労働大臣又は都道府県知事は、第六十八条の規定に違反する広告(次条において「承認前の医薬品等に係る違法広告」という。)である特定電気通信(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(平成十三年法律第百三十七号)第二条第一号に規定する特定電気通信をいう。以下同じ。)による情報の送信があるときは、特定電気通信役務提供者(同法第二条第三号に規定する特定電気通信役務提供者をいう。以下同じ。)に対して、当該送信を防止する措置を講ずることを要請することができる。
《追加》平26法122
となってます。サプリは効果効能を謳ってはならず、効果効能を謳えるのは医薬品になるわけで、「このサプリで痩せる」と表記すると思い切り薬機違反です。東京都はいままで販売サイトしかチェックしてなかったけど、今後は情報サイトも対象にすると発言しているので、覚えのある方はウェルクなくなった、今こそチャンスだわーいとか言ってないで修正しないと行政指導喰らいますよ。