基礎編 まずは現状のテレビについて語る
何度も書いているがいまやテレビは高齢者の娯楽です。こちらは総務省の29年の大規模調査ですが
テレビの視聴時間が最も長いのは60代以上。年代が上がるごとに視聴時間が長くなります。ネットは20代がもっとも多く、30〜50代はほとんど変わらず年代によって下がる率も緩やかですが、60代になるとがくっと下がる。
とまあ、こういうことを書くと「若い世代は録画して見てる」とデータを見ないで適当に言い出す人がいるが、
録画の利用
20代 17.9分
30代 18.6分
40代 23.2分
50代 17分
60代 18.4分
と、年代によってたいした差異はなくしかもリアルタイムとは比較にならない少なさ。
録画の行為者率は
10代 13.2%
20代 18.9%
30代 18.7%
40代 23.3%
50代 14.8%
60代 15.0%
と、
40代が録画してる
となりました。ww
※データ読み間違いでしたので修正しました
40代は録画して見てる人が多少多いが、それでも録画を見る時間はたいして多くない。60代以上の親のために録画しているのかも。大半の人は、ようするに「録画してもみてない」わけです。自分もそうだ。だから最近テレビ局がリアルタイムの視聴率にくわえて録画してる率も出してきたが、割と無意味なんじゃないかと思う。視聴率はリアルに近年かなり下がってるのだ。録画で差分は全く補填してません。イヤ、言い方を間違った。全体としての平均視聴率は下がっているが、高齢者の視聴はデータ見る限り下がるどころか多少増えてる。下の世代がごっそり落ちているだけなのです。
輝け!!日本の視聴率ベストスリーは
1 世界の果てまでイッテQ!
2 ひよっこ
3 ザ・鉄腕DASH!
なのでした。www 民放では笑点と行列のできる法律相談所がベストテンに入ってる。そしてNHKニュースが強い。そして
連続テレビ小説も、ニュースも、大河ドラマも、見ているのは70代以上!!!
人口比でもいまここが一番厚いわけで、テレビはある意味「キング・オブ・マスメディア」なのである。だって日本は資産も人口も高齢者の国だから。
しかし大河ドラマでご当地の観光客が増えるかというと、ここ3年でさえどんどん視聴者の高齢化が進んでいる。「せごどん」見た日本中の70代以上が鹿児島に押し寄せるかというと肉体的にキツそうだ。昔みたいな効果は期待できないと思うんだよね。ww
しかしもっとも給料が高いのはテレビ局
こんなテレビ界であるが、毎年東洋経済で調査されている日本の企業の平均給与ランキング
平均だから平社員から部長までの平均だ。役員は報酬だから役員未満の人のはず。
TBSに朝日放送にフジに日テレにテレ東京、RKB毎日まで、つまり地上のキー局が上位を占めております。もちろん平均年齢も高いのだが、高いといっても朝日放送43.3歳でフジが46.1歳。
テレビ局の業績推移は、テレビだけで食ってるわけではなくて不動産やイベントの売上が大きくなっているため、だいたい横並びが少しマイナス程度。テレビ事業単体での赤字は2017年はフジテレビのみ。最新のがないのですが、2016年までだとこんな感じ。
テレビ局5社の決算を比較!本業で稼げる日テレと稼げないTBS、本当はどちらがよいのか
ところがである・・・・
番組制作費を大公開『世界の果てまでイッテQ!』は3000万円
元ネタがFlashなのでどこまで確かかは怪しいが、念のために業界関係者の友人に訊いたら「こんなモノでしょ」というのでたぶんこんなものなのだろう。
NHKのランキングで輝け日本のテレビ番組第1位の「世界の果てまでイッテQ!」でさえ3000万円。他は数百万円がズラズラ並ぶ。自分が一番見る「Youはなにしに日本へ」なんて300万円だ!!!
「『YOUは何しに日本へ?』と『家、ついて行ってイイですか?』は200万〜300万円。ディレクターとハンディカメラ1台でほぼ成立する。空港や駅でアポなし取材するディレクターは日当1万円+歩合という薄給だ」(テレ東関係者)
YouTuberかい!!!??
基本的にMCとゲストがダラダラ喋るだけの番組がコストが安く「ウチくる!?」が400万円。徹子の部屋も400万円。ほとんどMCとゲストの出演料ですよね・・・・・。
なにがイラッとするかというと、テレビの製作はほぼ外部の制作会社に依存しており、安い賃金とブラックな労働環境に支えられている。『YOUは何しに日本へ?』で空港で次々に外国人観光客に声を掛けるADさんが日給一万円だって・・・。ここまで制作費を切り詰めるのは、テレビ局の利益率が低く、原価が高いからだ。制作費を切り詰めればすぐ利益が出るわけですよ。
普通に考えれば制作費を削減すれば、MCとゲストや街の人がダラダラ喋るだけの番組ばかりとなり、ゲストもギャラが安めの芸能人を起用すればよい。道理で時代劇やロケものが減ってる。海外テレビドラマのような特撮や作り込みのものはどんどん作れなくなる。Amazonプライムで海外ドラマをよく見るが、もう日本のドラマとかとは金のかけ方があまりにも違う。
いまは人口の一番多いのが70前後の団塊の世代だからテレビ局もなんとかもってる。コマーシャルも最近は高齢者向けのものばかりだ。しかしあと5年で団塊の世代は後期高齢者になり、購買力はなくなり、広告入れても効果がない時代になる。次のボリュームゾーンは団塊ジュニアの世代だから42歳-45歳。この層はいまの70代の6割しかテレビを見ない。
テレビ局にはマーケティングという意識がないんだと思うが、いまのように高齢者向け、というより高齢者しか楽しめない内容の番組を低予算で作り続けていくなら、あと7年の2025年には相当厳しいことになるでしょう。その前に社員のリストラと給与体系を見直して、それを商品である番組予算に投入すべきと言ってみますが届くわけもないので今日はこの辺で。www
さて、「どんな玄米食べてますか」の問い合わせに、自分は「これは美味いよ」言えるのはこちらです。冷蔵庫いっぱいに入れてます。朝、サーフィン行くときはこれをチンして食べながらです。コンビニはほとんど買うものがない。全粒粉小麦も無農薬玄米も原価が高いから大量に流せないんだと思う。玄米食はじめて体重減りました。お腹いっぱいになるぞ