朝の情報番組のテレビ見てましたら、合流の渋滞をさせないためジッパー合流を普及させようというのをやってました。
わたくし、これが常識だと思っていたのですが、最近はレンタカーやカーシェアリングの影響か、週末だけしか運転しない、そしてめちゃくちゃ運転が下手な人が首都圏には多いです。女性に限らず若い家族の眼鏡掛けたお父さんとか、「わ」ナンバーで高速道路をふらふら走っているのをみかけたりする。たぶん慣れてないんだろうなというのがアリアリ。
で、合流の時に頑として入れてくれないのは自分の偏見で断言すると「女性ドライバー」である。手を挙げて挨拶しても見て見ぬ振りをする。アレは一体どうしてなのかいつも謎だ。スムーズに合流しないと渋滞が発生することくらいわからんのか。
ジッパー合流は常識かと思っていたらそうでもないらしい。だからあんなに合流途中で割り込んで渋滞を発生させる下手くそドライバーが多いのだ。
年末年始とか、レンタカーとか年に数回しか運転しないのヘッタクソなドライバーが増えて渋滞が増える。特に合流で途中から入るのはダメ!ドイツではジッパー合流として法律で決められている!合流は先頭に入るのが鉄則! pic.twitter.com/BQAozcQUuE
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」はじめました (@Isseki3) December 27, 2019
ツイートしてみたら、反応もまちまち。
このジッパー合流はドイツでは法律になっている。合理的だからだ。ジッパー合流で実際に渋滞が減るというエビデンスもある。
高速道路の合流マナー「ジッパー法」とは?名古屋高速が呼びかけ。
JAFメイト
説明が分かりやすいのでイラスト拝借します。まずはこのような適当合流。アクアラインの上りで夕方にジャンクションで多発している。首都高でも普通に見かける。一番前ではいらずに途中で入ろうとするやつ多し。結局は一番前ではいった方が早いのに、
「ちょうど空いてるから入れて貰う」
「一番前まで行くとズルしているように思われる」
のような日本的な同調圧力が働いているものと思う。
米ミネソタ州運輸省が行った実験によると、ジッパー法で合流することで、渋滞の全体の長さを最大40%短縮、高速道路のインターチェンジの混雑が軽減されたというので見てみた。
メリットとして
2車線間の速度差を低減
トラフィックバックアップの全体の長さを最大40%短縮
高速道路インターチェンジの混雑を軽減
すべての車線が同じ速度で移動しているという公平性と公平性を生み出す
というのを挙げている。
二車線の途中でどんどん割り込むと、割り込まれる側の車線は速度が落ちてしまう。そこが渋滞の先頭になるわけだ。逆に合流する側も次々と止まって割り込むわけで全体の速度が落ちる。であれば、
こちらは日本の施策
渋滞解決の切り札か!? 「ファスナー合流」で渋滞が約15パーセントも減少
で、一番問題なのは、走行車線側がはいってくる車が加速して一番前にはいろうとすると「こいつはズルイ」として入れさせないような行動をとる奴がいることだ。意地悪して入れさせなければ次の車が急停止するしかなく、そこが渋滞の先頭になることを理解していない。
交通量が多いケースでは、たとえば上りの坂道でスピードが落ちる車とか、トンネルの中でブレーキを踏んでしまうクルマがいると、そのうしろが数十キロに渡って渋滞するケースがある。お盆や年末年始の渋滞にはまった人は多いと思うが、渋滞の先頭で事故でもあるかと思うとなにもなく、急に流れ出したりする。多くの場合はそこがトンネルの中だったり登り坂だったりするんですが、そこは何時間か前に運転が怒下手な爺さんとか初心者ドライバーがブレーキ踏んだ地点ですよということです。
このジッパー合流は、ドイツみたいに法制化してしまうのが手っ取り早く、オービスみたいに合流地点にカメラを置いて1日回せば何十人、何百人も検挙できてしまう。それで渋滞がなくなるならやすいものなので、ぜひ早く交通法を改正してほしいものです。
そんなわけで、年末年始の運転は
ジッパーで行こう!!!
です。