昨日のブログ、異様にヒットして1日で4万ユニークユーザー・・。実はリツイートなどを見ていると「意味が分からない」というものとか、全く違うように理解していらっしゃる方が多くて、ちょっとやはり追記しないといけないと思っていたのだが、サーバが高負荷過ぎてできませんでした。
なので、前回のブログについて、もうちょっと分かりやすく自分なりに解説してみます。
いままでパンダアップデートのように、検索エンジンの評価に非常に大きな変動を伴うのはブラックハットでもやってない限り、なかなかお目にかかることは無かったわけですよ。また、ひとつやふたつのサイトを管理しているだけでは「たまたま」なのか「普遍的」なものかが分からない。今回は10以上のサイトのコンサルをしていたおかげで貴重なデータをゲットできたということなわけです。
まずはあるサイトの例で見てもらうと・・・
パンダアップデートの前には、1日の検索での表示回数が2000で、そのうちクリックされたのが170ということになります。つまり検索エンジンから誘導している人が170人/日というサイトの例です。
1日の表示回数が10000と5倍になったのに、クリック数は320、つまり1.8倍にしかなっていないわけです。
いままでのSEO対策は、「とにかくクエリ数を増やす」「たくさん検索結果に表示させるようにする」という力技的な感覚でした。検索1ページ目と2ページ目では表示される回数が格段に違います。だから順位にこだわってました。そのためにバックリンクを張り巡らしたりして、「順位を上げる」ことに集中していたわけですよね。
サイト運営していると「成果報酬型」のSEO対策業者から営業メールがけっこう来ると思いますが、大半の場合こういう業者は「1ページ目に出てきたら毎月×万円支払ってください」という契約を持ち出します。でもってやる作業は単に外部リンクへの登録です。Googleの規定では「お金を払ってのリンク」は厳しく掲載順位を下げられるわけですが(パンダでは主に内部リンクを見ているという指摘をいただきましたので追記します)、なんとかここで引っかからないところにリンクを登録したり、付けさせたりするわけです。将来的にそのリンクが「ブラック」と認定されるといまは良くてもえらいことになるわけですがそれはおいといて・・
しかし、順位が上がったのに全く営業の成果が上がらない、問い合わせも増えないという側面にぶち当たるケースも多いはず。それもそのはず、昨日も書いたように
○あるサイトでは表示回数が1/13.7になったのに、クリック回数は1/2程度に減っただけ
というような一見、極端な例が普通に見受けられたわけで、表示回数や順位はそれほど実際のクリック数に反映されないのでは無いかという仮説が成り立つわけです。もちろんクエリというのは有効な物とそうで無い物があり、たとえば検索窓に変換を間違えてめちゃくちゃな文字「hueoなも」とか入れても結果は表示されるけど、実際にはこんな検索を意図してする人はいないのでここで出ても数に入らないわけですよ。
ここで仮説として成り立つのが
検索は順位や表示回数よりも、どうでるかがずっと重要
ということなわけです。検索1位になるより、10位でもクリックしたくなる内容であれば、あなたは検索結果が出たときに1位のものよりそれをクリックして見てるんじゃないでしょうか。
どうです?
実際になにかを検索したとしてくださいよ。上にずらっと並んだアフィリエイトサイト(まだ比較サイトのふりしていっぱい出てますが)よりも、その下の方のオリジナルのコンテンツのある方を検索に慣れた人はクリックするんじゃないですか?
つまり前回のエントリーでわたしが「なによりもコンテンツ」と書いたのはこういうことな訳です。今回のパンダアップデートでは、その傾向値がずっと高いことが証明されたと思う次第です。これは「検索」を使うことに多くの人が慣れてきて、騙されなくなった証拠だと思います。ここのブログを書いている田村さん、アドバイスありがとうございました。
そんなわけで、順位やクエリ数にこだわる力技から、どう結果にでるかというコンテンツ重視型にスタンスを変えたほうが、本当に検索エンジンから誘導できるってことですが、みなさんおわかりいただけたでしょうか。
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