本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと108円ですが年間のマガジンだと3980円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w 質問が少し足りなくて今週は5問。どんどんくださいよ〜
1 自分のキャパシティの見極め方
2 企業サイトで他社事例を紹介する場合、許諾は必要?
3 お酒が飲めるボドゲカフェの可能性はあるか
4 今後の不動産投資についての考察
5 ヤンキー向けアクサセリーの販売戦略
です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。
さて、「芸は身を助ける」「好きこそものの上手なれ」と言われまして、日本の家電が復活するには「家電が大好きで大好きでたまらない」という経営者やエンジニアを採用すべきだし、飲食店も調理が好きじゃないヤツを厨房に入れるとタバコをフライパンから上がる炎で着火してSNSに投稿するバカが出現することになるわけです。
で、自分の場合で言うと、サーフィンではLuvsurfっていうリニューアル直前のクライアントは、ほぼサーフィン業界ではナンバーワンサイトになったし、パーソナルトレーニング業界では知らない人がいないダイエットコンシェルジュっていうところもお客さんだし、今度は世界的規模の釣り具メーカーさんのサイトとコンサルティングをやりそうだし、もうはっきりと「趣味が仕事に」なっているわけです。
Twitterでも最近はパーソナルトレーニング界隈の皆さんとのやりとりが多いわけですが、実際これほどまで流れが来ていることを知らない人も多い。本日はいまの日本でパーソナルトレーニングがどうしてここまで急激に来たのか、マーケティング的に分析してみようと思います。こういうこと書いてる人、誰もいなさそうなので・・・
目次
日本のスポークラブからのパーソナルトレーニングの流れ
パーソナルトレーニングというものを皆さんが知るようになったのはRIZAPのコマーシャルからだと思います。調べると2015年あたりからテレビで大量の露出が始まったようです。それまでのいわゆるスポーツクラブのマーケットは、どんな感じか、経産省の資料がありました。
いつも書いているように、いわゆるスポーツクラブは完全にシニア層が中心となっていてます。利用者数と売上の推移は
3.11の時が抜けていますが、売上は一進一退。利用者数は暇な団塊の世代のおかげで少し増えたりしてきました。しかし
1人あたりの売上はダダ減り
なわけで、高齢の利用者が増えても彼らは高いお金は払わないので全体としては売上は増えていません。そして完全に60代にシフトされました。これは5年前なので、ズバリ団塊の世代が65歳くらいのときです。
年齢構成を見ると明らかに
完全に高齢者シフト
になってるわけですね。ただ、この高齢者もすでに団塊世代は70〜73歳になっていて、近いうちに離脱していく。スポーツクラブの将来は決して明るくなかったわけです。
パーソナルトレーニングは実は若い女性から広まっている
前にも書きましたが、日本の若い女性の体型は世界では異様だったのです。
日本では1980頃から「女性は痩せている方が良い」という価値観が生まれ、実質的に女性のBMIが下がっています。
しかし、これは世界では特殊なのです。他の国ではこのように経済が発展するとBMIが増加しているのに、日本女性だけが痩せていったのです。
痩せているほうが可愛いという価値観
が若い女性に共有された結果、
10代女性より20代のほうが痩せているという結果に!!
本来であれば発育と共に体型が女性らしくなってくるはずなのに、20〜30代女性は1980年頃から「痩せる」ということが共通の価値観になった。しかし、2012年あたりからそれがV字回復してきています。わたしはそれはスマートフォンの普及で、海外のセレブや有名人の情報がはいるようになり、「痩せてるのは不健康」という価値観が高まってきたからだと思いますが、それに三段ロケットのように加速を付けたのが2010年にスタートしたInstagramです。2016年にはすでに
若い女子の半数がやっていました。現在では総務省の大規模調査でも同様のデータ。つまりインフルエンサーの芸能人女子などはもっと前からやっていたわけですよ。で、海外の芸能人を見た。
ええっ、みんな筋トレしててガリガリの人なんていない!!
と、気がついたんじゃないかと思うのです。ちょうどそこにRIZAPのコマーシャルが重なって加速が付いた。ローラ、中村アン、奈々緒、藤田ニコルなどのインフルエンサーが「ただ痩せてるのはダサい」という強烈なメッセージを発した結果、ダイエットコンシェルジュの問い合わせや、自分の通ってるパーソナルトレーニングジムでも
問い合わせの多くは若い女性
という結果になっています。しかし最近は20〜40代まで広がって来ていますが、それでもパーソナルトレーニングの顧客は女性優位なんですよ。
なぜパーソナルトレーニングなのか
パーソナルトレーニングというとRIZAPしか思い浮かべない人が多いですが、実はあの手はかなり異質だと思います。RIZAPのビジネスモデルは「短期間で結果を出す」ということですが、はっきり言えるのは
短期間では脂肪は落とせるが筋肉は付かない
ということです。厳しい糖質制限で体重は3ヶ月で10キロ落ちるが、同時に筋肉も落ちてしまう。筋肉落とさずにと考えると相当量の激しい筋トレと大量のタンパク質が必要です。筋肉が減ると代謝(体の消費カロリー)が悪くなるので、元の食事に戻すと一気に前以上にリバウンドする。RIZAPのコマーシャルに出てたタレントでもリバウンドでエラいことになった人もいましたね。
身長160cmで63キロから56キロになりました!
3カ月で7キロなんですが、すさまじい勢いでは痩せてないですw https://t.co/BowYFLFAd6— あんじゅ先生☆漫画家 韓国・RIZAPなう (@wakanjyu321) 2019年4月3日
これはRIZAPが悪いのではない。彼らは約束は果たしてるわけ。リバウンドするのは本人の勝手。www リバウンドしたくなければ減量したあとも筋トレを続けて筋肉を増やしていってボディメイクをしないといけない。しかしRIZAPのコスト(3ヶ月で50〜60万円?)を払い続けるわけにはいかないので、ここに
RIZAP落ち
といわれる新しいマーケットが生まれました。RIZAPで落としたのをキープしてさらにきちんと筋肉付けていこうということで月5万円くらいならと、パーソナルトレーニングに通うのです。
しかし多くは「RIZAPのコマーシャルみたけど50万は払えない」という若い女子で、彼女たちは3ヶ月くらいでお金が持たなくて止めてしまうそうです。減量は食事制限でできるけど筋肉は3ヶ月程度では付かないのよ・・・・。本当に筋トレでボディメイクしようと思ったら数年単位です。
で、いわゆるスポーツクラブも、トレーナーによって個別にコーチをしてもらえるサービスが有料で用意はされている。多くはテナント貸し(かなりの高率の中間マージンを要求される)みたいなものや、トレーナーを派遣してもらって予約をとって受講するタイプが多い。自分の通っているスポーツクラブでもあるので最初はそれを受けたが、ほとんどやってる人がいない。理由は簡単で
高齢者が多いのでジロジロ変なものを見るような目で見られる www
みなさん、筋トレなんてほとんどやってないのでアウェイ感がハンパないです。さらに・・・
あられのないカッコで吠え声上げたりキッツい
特に若い女子は周囲の目が気になってキツいでしょう。個室じゃないとできないとわたしもつくづく思います。
さらに若い女子がスポーツクラブに行ってもやめてしまうのは
肉食爺いのナンパの嵐がウザい
というのがあるらしい。これは複数から聞きました。暇な爺さんたちは私が見ていてもスタッフの女の子にもしょっちゅう声を掛けている。30代くらいの女性だと「可愛いね」「ご飯奢ってあげる」「家はどこ」みたいな爺いナンパが本当にウザいんだそうな。実際、出入り禁止になった爺さんも何人も知ってるぞ。若くてイケメンのナンパの嵐ならまだしも、爺さんに次から次に声を掛けられてもね。スポーツクラブに若い女子がいない理由はこれかと。
いやほんと。こういう爺いは絶対にサラリーマンの時はセクハラしてたと思うわ
これからどの世代にパーソナルトレーニングは広まるか
若い女子は興味はあってもお金が無いから、なかなか続かない。で、最近特に問い合わせ増加中なのが
40代〜50代女子
なんだそうです。ご主人が高所得の主婦。そして自営業、経営者の方が多いそうです。わたしのトレーナーに聞いたのでn=1ですけど。w
ここで大きく変わってくるのが
痩せたいからアンチエイジングへ
の流れで、これからパーソナルトレーニングは変化していくと思うんですよ。根本にあるのは
です!!!
ここまでで書くの疲れたので終わりにします。
40代が一番継続率が高く、やる理由も明確だと思いますね。
エステや美容クリニックとの併用も多いです。
本当は30代ではやらないといけないですが、それ以上に楽しいことがありすぎるんでしょうね。 https://t.co/fhmz04Tyn4— 森拓郎 (@moritaku6) 2019年4月3日
で、わたしの本がアマゾンのプライム会員は無料で読めるようになりました。Twitterで告知したら57位まで上がってきました。