6割以上の小売業が昨年割れ。頭を絞ってこの事態を乗り切ろう

2012年7月10日

ちょっと自慢してもよかですか
私のメルマガが、まぐまぐ!の有料メルマガのバックナンバー販売数ランキングで3位になりました。

なんと2位は藤沢数希氏だ!!

部数的にはたいしたことない私のメルマガだが、バックナンバーを買ってくれる人が多いって事は、書いてる内容から「前のも読みたい」と思ってくれたということで、毎週月曜の午後は憂鬱になるくらい気合い入れてる自分としては素直に嬉しいことなのだ。

で、本日は非常に深刻な今年の夏の商戦についての話題。一昨日のブログでアンケートを募集したところ、やはり非常に深刻な事態が浮かび上がってきた。

なんと、62%の小売業が、昨年の売り上げより悪いと回答している。

しかも、昨年より数十%も落ちていると回答しているのが3割弱。日本人の消費意欲が危機的な業況になってるという実感は当たっていた・・・・
TwitterやFacebookでも

これはまさしく体感と一致だな。去年の秋ぐらいから突然物が全く売れなくなった。ヤフオク市場の飽和、私の扱ってるオーディオ系自体の飽和等色々あると思うけど「よく分からない」が本音だ

通販サイト運営していますが、去年より厳しいです。去年も決して良くはなかったのですが。。。一昨年と比べるとそれはもう大変なものでして。

みたいな声をいただいた。
対する消費者側の動向については1000人以上の回答をいただいたのだが・・・

冷えていると回答した人は、なんと68%。7割近い!!

これは強烈に深刻・・・。小売店の売り上げが落ちるわけですよ。消費税導入と言ってもまだ先の話だが、マインドの冷え込みが恐ろしい。が、すべての小売りがダメかというとそういうわけでもなく・・

朝日新聞デジタルより

輸入車の販売が好調だ。昨年は国内の新車販売が34年ぶりの低水準だったが、輸入車の販売は前年より13.1%増えた。1月に入っても前年同月より3割近く多い。とくに欧州勢の勢いは止まらず、低燃費の小型車を相次いで投入し、「快走」を続けている。

こんな感じで売れています。国産車はダメかというと、トヨタなんかは去年は工場が震災で生産ができなかったということもあるが、かなり調子が良くて一昨年を上回っています。

これは今年のトヨタの登録台数。自販連のサイトから

消費者側のアンケート回答では「必要な物なら買うが・・」と言う方が56%いる。不要不急なものは買わないが、必要なものは買うわけだ。車は趣味的な商品では無くて、必要な商品と受け止められているわけだが、車の中でも「趣味的」に属するものは消費マインドの変化を当然受けていると思う。

ネットショップの場合、今までは「必要なもの」より「趣味的なもの」のほうが基本的に強かった。楽天で売れていたスイーツや蟹、洋服、ジュエリー等もかなり影響受けているはずだ。

【頭を使ってこの危機を乗り切る】

先日のブログにもちょこっと書いたが、質問もいただいたのでちょっと具体的に書いて見ようと思う。

1 販売している商品に、今買う必要性を感じさせる努力を

別にいまさらってことですが、 たとえば趣味的商品にしても、その人にとっては必要な商品になることは十分にある。表現一つで受けとる側の印象は大きく変わるのだ。極端な例で言うと心霊商法の壺なんてその極地で、単なる趣味的商品の壺が、その人にとってかけがえのない必需品になる(詐欺だけど w)。

通常の商品でも一手間加えるだけで、消費者にとって必要なものであると認識させることができる。 たとえばネットショップの場合だと、

●使用している状況を想像しやすくする(装着写真や使用写真を表示)

●この商品を買うことによってどんなことが起きるかを想像させるコピー
※疲れたときにこのアンミツは体に染み渡ります、みたいな・・

●タイムセールを短期で行う
※このチャンスに買うと、いくら得するということが明確に認識できる

みたいな、ネットショップには当たり前のことであるが、このあたりの充実をもう一度見直します。意外と惰性でやっていておろそかになっていることもあります。

2 集客についての見直し

ネットからの集客に多くを頼っている実店舗も含め、一から集客方法は見直した方が良い。たとえば

SEM 市場を震撼させた Google 検索の方向転換–企業が今後取り組むべき施策とは?

という記事に出ていたこのグラフ。

Q. 自然検索結果とリスティング広告のどちらから情報を入手したいですか(N=500)

いまのネットユーザーはすでに「広告か、そうでないか」を見分ける目を持っている。そして広告より検索上位に出てくる結果を信用する。さらに怖いのは

普段検索結果を何件目まで見ること多いか尋ねたところ、最も多かったのは「4番目まで」(26.6%)で、次いで「7番目まで」(24.8%)、「10番目まで」(22.6%)。「1番上のみ」(5.6%)も含めると、8割近くが10件目までを見るとした。Yahoo! と Google の1ページあたりの検索結果表示数は初期で10件と設定されているため、検索結果1ページ目(10件まで)で表示されることがいかに重要であるかを改めて認識させる結果となった。

という内容で、これはつまり、「検索結果の1ページに出てこないのなら、検索されてないのとほぼ同じ」ということを意味する。
外部リンクを買ったり、相互リンクに励んだりということが逆効果となった今、検索順位を上げるためには、本道に戻り・・・

●Webmasterツールを使いこなして毎日キーワード検索順位はチェックする
●せっせと真面目に更新する
●サイトにリンク切れやエラーなどが無いか、細かいところまで徹底的に整理する
●CMSを導入して検索エンジンに拾ってもらいやすくする
●SEOの本くらいは買って読む
●Facebookなどのソーシャルを真面目に本気で運用する
●真剣に競合分析を行う・・・専門家にやってもらったほうがいいです

ということが大事になります。 お金はかかりますが、サイトのチューニングは「投資」であって、「コスト」ではないのです。利益を生み出すための投資をまだ余裕があるうちにやらないと、手遅れになってからは遅いですよ。

毎晩、チューハイに溶かしていっぱいやってるうちに体重が少し減ってきました。これなんて私にとっては必需品です w

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