自費というよりタダ!! 超簡単出版時代がKindleと共にやってくる模様

2012年11月6日

Kindleペーパーホワイトが来るのは12/2だが、その前にKindle本を買いまくってiPad miniで乱読してることは1つ前のエントリーで書きました。

その中で、ひとつ。これは買わなきゃいけないだろう的な本がコレだ。本というより簡単マニュアルです。お値段100円。缶コーヒー一本分。

たったのに100えん。ページ数少ないけど納得の100えん

まだKindle来てないと思うので、Kindleアプリで見てください。PCのAmazonから購入し、iOSとAndroidでKindleアプリを無償でダウンロードすると開けます。↓はiOS版。
Android版はこちら

自分も以前はAppleのappのデベロッパ登録はしていたし、企画した顧客の電子書籍がもうすぐAppleのApp Storeで販売開始されるので、多少は電子書籍の発刊に対しては知ってるつもりだったが、正直、Kindleについてはよく知らなかった。ePuB形式ということくらいしか知らなかったので、AdobeのINDESIGNでデザイン・編集してePuB形式で出力して申請するのだと思いこんでました。これが全く見当違いだったという話なわけ。無知とは恐ろしい・・・

話を戻す。AppleのApp Storeでなぜ販売されている本があんなに少ない、そして情報商材に毛の生えたのばかりかというと、発行までの七面倒臭さにその理由がある。

面倒くさい =  素人ではできない =  お金がかかる

という方程式なわけだ。まず、Appleでは基本的には本はiBooksのストアで販売して欲しいわけだが、ずっと日本語に対応していないから売れるわけも無かった。正確に言うと10/24に対応したらしいが、いまのところ全く1冊も売ってない。やる気なさげ。
だからいままで日本の書籍をAppleで売りたい場合はアプリとして無理矢理に販売してきたわけ。本当はアプリじゃないのにアプリとして販売するわけだから、審査もだんだん厳しくなり、新規で1冊だけ販売しようとしてもほとんどはねられるという現状らしい。

そもそもアプリだから、最初にお金を払ってデベロッパー登録をし、アプリとして制作しも申請し、入金は海外経由で多額の振り込み手数料取られ的形式。さらに有料の本は売るのが非常に難しい。
有料で5000冊も売れればシングルランキング入り確定くらいだと思うが、1冊85円で5000冊売っても印税はAppleに30%抜かれて30万円くらい。自分でデベロッパーになってプログラム作ってアプリ化して申請してというのは暇人ならいいが、たいていの場合外注になる。手間考えると100万くらいはかかるでしょう。紙の本の場合、部数にもよるが自費出版は300万以上するのが普通。それよりは安いわけだが、ビジネスとしてはペイしないわけです。
もっとも普通の紙の自費出版も、それを売って利益を出すというより、「本を出した」ということで自己満足したり、自分に箔を付ける(エセコンサルはセミナーで自分はここから本が出てます、すごいでしょうと言うが、実は自費出版というケース多数)ためにやるのが大半。電子書籍の場合、セミナー会場で山積みにして配布できないのが難だし、審査ではねられることもあるわけなので、まだまだ紙の本の自費出版のニーズは残っているわけです。

しかし、だ。

この先入観でこの本買って読んだ(といっても企画書なので5分で読める)で、正直ぶったまくげました。

まず、入稿自体、WordでOK! と書いてあるそうだが、実際には日本語のWordはエラーになるので、Googleのドキュメントを使う。無料ですから、これ。でもって↑の「自費出版ガイド」に出ている手順でさくさく作っていき、あとはKindleストアから自分でアップロードするだけである。

自費出版どころじゃない。費用がかからないのだから、「自己出版」である

印税は日本国内では35%のオプションしか選択できないらしいので、AppleのApp Storeよりずいぶん厳しいが、初期コストが全然かからないからリスクが比較にならない。

Googleのドキュメントだけでなく、たとえWordが日本語でOKになったとしても、雑誌のような複雑なレイアウトは不可能だろう。しかしテキストで書いた本とか、写真集なら誰でも作れる。もちろん作ったからと言って売れるわけじゃ無いが、Kindleストアでデビューして100万部を売った作家も海外ではいるわけで、全く無謀というわけじゃない。ブログでそこそこ集客できているなら導線があるわけだから、書いた本もそこそこ売れるかもしれない。まだKindleのデバイス自体が普及していないが、来年くらいになったら、ガツンと来るかもしれないですよ。

◆ラーメン二郎全店ガイド
◆犬猫写真集
◆自分の得意料理のレシピ本
◆東京の一杯飲み屋エッセイ
◆写真集・・てっちゃん、海、海外旅行、昆虫あたりは推奨かも
などはすぐに書く人が周囲にいそうです。
※くれぐれも写真入れるなら肖像権に注意な! あと、悪口書くならそれなりの覚悟は必要だと思うよ。損害賠償の裁判で負けたら死にますよ。 

そんなわけで、自宅警備員でもヒッキーでも、なにかに秀でたものがあるのなら、初期費用のかからないAmazonでKindle本を発行してみるというのはなかなかいけてる人生設計かもしれない。自分もとりあえずこのブログを一冊にまとめたいが暇が無い。だれかやってくれるならネタに使うので、印税半分あげるんでやってください 

  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 100
    follow us in feedly
PAGE TOP