昨日のニュースです。
「職場でのハイヒール強制なくして」1万8千筆の署名を厚生労働省に提出
なんでサービス業とかがハイヒールを女性に強要するのか。ぶっちゃけ自分は受付の女子がハイヒール履いていようが履いていまいが、まったくもって印象に差はない。むしろ自分は170㎝しかないので背の高い女子がハイヒール履いて上から見下ろされる方がちょっと嫌だったりする。ww むしろサービス業なら緊急時に動きやすいようにホテルマンならスニーカーでも履いているほうが好印象です。
ではなぜ、ホテルが(↑この場合はホテルと言うだけで高級アパレルとエステとかも強制してそうな気が??)が従業員にハイヒールを強制するのかというと
ヒールを履くと(手っ取り早く笑)
160センチ50キロの体型が168センチ50キロに。印象かなり違うと思います。自分を良く見せたいから私は履きますが、強制されるものでは確かにないですねー— ドキ・ドキ子 (@CdnIfCUCge6gTh9) 2019年6月4日
こんな感じでしょうか・・・・
でもそれって、本当に本人がそう思えば履けば良いし、足が痛いとか血が出てまで「あなたの見栄えが良くなるから履きなさい」と強要すべきものではないと思う。逆に上に書いたように長身女子の場合はむしろ履きたくないという人も多いはずだ。てなことを仕事のできない上司にいうと「規則だから」とか言うのだが、規則っていうのは人間が決めたことだからその気になれば変えるのも人間だ。憲法だって同じです。
で、こういう運動に対して「フェミニストガー」という右寄りのオッサン、ジジイもいるわけだが、だったらお前らが履いてみろと言いたい。足を血だらけにして動きを制限されて仕事に集中できるのか。
ネクタイを男性に強要もおかしいぞ
でね。逆に男性には「ネクタイ強要」という企業もまだ多くある。自分はいまやネクタイを締めることは葬式のときしかないので、黒の一本しか持っていないのだがサラリーマン時代は仕方ないから数本は持っていた。しかし格闘技で鍛えた太い首回りの自分は、ネクタイは本当に苦しくて苦痛なのである。下を向くと頭に血がのぼるし、時々はちゃんと結べているか確認しないといけない。時間もムダ。特に営業会社はネクタイを強要するが、ノーネクタイでも売りまくればいいじゃん。
でもね。ネクタイっていつからできたの? 明治とかは紳士は蝶ネクタイでしょ。ということで調べてみました。ググると出てくるのは知らないネットメディアとかネクタイ店とかで、どこまで裏付けして書いてるのかわからない。協会とか探さないとだめ。
まず東京ネクタイ協同組合というのがありましたけど、20社くらいしか正会員がいない。ここのデータをグラフ化してみました。平成30年度版 「日本のネクタイ 生産実態調査」 レポートより抜粋だそうです。
日本のネクタイ販売、ドド下がり!!!
2006年には国産と輸入あわせて40,868,000本で、大人の男性が年に一本位買っていたわけだが、いまや半減して2000万本前後です。輸入のネクタイといってもイタリアやフランス製じゃなくて、圧倒的に中国。イタリア製のネクタイは年間100万本くらいでこれも2006年の6割以上減少。まあ考えたら当たり前で、ネクタイなんて動きを制限するし、殺し屋にはくいっと締められるし、役に立つのは宴会くらいのものだ。
こんなサラリーマン、見たことないけどな。
で、このサイトにはネクタイの歴史もありました。
明治17年帽子商の小山梅吉氏の手により生産された蝶ネクタイが国産第一号として世に出てから、たくさんのネクタイが日本の紳士のVゾーンを飾ってきました。ここでは日本のネクタイがどのような歴史を歩んできたかを簡単にご紹介します。
写真を見ますと、やはり戦後になって一般的になってきた模様です。成人式と同じです。
前にこのエントリーを書きましたが成人式で振袖を着るのは、実は伝統でもなんでもない。昭和30年代に高度成長で農家が豊かになり農村の娘さんたちが成人式に争ってド派手な振袖を着始めたのがはじまりである。なにせ昭和以前は農村で振袖なんて着る人はいなかったはずだもん。振袖は元々江戸時代は豪商の娘が着ていたものですからね。
このね。ネクタイの着用率と少子化とか、密接に絡んでいるんですよ。永江理論では・・・
明治までは日本の産業の多くは第一次産業だった。1885年では第1次産業45.2%、第2次産業14.7%、第3次産業40.2%というのがありました。農村、漁村が多かったのです。これが戦前になりますと1940年は第1次産業18.8%、第2次産業47.4%、第3次産業33.8%となって製造業が多くなります。社会の授業で習ったと思いますが、外貨獲得のためにも線維などの軽工業。戦前には軍需産業の重工業もかなり増えましたけどそれでもメインは軽工業でした。
工場労働者の多くはネクタイしない
ということだったのです。ところが戦後になってネクタイを締めて職場に行くというのがホワイトカラーの典型になって、争って高学歴化に向かって結果として晩婚化と学費の負担のために少子化となりました。何度も書いています。
戦後になって、誰も彼もがネクタイを締めて会社にいくサラリーマン、つまりホワイトカラーになることに憧れた。ネクタイはエリートの象徴なのです。三丁目の夕日見たら分かるでしょう。しかしいまはどうかというと、
サラリーマンに誰も憧れない
時代ですよね。つまり今でもネクタイをしていないとちゃんとして見えないというのは、年配のこの時代の方に多いと思われるわけ。だから高齢者がたくさんくる銀行などではネクタイをしていないとクレーマー爺いに「あいつ、ちゃんと仕事してない」とか言われたりしそうですが、こういう皆さんのために働いている人の首回りを締め付けるっていうのはいかがなものか。
そんなわけで、労働着だったジーパンにTシャツで銀行窓口はどうかと思うが、襟付きだったらいいんじゃない? もうそういう時代でしょということで、ハイヒールとセットでネクタイもやってほしいです。ついでに高校野球の丸刈りも禁止すべきです。
高野連も変わってきてます。
令和の甲子園から「丸刈り」は消える? 高野連も「強制一切ない」、変わる髪型事情
所有のデバイスが多くなりすぎてついにこれを導入。www タブレットだけで4枚あるからさぁ・・・・