昨晩、そういえばアカデミー受賞作の「ラ・ラ・ランド」をAmazonビデオでレンタルしてあってiPad Pro10.5にダウンロードしてあったな、見ないと期限が・・・と思ってベッドの中で見始めた。
最初はちょっと退屈で、主演男優は見たことないし、エマ・ストーンはアメイジングスパイダーマンの異様に目がでかい女の子の印象しかない。キラキラミュージカル映画におじさんはイマイチ溶け込めないなと思っていたのだが、途中からぐいぐいと引き込まれてしまい、見終わったときにはもう完全にやられてしまって眠れなくなってしまった。
Amazonの評価で1をつけてる女子がいて「期待を裏切られた」とか書いてるのだが、単にハッピーエンドの恋愛映画観たいなら他にいくらでもある。これは恋愛映画のジャンルでは無くて人生映画といったほうがいい。そういう意味で自分のナンバーワンの「ニューシネマ・パラダイス」と並んで人生で観た2大映画となりました。深夜には観ないほうがいいです。精神やられますが、観ないと人生でひとつ損をします。「ニューシネマ・パラダイス」と並んで、彼氏欲しい〜とかいう若い人より、そこそこ年食って残りの人生は何十年かなという年代の観客はぐっさりと刺されるでしょう。
音楽にほとんど興味のないわたしがサントラ盤まで速攻で買ってしまいました。
さて、それでは本日の話題です。
中華詐欺ショップが大量にInstagramに出店中
「Instagramは広告が入らないからWebよりずっといい」とどこかのお馬鹿タレントが言っていたが、無広告でユーザー数を獲得できたのでいまは大量に出稿されています。悪質なマルチや情報商材や出会いサイトも多数出ている。Facebookと同じ広告システムなのだが、Facebookはいまや同様の広告はほとんど出てこない。アルゴリズムが確定されたんだと思う。
特にウザいのはクッソアフィリエーターの出してるやつで、英会話やハゲや脱毛のアフィリエイトサイトに誘導するためにテレビ番組の動画や画像を無断使用したりの違法性が高いものが多すぎる。見つけ次第「詐欺かスパム」で報告している。検索してたどり着くなら避けることもできるが、強制的にフィールドに低質な広告が出てくるのは、ほんと苦痛。
Instagramの場合、まだFacebookのようにアルゴリズムが確定しておらず、ほとんどの広告はスルーで掲載されているようだ。Facebookではリテラシーの低いおばさんやおっさんらがアグやレイバン詐欺に引っかかったものだが、Instagramも若い女子が多く、PCは持ってなくてスマホだけというリテラシーが低いクラスタが大量に存在する。こうした層は簡単に引っかかってしまうので、草刈場になってる気がするんですよ。先日も書いたばかりだが、とにかく詐欺広告が鈴なりです。
こちらはレイバン詐欺と並んで一世を風靡したモンクレール詐欺だが、堂々と出ている。ここまで馬鹿安だとおかしいと気づきそうなものだが、若年女子はわからないだろう。PCからじゃないと通販法表示まで見ないしね。住所をGoogleストリートビューで検索するのもスマホからでは大変です。
こうした格安ブランドもの詐欺のほかに、よく見ないと分からないものも多数ある。最近よく見かけるのは日本語がおかしい革製品や靴。価格は数千円の下の方で、海外から送ってくるので全世界送料無料。海外のショップだから通販法の表示も無く、一瞬騙されそうになるのだが、よくよく内容を見てみるとたどたどしい日本語に加えて「安心の日本製品」とあり、日本製の革バッグがこんなに安いわけないので詐欺だと気づく。
楽天とかヨドバシとか石橋楽器のまんまソースをパクった詐欺ショップの広告が出てくるまで秒読みです。なんせGoogleに検索外されてもInstagramから誘導できるんだから奴らにとっては最高だよね。
こうした詐欺に引っかかると商品を送ってこないだけではなく、クレジットカード番号を入れさせるものではそのカード番号が速攻で売られ、不正使用されてしまう。
Instagramの広告の審査が全く改善の兆しが見られないので、いったいいつになったら詐欺広告がなくなるのだろう。いまのままでは数百万人を詐欺に誘導するソーシャルメディアだ。
「スパムメールゼロ」「ネット詐欺ゼロ」を公約に掲げる政党が出てきたら間違いなくネット界の支持を得る。ネット犯罪を防止する刑法を研究して法案を上げまくる。詐欺はリスクよりメリットが大きいため、次の犯罪への資金源にもなる。デパートが衰退して専門店に移行した今、できもしないいろんな公約を挙げるより、一点突破型の「禁煙党」「ネット平和党」のほうがよほど議席を取れそうな気がするんですよ。この一点だけ飲んでもらえるなら連立も入りやすいしね。戦略顧問やりまっせ。ネット平和党の議員が警視庁とかFacebookとか厚生労働省に乗り込んで改善策を提案するの、いいでしょ!
この状態でInstagramにファッション系が出稿する無謀
ところが、「Instagramはファッションに興味がある人たちにリーチできる」と考えたショップやメーカーさんたちが出稿を開始している。だが、
出稿するの、ちょっと待て
と言いたいです。現状のInstagramでの出稿は、北京の偽ブランド店の立ち並ぶ一角にブランドのショップを出すのと同じです。ちなみにバリに行くと異様な数のポロの看板を掲げたちゃんとした作りの路面店があるのだが、アレ全部、偽物屋さんです。そこに本物のポロが出店するか?それとおなじわけですよ。
詐欺広告にウンザリした人たちは、出てくる日本語の広告を片っ端から「詐欺またはスパム」で報告している。とくに詐欺では無くても「セール」とか書いてるのはほぼ間違いなくスパム報告されているだろう。実際、自分だってファッション系のセールやってるネットショップの広告が出ていて、これは詐欺なのかそうでないのか判別しづらい時は、いちいち丁寧にチェックせずにいきなり詐欺指定です。ww 店舗レビューが出てる奴はほぼ詐欺!!のテンプレート。
そんな細かなチェックしている間にも詐欺の被害者が出ているかもしれないわけで、それが仮に詐欺じゃ無かったとしてもこんな詐欺だらけのところに出稿する方が悪い。とまあ、いまInstagramに出すと、こうしてブロックされる率が高く、将来に渡ってそのユーザーには到達することができなくなる。複数の報告が寄せられればアカウントも停止になるでしょう。復活されるのは大変です。
要するに、いまの全くもって詐欺の排除が行われていないInstagramで広告を出すのは、自社のブランドを毀損する不安要素が大きく、まともな宣伝部や広告代理店は控えた方がいいかもしれません。カートのあるサイトに誘導せず、単にブランドの紹介を丁寧な動画で見せたりするものは詐欺とは受け取られないのでリスクは低い。ヤバイのは単なるネットショップの広告ですな。
それにしても「ネット平和党」、はよだれか立ち上げて。
カズオ・イシグロの本。紙のは在庫切れらしくてせどりさんたちが高価販売中でワロタ
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