たまにいますよね、非喫煙者でも「喫煙者との共存」とかいう人。JTのコマーシャルの洗脳を受けていると思うんですが、一方的に被害を被っている側がなんで共存しようというのかマジで謎。こういう方は厚労省の発表で年間に15000人も受動喫煙で殺されていることを知らないわけです。
毎日「熱中症で病院に運ばれて死亡」「危険な猛暑に気をつけて」とテレビでやってますが、熱中症で亡くなる人は年間に平成28年で621人。受動喫煙ではこの24倍も殺されているわけだから、毎日のように「受動喫煙で乳児が搬送・死亡」「危険な喫煙者に気をつけて」というニュースを流した方がいい。他人の前でも気にせず吸う喫煙者(東京都の調査では4割が混雑してる場所でも関係なく吸うと回答)は猛暑の24倍も危険です。
非喫煙者でも「喫煙者との共存」という論理なら
満員電車で痴漢と共存しよう
人混みで包丁振り回すキチガイと共存しよう
オレオレ詐欺師と共存しよう
そういう寛容性のある社会に!!
ということになります。痴漢したいなら痴漢プレイの風俗で、包丁振り回すなら家の中で、詐欺師は刑務所にいてくれればいいだけであって、存在までは否定しない。他人に迷惑かけるなと言ってるだけです。それが分からないのは不幸すぎる。特に国会議員や地方議員にそういうオッサン多すぎ。
本日は海外ではタバコはどのような扱いを受けているのか、無知な方にお教えするためにいくつかの例を挙げたいと思います。
アメリカでは販売できないiQOS
決算報告を見ると、フィリップモリスは米国では販売許可が下りないIQOSを全世界で362億本販売し、そのうち312億本(89%)を日本で売った。
— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年7月16日
はい。iQOSは本場の米国では販売できません。
日本人が加熱式たばこの実験台にさせられている
ダイヤモンドオンライン 執筆は究極の食事のUCLAの津川先生
実はアメリカでは加熱式たばこはまだ販売許可が下りていない。FDA(アメリカ食品医薬品局。医薬品や食品の販売許可や違反頻の取締りなどを行うアメリカの国の機関)の諮問委員会は、2018年1月に、加熱式たばこが紙巻たばこよりも害が少ないというエビデンスは不十分だと結論付け、「紙巻たばこよりも害が少ない」と宣伝することを禁止すべきだと助言したのだ。日本では、たばこ会社が、紙巻たばこよりも害が少ないと大々的に宣伝しているが、実はこれは科学的根拠がないということで、アメリカでは国が禁じている行為なのである。
規制の緩い日本は実験台になっているわけですね。ニコチンの量が変わらないわけだから、喫煙者の肺がんのリスクは下がっても受動喫煙被害の9割は肺がんではなくてニコチン由来の脳疾患や心疾患。吐息にも大量のニコチンが含まれているのに「共存」もないよね。「受動喫煙させているのをわかりにくくしている」だけでしかない。
「子供が受動喫煙で小児喘息なので加熱式タバコにしました。キリッ!!」とか、「自分はバカでーす」と叫びながら裸で往来を走り回ってるに等しい。
海外の取り締まりは日本の比じゃない
残念なことに日本人の中には東南アジアの国を下に見る人が多いですが・・・
麻薬患者を壊滅させたフィリピンでは豪腕のドゥテルテ大統領が厳しい喫煙規制を敷きました。日本のように「実施まで1年の猶予」とかアホくさいことはしません。速攻でやってます。
先日、マニラ在住の方のスポットコンサルをやったのですが、この規制は徹底していて街で喫煙しているとお巡りさんがスッと来る。で、逮捕される。フィリピンだから賄賂が効くようですが、喫煙の時に見逃して貰う賄賂が1万円くらいだそうだす!!普通の賄賂は300円くらいなので桁違いなわけです。www 麻薬の次に重罪。w
また、タイでは電子タバコ(加熱式タバコも電子タバコの一種)持っているだけで逮捕されます。
タイ・バンコクでiQOSや電子タバコの使用による日本人逮捕者が続出中!
バンコク、特に日本人が多く暮らすスクンビットで、IQOSやVapeなど電子(加熱式)タバコの所持・使用による日本人の逮捕者が続出している。YiNDEEDでは以前から下の記事などで注意喚起を促してきたが、タイでは電子タバコ(加熱式含む)の所持および使用は違法であり、違反すると最高で懲役10年、罰金50万バーツ(約170万円)のいずれかが科される。
懲役10年!!!! www
実際、日本人が多数逮捕されているようです。日本の常識は海外の非常識なんだよ。www
海外のタバコのパッケージ
フィンランドのタバコのデザインがすごすぎる。(閲覧注意) pic.twitter.com/prVbocFiGm
— 清水ミチコ (@michikoshimizu) 2018年7月15日
オーストラリアも pic.twitter.com/pxDrDSuvNx
— okei (@okeigaeru) 2018年7月15日
タイも
カナダは法律でパッケージの30%くらいにこういう表示が義務付けられています
英国
オーストラリアの統一パッケージ規制
ニュージーランド
こちらNZです。保健省の公式ページからの画像。実際に売られているのはこういうグロいパッケージのタバコばかりです。ちなみに最も安いもので1箱(20本入)約$22(約1700円)、標準的もので約$28(約2150円)。路上喫煙やポイ捨ては日本より遥かに少ないですが、ゼロではない。 pic.twitter.com/JfGXuAni56
— タカ_若者と現役世代の為の政治専門 #大阪都構想 (@TaKaNaKa_one) 2018年7月22日
ベトナム
ベトナムのタバコのパッケージ。
コンビニに置いてあるのはこんな感じー pic.twitter.com/siJ4Y233RH
— かいと★ベトナムのライフスタイル (@kaito_vs) 2018年2月23日
ちなみにこうしたパッケージ規制は、ニコチン中毒の喫煙者には効果が無いらしい。死んでも吸いたい人たちだから。でも未成年が喫煙習慣を持たないように義務づけられているわけです。日本でこうしたパッケージの規制ができないのは、JTの徹底したロビー活動と国会議員に喫煙者、つまりニコチン中毒が多いことが原因です。特に重鎮レベルがみんな喫煙者。与党も野党も・・・・。麻生さんも岸田さんも石破さんも枝野さんもみんなニコチン中毒患者・・・政治がうまく行くわけ無い。
このインタビューは秀逸です。私の言ってることなんか子守歌レベルや
「全面禁煙に踏み切る店にこそ補助金を」 たばこが原因の病気に苦しむ患者を診てきた医師の言葉
——衆議院厚生労働委員会で、自民党の穴見陽一議員が、参考人として意見を述べていた肺がん患者の長谷川一男さんに、「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばした件ですね。やはり参考人として出席していた黒澤さんもヤジを飛ばされたと聞きました。
文言まではわからなかったのですが、ヤジだろうなというのはわかりました。こういう話をする時に野次られるのは慣れています。それにしても、意見を聞くために招いた参考人にヤジるというのはどう考えても普通ではありません。たばこに関して正常の判断ができなくなっている状態でしょうから、かなりの確率で喫煙者であり、ニコチン依存症だと思いましたので、腹もたちませんでした。ニコチン依存症になると、脳に変化をきたして、ニコチンを体に入れないと脳が正常に働かなくなるのです。仕事の能率は落ち、感情の変化も極端になります。私にヤジを飛ばしたのはどの議員かはわかりませんが、そういう議員はニコチン依存症の患者さんとして、治療的な視点で諭してあげるほうがいいというのが私の意見です。それから依存症になると、依存しているものやことに対する考え方に歪みが生じます。アルコール依存症の人に「アルコールは身体に毒だよ」と言っても、「俺には必要なんだ」とか「アルコールで死ぬ奴はいない」と言いがちです。ニコチン依存症でも、「俺は肺がんにはならない」と根拠のない言い訳をしたりするわけです。
それは体がニコチンを欲しがるあまり無意識のうちに、害を過小評価したり、喫煙行為自体を過大に正当化したりしがちになるからです。また、場合によって、被害者感情のようなものが強くなり、キレやすくなるなど、妥当な判断ができなくなったりもします。
もうさ。投票するときは選挙事務所を見て、中でスパスパ喫煙OKな候補者はすなわち受動喫煙関係ないだろという人だから、党派を超えて投票すべきではないと思うんです。誰に入れていいか分からないときはこの1点だけでも判断基準になりますね。
喫煙者の候補者が自分で「喫煙者です」という訳ないから、選挙事務所を見てソーシャルに写真投稿して投票の参考にするのがいいと思いますよ。
前にも紹介したけど、SNSで禁煙センセイという名前で啓蒙活動されている岡山済生会総合病院の呼吸器内科医・腫瘍内科医の川井治之先生の本。家族でどうしても止められないに読ませてください。