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1 うつ病とパニック障害のニートが働きやすい環境とは
2 日本の高額な医療費募金についての考察
3 軽度のADHDのためやる気が出ない場合はどうするか
4 新規事業を始める前にどのように市場調査をするか
5 全く取引のない大手企業にアプローチするために
6 大学2年生の効果的な時間の使い方
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↑動画版
いつも言ってるように、ネトウヨもパヨクもガセと陰謀論にまみれていますが、特にこの人は酷い。
安倍晋三はドヤ顔で「280万人も雇用が増えた」と連呼するが、これはすべて非正規雇用で、逆に正規雇用は大幅にリストラされた。ようするに大企業が正規をリストラして使い捨てできる非正規に入れ替えただけ。つまりは竹中平蔵が会長をつとめる人材派遣大手パソナがピンハネで大儲けしているという話。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2019年7月10日
実際のグラフです。
意外なことに派遣は横ばい。はっきり増えたのは正社員とパート。特にパートが増えた。雇用が増えたのは「全て」派遣とか根も葉もないことをよく言うと、こちらもゲラゲラ笑いながら思う。
いかに思いつきでデタラメを言ってるか一目瞭然
さらに丸呑みして拡散してるバカが多いことにもっと驚く。
派遣は悪なのか
で、パヨク系の人たちは派遣を忌み嫌う。おそらく「中間搾取されてる」というイメージが固定化されているのだと思われる。日本人材派遣協会のデータでいうと、有期雇用、つまり期間を決められた雇用のうち
もっとも多いのはパート。派遣で働く人たちは雇用者全体(5,619万人、役員除く)のたった2.5%しかいないのです。40人に1人ですな。この比率はここ15年変わってない。↑のTwitterがいかに根も葉もないホラか分かると思う。リベラルも反原発も、デマを撒きまくる同志には大迷惑でしょう。
さて、パートが増えているのは「社会保険料の爆増」が間違いなくある。
こんな感じで保険料は爆増しており、年収300万の単身のサラリーマンだと
引かれている大半は高齢者を養う社会保険料です。サラリーマンの多くは知らないのだが、企業は労働者が払っている社会保険料と同額を払っている。企業にとってキツいのは赤字なら払わなくていい法人税ではなく、赤字でもきっちり納めないといけない消費税と社会保険料です。社員をたくさん雇わないといけない業種ではこの社会保険料の負担がでかい。そして企業負担分の厚生年金はなんと国民年金の赤字に充当されている。貧乏で国民年金が免除されている人はいろんな企業が肩代わりしているわけです。
正規雇用すると凄いコストがかかるわけで、これならパートやアルバイトにしておこうと考える企業はおおいはずです。特に中小零細はそう考える。だって社会保険料の値上げ、ヤバいんですよ。社員の手取りも減るだろうが会社の負担もどんどん増えている。少子高齢化で高齢者の年金をなるべくカットしないようにするにはそうするしかないわけです。
で、派遣はパヨクの人からすると「中抜きされている」という認識なわけだが、実際のデータだと
派遣料金に占める賃金の割合は69.4%となっています。職種別に派遣料金に占める賃金の割合を見ますと製品製造・加工処理従事者69.4%、商品販売従事者は70.0%、情報処理・通信技術者は62.2%
ということでだいたい30%くらいを抜いている。情報通信は抜いてる幅が大きめ。しかしです。
派遣業界では厳しい指導で95%が社会保険に加入しているわけです。つまり
中抜きには企業負担分の社会保険が含まれてる
ということなんです。上の円グラフでいうと15%分の同額を派遣会社も自社の取り分の30%から支払っている。自社の営業費や人件費もかかるので、つまりそんなに儲けてるわけじゃなくて利益率は数%なのだそうだ。実際、いろいろな法規制で
派遣業界の売上もカツカツの模様です。
保険に入ってないのに正社員??
しかし、Twitterでは美容師や飲食店、介護業界では厚生年金どころか法律で決められている失業保険さえもはいっていないところが多いと聞いて驚いた。
土建業も10年前まではそうだったらしいが、現在では公共事業の下請けでも保険に入っている証明がないとダメだそうでかなり改善された由。しかし土建業でそろそろ60歳という人たちは10年くらいしか年金払ってなかったりするわけで、どうすんのよと。
派遣は認可事業だからこうした行政の査察などがはいり、厳しく指導されて守らないと認可が取り消しになる。しかし中小零細では無保険で平気で営業しているところも多いとなると、派遣=悪というのはどうも思い込みすぎのような気もします。
実際に派遣で働いていた人たち
派遣、ほとんど不自由を感じたことなかった。某メーカーで広報セクションのマネージメントもして忙しかったけど極めてまとも。勤続2年で本採用のお誘いがあったけど提示額げ年収100万以上低かったので派遣継続を選択したくらい。 https://t.co/EBw0ugY11H
— sachiko (@sachibon) 2019年7月23日
私は派遣社員です。週の労働時間は30時間未満ですが社保に入ってますよ。
一般的には時給も割高、派遣元の目もあって無理な残業もさせられないですし、待遇としては悪くない思います。
— TSUKASA (@Door_into_) 2019年7月22日
派遣は派遣元企業が良ければ変な正社員より断然良いっす。パナソニックHRとかメイテックとか通常は労使折半の保険料について企業側が多めに負担したりするケースもあるし。それなりにスキル前提の派遣にはなってきますが。
— たくJP (@takjapanese) 2019年7月22日
勘違いしてほしくないのは、わたしはなにも派遣を理想といってるわけじゃない。「派遣=搾取」みたいな固定観念ではなく、きちんとデータから見ると派遣会社もカツカツだし、企業側もこれだけ社会保険料が上がってくるとパートや派遣に切り換えていくしかない。
派遣やパートを正社員にせよというなら、まずは社会保険料の高騰を止めてもらわないと会社も困るわけで、高齢者の年金は増やせーの、社員にして社会保険料は負担せーの、だとそうでなくても日本の企業なんて国際競争力を失っているので青息吐息です。現役世代の社会保険料をこれ以上あげないためには増え続ける高齢者に我慢して貰うか、ほかの財源を確保するしかない。なんでもかんでも反対する前にデータをちゃんと理解しようねという話でした。
派遣=悪的な本が多いのだが、こういうのも出てました。