というのが報道されまして・・・驚きました。
ジーンズメイトは主力の「JEANS MATE」など全国で約90店舗を展開しているが、アパレル不況やユニクロ(ファーストリテイリング)などとの競合も激化し、営業赤字が続くなど経営は厳しい。株式時価総額は26億4400万円(16日終値ベース)に低迷している。RIZAPグループはフィットネスクラブ運営のほか、アパレル・美容関連企業や出版社などを傘下にするM&Aを積極的に展開しており、ノウハウを活用する。ジーンズメイトの子会社化後、ブランドの刷新や商品力強化、グループ企業との連携などで再建を進める方針だ。
で、こんな感じに見ている分析もございます。
肝心の利益について、決算書内の「損益計算書」を見ると、「その他の収益」という項目で約47億円が計上されており、これが約64億円ある営業利益の多くを占めている。また、営業利益から「その他の収益」を引いた値では、第2四半期が17.0億円、と第1四半期の17.9億円より小さくなっていることがわかる。つまり、第2四半期だけで見ると事実上の営業減益となっているのだ。
ということで、「RIZAPより10万円安くてしかも食事制限はあそこまで厳しくないです」みたいな競合の乱立でばんばん儲かる時代は終わり、いまはなんでもいいから赤字企業を買って徹底的にリストラし、なんとか建て直して黒字化するということを目論んでいる感じ?
ただ、殆どの人が「ええっ」と思ったように、買収している多くの会社はRIZAPとシナジー効果がない。シナジーというのは、分かりやすく言うと同じ顧客層を回して相乗効果を得るみたいなこと。たとえばRAIZAPならダイエットに興味がある人が多いわけだから、タニタ食堂みたいなのを経営するとか、トレーニング用のスマートウォッチを開発する会社を買収するとかそういう類いです。
しかし、ジーンズメイトとなると、家の近所にもあったので何回か行ったとこはあるが
若いにーちゃん版シマムラ
って感じで、RAIZAPで腹をへこめたい金持ってるオッサンには厳しい品揃えだ。シマムラならおばさん、おばあさん向けの商品もかなりあるが、ジーンズメイトはすがすがしいほどに若者向け。シナジー効果は全く期待できない。牛角がエーエム・ピーエム買ったけど牛角オニギリ出すくらいしかできず、大失敗こいて自分も経営が傾いた例もある。ファッション業界とかの経験もないRAIZAP、まじで大丈夫なのかとは誰もが感じるでしょう。
ジーンズメイトの不振を適当に分析する
消費者目線で見ると、ジーンズメイトは経営不振になってもしかたないよなぁという風に思う。
まず、セレクトショップとしての位置づけではBEAMSとかUNITED ALLOWSに遠く及ばないのに、価格がそれほど安いというわけではない。高くはないが安くもないで中途半端。置いてるシャツとかは「にーちゃん」でないと着られようがないデザインのものばかり。UNIQLOやGUに比べるとターゲットが狭く価格が高め。しかもターゲットはお金の無い層である。
こんなぺらぺらしたダウンが定価18000円って誰が買うの・・・・。
つまりジーンズメイトは
●誰にターゲットを絞るのか、若い高校生みたいなにーちゃんなのか
●仮に若いにーちゃんがターゲットなら、奴らはどんどん貧乏になってるぞ
●貧乏なターゲットには低価格なのに価格ではUNIQLOに遠く及ばず
みたいな感じなので、不振になるべくしてなったとしか言いようがない。
仮にRIZAPが客に無料お買い物券配ったところで、誰も行かないのではないかくらいのシナジーの無さであります。RIZAPはもともと楽天でおからクッキー売ってた会社で、最初の目の付け所は素晴らしかったと思うのだが、路面店の経験はほとんどないはず。本当にやっていけるのかなぁというのが素直な感想です。
自分がやるならこの方向性しかないと思う
まず、ジーンズであるが、ジーンズメーカーはどこも四苦八苦している。別にジーンズを履かなくなった訳じゃない。UNIQLOなどの1980円とかの安いジーンズもそこそこ品質がよいため、ジーンズならなんでもいいと客はみんなそっちを買うようになったわけである。
ジーンズといえばマルカワだが、こちらも1回倒産して、そのあと規模を相当に縮小して復帰をかけて頑張ってますが、昔の勢いは全然ありませんよね。
そんな中でジーンズメイトたてなおせとか言われても困るのだが、ひとつあるとすると
こだわり系ジーンズのセレクトショップ
かなあと思うわけです。この業態、あんまりみたことないから。原宿とかにはあると思うけどね。
たとえばアルマーニのジーンズ。
99360円がセールで69600円になってた。(○_○)
こういう超高級品はもとより、イタリアの小さいメーカーのインポートものを揃えたり、日本なら倉敷の各種ハンドメイドジーンズやエヴィス、そしてビンテージなど、なかなか普段入手しづらいジーンズを履き比べて買えるようにする。これなら自分だって行きますよ。倉敷のメーカーさんとオリジナル開発も当然する。
ジーンズだけじゃなく、ジーンズと合わせられるジャケットやバッグ、アクセサリーも揃える。まあバイヤーさんのレベルが相当に高くないとダメだが、普段ジーンズとジャケットを合わせることが多いからあったら行きたい。
しかしいまのジーンズメイトだと、ブランドイメージの問題でハイグレードなメーカーさんからは断られちゃうと思うんですよ。だから別ブランドとして立ち上げるしかない。これならRIZAPとシナジー効果が出ます。
でも・・・・ぶっちゃけかなり厳しいと思うんですよ・・・だっていまのスタッフじゃ無理っぽいもん。
リストラと商品の見直しだけでジーンズメイトがV字回復したら、そりゃ凄い経営手腕だと思うけど、相当に厳しいんではないかと思い、生暖かい目で見守りたいと思う次第です。
さて、久々に見たらPokémonGO PlusってAmazonで即納になってるんだね。これでいつ水没しても平気だ(2回洗濯したけど復活してるんだが)。なのに転売ヤーが5000円で売ってる。笑える。