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1 IoTエンジニアへの転職と将来の可能性について
2 仕事の飲み会が苦痛な時、どう振る舞うべき?
3 小学生の子供にプログラミングを身に着けさせる方法
4 大学2年生の夏休みにやるべきこと
5 VRビジネスは今後大きく発展するか
6 選挙で魅力的な候補者がいない場合の対応策
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ひっそりとこういうエントリーを公開したら
やはり信者のかたたちからコメントやメールをもらいました。ふたとおりあって
1 最初から罵声
2 そんなことはすでに太郎君は説明しているとマウント取りに来る
に2パターンありました。1は即ブロックでいいのですが、2が非常に特徴的で、たとえばわたしは「ギリシャの例を見ても(ベネズエラでもいいのだが)」政権がポピュリズムに走ると国が滅びる」と言ってるだけで、MMT(自国通貨を発行する政府は高インフレの懸念がないかぎり財政赤字を心配しないでどんどん借金しろという異端のマクロ経済学)についてはいいも悪いもひと言も言ってない。ギリシャについては働かない国民を高額給与でたくさん国家公務員として雇用したまで書いている。
それなのに、鬼の首でも取ったように「日本はギリシャのようにならない。ハイパーインフレにもならない。そんなことは山本太郎は分かっている」と言ってくるのである。論点が全くズレてるのに気づかない。どうしてかと考えたらすぐに分かった。
この人たちは理解していないで丸呑みしてるだけ
なんですね。ギリシャを持ち出されると内容を理解してないから「それは論破済み」と、脊髄反射してしまうわけです。全く論破されてないんだが。そしてハイパーインフレとか1文字も書いてないのに想定問答集の回答を読み上げているくらいの勢いです。たぶん自分の頭で考えずに演説かなんかを丸暗記している感じ。
で、山本太郎君の経済論の根本のMMTはどこの国でも実際にはやったことはない異端の学説で、彼のいうことは池戸万作という35歳くらいの学者でも何でもない政治経済評論家を自称する方の提唱するそのまんまであります。
消費税10%なんてとんでもない MMT(現代貨幣理論)から消費税は不要な税金である
内容を見てみますと・・・・この人、専門家を名乗ってるのに本当に大丈夫なのか的な記述がたくさんあります。Twitterでも「国が国債をバンバン発行して貧乏人に撒けば景気が良くなる」といってて、それについて「訳ないだろ」というエントリーが昨日のヤツだったのです。池戸くんのいってることおかしいって他の人もいろいろ書いてます。
さて、少なくとも経済論を唱えるなら統計学はマスターしてないといけない。統計やエビデンスを元にしないでいくら「こうすればこうなる」といっても単なる個人の妄想です。彼は「将来世代に“ツケ”を残しまくれ!」「国民は働かなくてよく、国が借金してばらまけば良い」という、働きたくない貧乏人からするとよだれの出るような理論を展開するのだが、ツッコミ箇所が多すぎる。たとえば簡単なところで
景気も悪化して、失業率も上昇、更には自殺率まで急激に伸びてしまい、挙げ句の果てには、肝心の税収まで減収と、一体全体何のために消費税を3%から5%に引き上げたのだろうか。
と、消費税を2%上げたことで自殺率と失業率が上がったと書いていらっしゃるのだが、それ、因果関係ないと思うよ・・・・・ww
まず自殺数であるが
1989年 消費税率3%に
1998年 消費税率5%に
2014年 消費税率8%に
という流れなのだが、1989年の翌年1990年は消費税が導入されたというのに自殺減ってる。www
そして過去最大の上げ幅だった2014年の翌年の2015年も自殺減りました。www 池戸君の論理だと2:1で
消費税が上がると自殺が減る
ということになってしまうじゃないか。だから相関関係なんてないんですよ。大丈夫かなこの人。
そして失業率の推移であるが
1990年 失業率下がる
1999年 失業率上がる
2015年 図にはないけど失業率は3.4%まで下がる
なのでこらちも2:1で
消費税が上がると失業率が下がる
ということになってしまう。もちろん相関関係はないのです。単に景気と連動しているわけだし、景気が悪化してるのに消費税は上げないからこうなって当たり前じゃないか。
ここまでで池戸君は「データを自分の都合のよいように解説」しているということがわかる。そして都合の悪いデータは使わないだけ。暇じゃないのでひとつずつ精査はしないがたぶんそこかしこにこうした「主義主張のための都合のいいデータ使用」があると思われます。だからそのまま丸呑みじゃいかんのよ。自分はこういうデータの使い方をする人は信用しません。
年間21000人も自殺する日本は狂ってる国??
そうしましたら今度はほかの支持者の方から、「山本太郎は池戸くんと同じではない。消費税のせいで自殺率上がったとかいってない」といわれました。演説を丸暗記しているようですが、山本太郎君は
「もちろん97年以降、自殺者3万人に上っていたが、現在では年間21,000人、その数くらいに自殺者の数は減った。でも、目に見える戦争も、目に見える紛争も行われていないこの国で年間1万、2万人以上の人たちが自分で命を絶つなんて、狂ってるじゃないですか」
と言ってるそうです。誰かが草稿書いてるとは思うが・・・・。
まず第一に、自殺者がどんどん上のグラフのように減ってるなら、そして自殺死亡率も年ごとに下がっているわけだが・・・
どんどん日本は良くなってて安倍さんサイコー、ありがとう
じゃないのかね(自分もそうは思わんけど)。仮に政治の力で10年で自殺者数を3割も減らせたのなら最高です。そうじゃないと思うけどね。だから政治の話に自殺者総数を持ち出すことは単なるレトリックだし、丸呑みするのは大馬鹿です。
まず、
日本は人口が多いんだから自殺者総数多くて当たり前
じゃないですか?
日本は世界の人口ランキングで11位です。人口差があるのに自殺総数で比べることがバカらしいのはすぐ分かるので、これも絶対数字だけを見せて共感を煽るレトリックです。人口あたりの自殺率で比べてみましょう。世界保健機関 (WHO) が、2014年に発行した「世界自殺リポート」ですと
日本はここくらいにいます。
旧共産圏と韓国の自殺率高っ!!!!
ではありますが、日本はフランスやスイスと並んでいて、高めは高めだがそれほど高いわけではない。狂ってるというほどじゃない。だいたいの先進国が「10代」です。山本太郎説だと韓国とロシアは狂いまくってますね。
まして日本の自殺率はどんどん下がってるわけです。ちなみに上のグラフで1994年あたりからの自殺率がドカンと上がったのはバブル崩壊の影響と分析されています。そのあと高い状況が続きましたが、2009年を境に減りだして、第2次安倍内閣からは大減少。単に景気と連動しているんじゃないかな。
そして国別自殺率ランキングをよく見ると、あることがわかりますよ。
自殺率が低い国は
赤道から近い国ばかり・・・・そう考えて自殺率が高い一覧を見ますと
なんか、寒い国ばっかりじゃない???
元共産国でも北の方は自殺率が高いが、南のほうはそうでもない。日本とは比較にならない治安のイランやパキスタン、そして国家が破綻しちゃってハイパーインフレのベネズエラも凄く低い・・・・自殺率と政治って関係ないんじゃね??
ここからは単なるわたしの推測ですが、前に医学論文から書いたエントリーですが
自殺者に調査はできないので自殺未遂者になるわけですが
自殺未遂例のほとんどに精神病状態
というエビデンスがあります。そもそも生物にとって自殺というのは自然な形ではない。だから統合失調症や鬱、双極性障害のような自殺衝動があるケースが調査ではほとんどだったわけですね。統合失調症は人種には関係なく統合失調症にかかるのは人口の0.7%(0.3~2.0%;生涯罹患率)とされてます。
また、鬱はストレスから発症するケースももちろんたくさんありますが、太陽光を浴びる量によって発症率が変わり、少ないほど発症率が上がるという説があります。日本だと発症率が一番高いのはダントツで北海道ですが、これは北海道は貧困という因子もあるので一概にしは言えないですが、世帯収入が一番少ない沖縄は
ということになっていて、日本も北国ほど鬱の発症傾向がなんとなく高いことが見て取れますが、自信はありません。ww
そんなわけで、実際の理由とは関係ない数字を持ち出して自分の主義主張をすることは、実は山本太郎くんだけではなくて普通の人もよくやるわけですが、それを丸呑みして「そーだー、そーだー」と騒ぐのは愚の骨頂であります。数字を持ち出した相手にはまずはそれを疑ってみる。そしてそれがレトリックなら全てを疑ったほうがいいと思うのです。
最後になりますが、わたしは日本の自殺率が下がってきたのは、精神疾患に対するタブーの意識が少なくなってきて(Twitterでも鬱ですと名乗ってる人がおおぜい)治療を受けたりする機会が増えた。そして原因がはっきりわかってきて適切な治療が受けられるようになったからではないかと思います。お医者さん、ありがとう。