無差別殺人に走る者の特徴を統計から見る

2019年5月29日

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昨日、仕事を始めようとしたら飛び込んできた痛ましい殺傷事件。長らく介護して、お別れの覚悟も数年かけてしたつもりの愛犬小雪さんが亡くなっただけでもこれほどのショックなのに、目の前で大好きなお母さんを刺された子供のショックはどれほどのものだろう。娘を殺された親御さん、お父さんを殺された家族。そして死に逃げした犯人は卑怯者だ!!

犯人は悪くない。悪いのはそうさせた社会だ的なことを言う左翼バカ。お前ら、自分の家族が殺されても同じ事が言えるのかと心底腹が立つ。だいたい犯人の氏素性もわからないうちから「社会に相手にされなかったので犯行」とか決めつけるのも逆におかしいではないか。

それにしても保険証を持っていたというのに犯人についてすぐに警察が発表しなかったのは、犯人に責任能力がないのかもしれないという前提で慎重になっているのだと思う。テレビの報道では「子供の時に友達の手に鉛筆を刺してまだ芯が残ってる人がいる」だったり「普段は大人しい人だった」とか「なんども怒鳴り込まれた」と、バラバラの噂を拾っている。その反面、職業とか一切報道されないのはなんか変な感じがするが、それはほっておきます。

さて、それでは無差別殺人の発生はどのようになっているのか、統計データを見てみます。
法務省にあったこれを参考にしました。52人の無差別殺人犯の統計です。

無差別殺傷事犯の実態

ほぼ若い男性が犯人

今回は51歳。自分の記憶でもっとも古いのは金嬉老事件だが、実際には若い男性が主に無差別殺人を犯す。数年前の相模原の身体障害者施設での無差別殺人は26歳の犯人だったし、池田小学校の犯人は38歳だった。

一般の殺人ではだいたい女性が犯人の比率は25%程度であるが、無差別殺人は1人を除いて全員が男性。しかも20〜40歳が中心。ここでまず疑問に思わないといけないのが、

社会に対して恨みを募らせている人間が犯行を犯す?

という前提です。女性に社会に対して恨みを募らせている人はいないのか。若い男性だけが恨みを募らせているのか。どう考えても男性だけがということはなく、女性も同様にそうした人はいるはずなのに、無差別殺人には移行しない。

また特に増えているとか減っているというわけでもなく

平成14年と18年に多く発生しています。つまり社会の趨勢には関係なく発生しているのです。

浮き彫りになる犯人の生活状況

特徴的なのはこちらで


婚姻歴がない者が82.7%(43人)と非常に多く、婚姻歴がある者においても,離婚又は別居している者がほとんどであり,円満な結婚生活を送っている者は少ない。また、異性の交際相手もほとんどいない。自分がモテないのも、結婚できない(しても逃げられた)のも社会のセイダーとでも考えているのだろうか。いや単に、今朝のテレビで複数の精神分析医が言っていたように

もともと自殺願望があり、道連れが欲しいので弱いものをたくさん殺そうとする

という心理だとすると、社会はどのようにそれを防ぐというのか。まさか強制的に誰かを人身御供にして結婚させるということなんて不可能でしょう。もともと素行が荒いので結婚が破綻したという犯人も多々あり、自業自得の部分をどうやって社会がサポートするというのだろう。


親密な友人がいたというのもたったの3人しかいないので、孤独なのは確かだ。

また、犯行時にまともに働いていたという比率も非常に低い。

働いた経験はあってもほとんど続かない。しかし逆に収入は少ないが、借金があった者は少なく、そもそも経済活動をしていないという分析になっている。いうならば社会に順応していないわけです。

学歴については・・・・

圧倒的に低学歴であり、大卒はたったの2人。中卒、高校中退(ということは最終学歴が中卒)の者が併せて33人であり、全体の

無差別大量殺人犯の63%が中卒・・・・

という恐ろしい数値です。前科のある者が24人(46.2%)で過半数に近い。有前科者群では、懲役前科がある者がほとんどであり、ほとんどは懲役前科がある。有前科者群24人のうち複数回の実刑懲役前科がある者は14人と過半数を占めており全体の27%に達する。前科の大半は粗暴犯で、もともと性格が荒いという前提がある。また未成年時の非行歴まで含めると34人(65.4%)に達する。

また、知能指数について

自殺願望で殺人を犯したタイプは平均値であるがほかは総じて低い。

特徴的なのは、ヤクザや半グレ、暴走族などの犯罪的集団にいた経験のある者が非常に少ないと言うことだ。

逆に言えばこうした反社会的集団にも属せないタイプが無差別殺人に走るということもできる。

犯行の動機

こちらがデータです。


自己の境遇への不満を理由にするものが約4割

であるが、今回のはすぐに自殺していることから考えても、「自殺、死刑願望」ではないかとテレビで精神分析医が言ってました。「自分1人で死ぬのは寂しいのでなるべくたくさんの人を道連れにしたい。だから弱い子供を狙う」ということだそうです。このケースは池田小学校の犯人の宅間も同じで裁判では上告をせず死刑執行された。家族への謝罪などはなかったそうです。最後まで人生に対しての恨みばかりを言っていたとありました。実際、この統計でも犯行前後の自殺企図歴は,調査対象者の半数に当たる27人に認められたとあります。

今朝のテレビの精神分析医は、「特徴としてあるのが他責性」と言っていました。つまり自分の人生なのに不幸を全て他人のせいにする。一番の動機は「自分の人生に対する不満」であって「社会に対する不満」ではないことにも注目です。自分の人生がこんなになったのは、他人のせいだという考え方。どうやってこれを社会が改善できるというのか。

この統計をまとめると、無差別殺人に走るのは

1 主に20〜40歳の男性
2 低学歴
3 親しい友人はほとんどいない
4 結婚できないか、しても離婚している
5 自殺願望がある
6 収入は少ないが借金もない・・・物欲もない?
7 社会生活に適応しない
8 粗暴性がある

というような特徴が見えてきます。
こうしたことに適合する人たちは非常に大勢いて、これをひとりひとり監視するとか人権問題もありできるわけがありません。また、粗暴でコミュニケーション能力も非常に低いと考えられるので、自分でどこかに相談に行くとかもしなさそうです。

結局、我々自身が自分で気をつけるしかないのですが、とりあえず包丁やサバイバルナイフの購入には身分証明書の確認を義務づけるくらいしかないのではと思います。合羽橋のお店にとっては大迷惑でしょうが、とりあえずは抑止力として法制化したらどうでしょうか。

いまからこれ読みます。

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