本日、面白い実例が続けて来たので備忘録として書く。これって仕事にもあるよねということで。
ソーシャルではいろいろな人とディベートするのであるが、意外なほど話がかみ合わないケースも多々ある。本日、はたと・・・
それってそもそもの立ち位置が違う
ということに気づいた。
まずはNewspicksのすかいらーくが通勤途中での喫煙も禁止するという報道について。
違法性が高いとするご意見
通勤時間は会社の指揮監督下にないので「労働時間」とみなされず、賃金は支払われません。罰則はなくとも喫煙者は不利益扱いをされる怖れがあります。賃金が支払われず指揮監督下にない時間帯に、(事実上の)指揮監督権を行使するのは、場合によっては労基法違反になる怖れがあります。通勤中に「スマホを見るな!」「音楽を聴くな!」と指導しているのと同じです。
こんな規則規則の会社は息が詰まるとか言う人もいる。喫煙者差別だって息巻いてる人も。www
自分の意見です。
星野リゾートはもともと喫煙者は採用しない。すかいらーくは本社からはじめて店舗に拡大していくつもりだと思うが、勤務時間前に喫煙すると息や体臭が臭くてお客さんからクレームが来るわけで、風呂に入らず臭いままでサーブすることを禁止するのと同じだから問題なんですよ。
法的にいうとこういうことじゃないですか?
1 法律では風呂に入らない権利もある
2 だからといってそんな店員は困る
それとも風呂に入らず着替えもしない店員がいるので「ちゃんと風呂に入って身だしなみを整える」というのを就業規則に加えたら違法とでも?
いまや非喫煙者は82%。煙草のくっさい匂いで客に苦痛を与えないのはサービス業では身だしなみのひとつであり、従業員は禁煙の美容室とか普通にあるけどみんな違法っすか? ww
ちなみにすかいらーくの本社はご近所でして、昔はけっこう仕事で伺いました。店舗が併設されています。デニーズもロイホも同様に店舗が併設されてる。
しかしである。
ここで、はたと気づく・・・・・
前者は従業員の健康管理の観点から言っていて
後者は客の視点で言ってるわけ
自分はサーブする店員の体臭とかがタバコ臭くてウッ・・・となった経験があるが、そもそも非喫煙者でも職場に喫煙者が多いので慣れっこになってる人もいる。それはさておいても、健康管理の点からは「勤務時間以外にまで成約されるのは法的根拠がない」になるが、「客に不快感を与える体臭や口臭(病気や体質はともかく喫煙はしなければすぐ消える)をさせないでくれ」というのを企業側が就業規則に入れるのは、飲食・サービス業ではなんら問題がないでしょう。
「喫煙の権利」は「風呂に入らない権利」と同じく日本国民はみんな持っておりますよ〜。
ニコチン薬物中毒の立場から広告出すとこうなります。@WSN
熊本市の赤ちゃん持ち込み議員についても同じ
こちらもソーシャルでやりとりしていて、めちゃくちゃ食い違ってるのに気づいた。
子連れ議員さんが
「自分のためにやったのか」
「自分を例に挙げて熊本市子育て姿勢に問題提起されるためにやったのか」
のどっちの見方をするかで全く意見が変わるわけですよ。
議員だから金あるだろ、ベビーシッターくらい自分で雇え、は前者で、熊本市の子供に対する考え方がおかしいのでテレビの前に出て炎上覚悟でやったのに意義があると考えるのは後者。
ちなみにメールで頂きましたけど、熊本市は29年から急に待機児童0だと言い始めたのだが、それは市内にひとつでも空いてる託児所があれば「待機児童0」にするという計算式に変更したからです。たとえ家から50キロ離れていて物理的に通えない僻地の保育所でも「通えないのはそちらの勝手」になる。これだったら市内山間部の僻地に超不人気の保育所があれば永遠に待機児童0です。ひっでえ・・・・www
自分はこの議員さんはトンデモな部分もあるけれど、炎上覚悟でテレビの前に顔を出して熊本市の姿勢を正そうとしている点を評価しているわけだ。簡単に売名行為とかいうけど、保守的な土地柄ゆえにテレビ放映後には
「そんなにいやなら熊本から出て行け〜」
「売名行為するな〜熊本の恥をさらしやがって」
「子供をダシにしやがって」
という主に暇な高齢者の方からの電話が殺到していると考えられます。本当は野田毅(自民党衆熊本二区)の事務所に電話して「熊本の恥すぎるから煙草援護ヤメロ」というほうが効果的だと思う。ww子育て中の若い世代は忙しいから激励の電話してる暇がない。
田舎の爺婆に怒鳴られまくることを考えたら自分が議員なら自費でベビーシッター雇うと思うので、この議員さんは非常に勇気があると思うわけです。今さらながらに熊本市長もTwitterで
議場の赤ちゃん連れについて、議会のルールについては執行機関側の長として発言は控えますが、この件を単なるパフォーマンスとしないためにも、子育てと仕事を両立する事がとても大変で困難な環境が沢山ある事を広く社会問題として捉え、一つ一つの改善策を議論する事が政治の仕事だと私は思います。
— 熊本市長 大西一史 (@K_Onishi) 2017年11月26日
といってるわけで一歩前進したじゃないの。
仕事でも同じようなスレ違い、けっこうあるでしょ
自分はサラリーマン辞めてからもう100年くらいたつのでイマイチピンとは来ないが、そういえばあったなあと思った。
いまだから言うと、かつてリクルートは宅配業界に進出したことがあって、素人だから遅延がめちゃくちゃに発生した。付き合いのある企業の総務に営業して、お中元やお歳暮の配送を請け負ってくるわけだが、それがもう生ものだったりすると全部腐る。腐った物がお中元の時期を超えて届くわけだから総務は激怒するし、「なんでリクルートに依頼したんだ」みたいになって社内で立場を失う。
そういう状況の中、ある先輩はこんなサービスを受注したらかえって顧客に迷惑を掛けると判断して、あえて営業をしなかった。当然成績は最悪だから出世は遅れた。結局、この事業は散々で終了し、この先輩は別事業に異動になりました。そこに自分もいた。
そこには同じセクションから別の後輩の営業マンも異動になったわけですが、彼はそのクソ宅配便サービスも売って売って売りまくったので出世は早かった・・・・・。当然自分は前出の先輩すげえな派なもんですから、この後輩に
「そんなサービス売って心が痛まなかったのか」って聞いたわけですよ。だって、腐るの分かっていて「今度は平気だよね。わたしはキミを信用するから」と言われてるのに再受注したっていうもんだから。そうしましたら
「永江さん、それおかしいでしょ。僕らはサラリーマンですよ。誰に給料もらってるんですか。給料くれてるのは会社だから、会社の指示に従うのが使命ですよ」
って言ったもんだから、正直、世の中にはこう考える人も多いんだと驚いたのを鮮明に思い出した。旧日本軍かよ。
倒産するのが社内でもわかりきっていたてるみくらぶで、客に「早く入金してください」って言ってた従業員とか、とにかくめちゃくちゃデタラメに近い事を電話で言ってくるNTTのヤクザな代理店とか、みんな同じ。
顧客のために働くのか
会社のために働くのか
という視点の差で考え方が変わるわけです。昔の日本兵は「お国の威信のため」だったが、いまの自衛官は「国民のため」に頑張るわけで、時代と共にだいぶん変わっていくよなぁということでした。
1年も使ってないオリンパスのSH-3がお亡くなりになったため、こちらを買いました。非常にシャープで超望遠もピントが速い。わたしのInstagramの波動画はこれで撮影しています。