厚労相と五輪相が喫煙派になり、すっかり骨抜きにされた受動喫煙防止法がもうすぐ国会を通りそうです。
受動喫煙防止法案、飲食店の55%が適用外へ 愛煙家からは安堵の声
客席100平方メートル以下で個人経営、もしくは資本金5000万円以下の中小企業が運営する店舗は、そもそも法律の対象外となる方針だ。厚労省の推計によれば、例外店舗は55%に上るという。「というか、喫煙室を設ければ吸えるのだから、実質100%喫煙できるのでは」
閣議決定された改正案には、愛煙家からは「大勝利www ザルだわ」など安堵する声も上がっている。
過去数十年に渡り、喫煙に対してもっとも甘いオリンピックになる。
受動喫煙対策についての緊急国会議員アンケート、与野党で回答に大きな差
この記事の面白いところは、後ろの方にあるこれで
回答者のうち、喫煙者の国会議員は9.6%(125人中12人)、過去喫煙者は23.2%(29人)、非喫煙者は64.0%(80人)。白紙回答が3.2%(4人)。回答者は非喫煙者の国会議員が過半数だった。
喫煙者の議員はそもそも回答しない www
という逃げに回った姿勢が感じ取られる点です。喫煙の権利を主張するなら堂々と回答すれば良いのに、逃げ回る点で後ろめたさは感じているんだろう。ガキか。
大規模調査でも喫煙者の半数ちょいしか「受動喫煙はさせるのはマズい」と考えていない。残りは「受動喫煙、しかたないだろ。なにいってんの」だろう。国会議員にはさらに多そう。自分が偉いと思ってるわけで、秘書とか当選回数が少ない議員の前では平気で吸ってる感じがアリアリと見えます。
さて、法律での規制には全く期待できず、飲食店の自主規制も意識低い系DQN経営者には届かないわけで、我々としては規制するより
喫煙するのは低所得、低学歴層の特徴
というエビデンスを広めていくほうが早道。
低学歴ほど喫煙率が異様に上がる大規模調査論文
この論文では中卒の異様な喫煙率の高さに驚いた。女性でも中卒だと半数が喫煙するのだ・・・・・。
平成26年だと世帯所得で言うと
200万未満
男性 35.4% 女性15.3%
600万以上
男性 29.2% 女性5.6%
と、喫煙率と収入の差は明確に因果関係があり、生活保護世帯での喫煙率が異常に高いデータもある。得に女性は因果関係が強烈に出てくるので「喫煙する女性」のイメージは相当に悪い。「喫煙はダサい」を浸透させたほうが法規制なんかよりずっと早道です。
喫煙飲食店にお願いしたいこと
さて、喫煙率はこのように猛烈に下がっている。紙巻きタバコは昨年12月で18%も一年で減った。3年後には半減するはず。ガベージニュースで非常に分かりやすいグラフを作られてました。このペースだと2026年には紙巻きタバコの販売は0になります!!!
喫煙率のグラフを見ても
緑の線(男性の平均喫煙率)をこのペースで伸ばしていくと・・・・・同じように
2026年に喫煙者0になる
わけです。実際には喫煙者が少なくなればなるほどコンビニでも扱わなくなり、吸える場所もなくなる。流通量が減れば生産農家からの買い付けも減り、税収確保のために単価も上がるから、タバコの終焉はもっと早くなる。最後に残るのは非常識なDQNとか犯罪者ばかりになるわけです。多少誤差があっても10年くらいで撲滅。10年っていったらすぐだよ。映画なら「硫黄島からの手紙」とか「スパイダーマン3」だから、アレ見てからいままでのくらいの時間で喫煙者は見かけなくなります。残るのはどうしても止められないヤニカスばかり。
ところが田舎の土建屋出身ばかりの自民党議員や、飲食店経営者は、どんどん喫煙者が減っているのに数字の感覚がない。だから
喫煙者締め出すと客が減る → アホか
なことをいってるわけ。減ってるのは客ではなくて喫煙者です。w
で、我々非喫煙者がどうして喫煙店に対して腹が立つのかというと
飲食店のみなさんへ。完全禁煙化が無理なら、せめて「喫煙店」とでかく看板かステッカー貼ってくれませんか。我々は絶対入りません。禁煙なのか喫煙なのかどっちとらずで非喫煙者に我慢させようという魂胆だから腹が立つのです。喫煙表示にしてくれれば間違えて入って腹たてることもありません。
— Isseki Nagae/永江一石 (@Isseki3) 2018年3月9日
これです。
喫煙者に来てもらいたいから、非喫煙者の客は我慢してくださいというのが物凄く感じるわけ。だから逆に
当店は喫煙店です!!!
って大看板出してもらい、電子タバコも分煙も時間別禁煙も階別分煙もすべて「喫煙店」として営業して貰いたい。分煙なんてWHOも全く効果なしと断定しているしエビデンスもたくさんあるんだから禁煙のジャンルにもはいらない。階別なんて降りてきた異臭を漂わせた客が横を通って欲しくないし、時間別も臭いがカーテンに染み付いたりしているから意味がない。すべて喫煙店表記にしてもらう。
で、禁煙店はアピールが少なすぎると思います。入ってみて確認しないといけないのは客にとって手間なんです。
こんな感じで堂々と掲げて貰いたい。
「当店は当店は料理に自信があります。香りや味を楽しんでいただくために全席禁煙としております。お子様や体の弱い方。血圧の高い方なども安心して召し上がれます」
という表記をきちんと出して欲しいのだ。
面積規制とかそういうのより、この規制だけでいいと思う。もちろん当初は田舎は「喫煙店」ばかりになるだろう。東京でも下町は喫煙店ばかりだ。しかしスタートすれば喫煙率はどんどん下がるわけだから、喫煙店は閑古鳥がさえずり、禁煙店にはたくさんの客が集中するようになる。
食品表示法のように飲食店にはきちんとした表示を義務づけ
であれば、飲食店が喫煙か禁煙かを選ぶことになり、喫煙者や議員も反対しにくい。我々も入店の度にいちいち確認したり、食べろぐで「禁煙」と騙されては行ったら喫煙者がたくさんみたいな詐欺にも遭わなくて済む。どうでしょこれで。
喫煙店には喫煙者が集中するから、喫煙率が下がっても喫煙者を奪い合って生きていけば良い。ただし外に煙は一切出さないようにする装置の義務づけはしたいです。飲食に限らずサービス業もすべて義務づける。これで日本は平和になると思います。
私も頑張ったWELQをはじめとするインチキ医療サイトの追放。この本が出ました。電子版だせだせといったら同時に出ることになったので予約しました。読んだら書評書くよ