正月早々、ブログ書いてます。元旦に書いたコレはバズりました。だって誰もブログ書いてないから。w
この中で
あと15年で九州と四国の人口分が消滅する日本。
この10年の人口減少は400万人だが、
これからの10年では800万人減り、
そのあとの10年では1000万人近く減る。
と、書きました。
れいわの支持者の中には「国には寿命はないからいくらでも国債出してもいい」とかアホ理論の方もいるが、もし国が無尽蔵に国債出しても問題ないのなら、税金もいらないと借金だけで回っていくことになり、それが数千兆円になろうが数京円になろうが、借金しまくりでばらまけばその国の国民は働かずに遊んで暮らしていけることになるが、馬鹿すぎること言ってることがわからないらしい。じゃあ、世界最貧国の南スーダンはそれやればいいじゃん。ww
で、この前提の「国には寿命がない」ということであるが、残念ながらあるのです。ローマもギリシャも少子化から人口が減って滅びました。しかし、日本はそれの何千倍ものハイスピードで人口が減り、破滅にまっしぐらです。本日は80年後の日本はどうなるのか、厚労省の予測から引用して説明します。
目次
80年後の日本はほぼ滅んでいる
まず、政府の人口予測はいままでことごとく予想値よりも下回ってきた。へたすると低位予想よりも下回るか少し上くらい。ここに忖度がはいってるいといわれてもしかたない。
少子化はもう止められない 「出生数90万人割れ」へ 少子化が加速する社会の課題とは
1990年の1.57ショックを受けて1994年に取りまとめられた「エンゼルプラン」を皮切りに、政府によって度重なる少子化対策が実施されてきましたが、ほとんど効果がなかったことになります。
中略
つまり、現在の延長線上の少子化対策を繰り返すだけでは、少子化を食い止めるのはもはや不可能なのです。
とりあえず80年後の2100年はどうなるかというと、低位予測では
人口3795万人!!!
現在の一都三県以外の人口が消滅する勢いです。
さらに90年後の予測を見ますと、ここからは低位予測ではなく中位予測しかなく4000万人強。上の比率で低位予測に変えて見ると
人口3000万人くらい!!!
であり、しかも65歳以上が40%は中位予測だから、低位予測だと子供の数はずっと少なく、65歳以上は50%くらいになるでしょう。よく、江戸時代に戻るとかいいますが、江戸時代の平均年齢は30〜40歳であり、これは赤ちゃんの死亡率が高かったためです。しかしもっとも健康管理がされていたはずの将軍の平均寿命が50歳ちょいだから、普通の人で50歳超えるケースはほとんどなかった。つまり「江戸時代は国民がみんな若者」だったわけですよ。
それに引き換え、日本の90年後は65歳以上が人口の半分なわけだから、90年後からもどんどん人口は減ります。
すでに滅んでる状態じゃね?
人口3000万人というと、現在のネパールかアフガニスタン。国民総生産は半分が65歳以上ということ考えると世界ランキングでも中程度まで落ちているような気がします。ではこうした世界はどんな感じなのか、エビデンスを元に説明しましょう。
北の地方が基本的に超ヤバい
まあ、日本全国で人口が1/3になるのでどこがいいとかでもないのですが・・・
基本的な都道府県の人口増加率を見ますと、いつも言ってる秋田は壊滅というのは常識としても「北にいくほど、日本海側ほどヤヴァイ」というのがおわかり頂けるでしょう。例外は四国です。
これは人口密度ではなく「減少率」ですので、黒や濃いグレーのところは恐ろしい速度で無人化していきます。このレポートにもあるように
市区町村の人口規模別では、人口規模が小さくなるにつれて人口減少率が高くなる傾向が見られ、特に人口1万人未満の市区町村では半分に減少すると見込まれている。また、人口減少がこのまま進むと、2050(平成62)年には、現在人が住んでいる居住地域のうち6割以上の地域で人口が半分以下に減少し、さらに2割の地域では無居住化すると推計されている
30年後には
6割以上の地域で人口が半分以下
2割の地域では無居住化
安倍さんはこれを知ってて「憲法改正、改正」っていってて、野党はコレを知ってて「お花見追求」って言ってるのでしょうか。アホでしょうか。アホなんですね。
人口減は経済成長と密接な関係って政府が出してるやんけ
ココで驚くのは、いつもわたしが言ってる「すべてのデフレや経済の停滞、衰退、給料が上がらないなどの原因は人口減にある」ということを政府自らが認めていることです。
一番下のグラフが日本の30年後です。生産性停滞・人口減と言ってもこの人口減は中程度で実際には政府予想を大きく下回るのが常なので、このグラフもおそらく忖度されており、マイナス成長は確実でしょうな。それも相当に・・・・・。毎年マイナス成長だから複利的に経済はどんどん小さくなる。
AIロボットも移民もそれほど頼りにはならない
生産性についていうと、必ず「将来はAIやロボットが普及するので平気だ」とアホなこと抜かすヤツが出てくるのですが、そんなことはない。
投資して回収するためにはいまコストが高いところに投入するのが普通で、だからAIは金融から導入されているのです。ロボットも投資に見合う産業用から導入されてるでしょうよ。人間がやるより正確で早いし、コスト的に回収できるのが分かっているから投資するわけで、日本のように産業の多くがサービス業になったいま、飲食や美容や介護のような「給料安いのに毎回違う対人対応が必要な職種」にロボットが本格導入なんてないって。ロボットは決められたことをプログラミングされて正確に作業するには向いているが、人間の対人対応みたいなことをさせるためにはエラい高価な投資が必要になるわけだ。
AIも同様で金融の次は、医師、弁護士あたりに進出してくるものと思う。あらゆる面の診断から病名の可能性の高い順に上げるとか、誤診の確率は相当に下がるだろうし、弁護士だってすべての判例をクラウドから引っ張り出してきて答弁書を書けるなら最強。まずは医師や判事のサポートとして使われ出す気がします。特に医師は軍用で最初に開発されそう。軍医がいらなくなるもん。
で、次は移民というわけですが、5年間で30万人を認めるだけでも大変だった。しかしこの間に
日本の実質賃金は下がりっぱなしです。しかも日本で働く以上、給料から社会保険料が30%(会社折半)も天引きされる。なんで日本くんだりまで働きに来て、日本の高齢者の年金や健康保険料を負担させられるわけ??おかしいでしょう。こんなので日本に何百万人も移民が押し寄せてくると思ってる頭を脳天気というのです。
富裕層や高能力層は海外に逃げる
人口が3000万人にまで減り、うち半分が高齢者になると税収もままならないのでまともな社会保障も公的サービスも受けられなくなります。払った税金が全く戻ってこないのなら、富裕層や高学歴、高能力の人たちはどんどん海外に逃げます。
現在でさえ、かなりの富裕層が海外移住していますし、家電メーカーのエンジニアは給料が倍になって中国企業にどんどんスカウトされています。こうした人たちは海外に行けるのですが、いけないのは
低学歴
貧困層
高齢者
の皆さんで、こうした人たちばかりが日本にいるようになりますよね。もうね。マッドマックスとか北斗の拳の世界ですよ・・・・・。
かろうじて富は都会に集まるのですが、地方からどんどん貧困高齢者が押し寄せてきても困るので、東京の山手線の周りには壁ができたりして、そうするとハンガーゲーム・・・・。
少子化対策ことが国家の最優先課題
で、なんどもなんども書いているのですが・・・
少子化対策こそがいまの日本の最大、しかも最優先の課題であり、ほかのことはぶっちゃけ後回しでいい。憲法改正もどうでもいい。IRでさえどうでもいい。出生率が1.85まで上がれば人口は9500万で安定するという予想があり、縮小が止まる。いま、実質賃金が上がってる国は概ねこのくらいをキープしていますし、そのために多くを投資している。
日本で少子化対策を阻む敵対勢力は、まずは国民の大多数が賛同する夫婦選択制別姓さえ許諾できない自民党守旧派(明治最高爺い連)、そして「消費税がすべて悪いガー」のパヨク勢力です。何度も書いているように消費税は年代の差を超えて負担する唯一の平等な税金で、実質賃金が上がっている国はほとんど20%以上です。その代わりに給料から社会保険料が30%も天引きされない。
今の日本は
現役が養育費と社会保険料の二重負担を課せられている
というとんでもない不平等な税制になっていて、自分たちの若いときに払った額からすると法外な年金を受け取って湿布さえ健康保険を使う高齢者が得をする制度になっています。この構造を変えないと、誰も子供なんてつくりたくないのです。
消費税をガツンと上げる代わりに、給与天引きの社会保険料を撤廃または大幅に減額し、子供に対して大きなインセンティブを出す。この政策しか日本は生き残れないのです。低学歴50代貧困男性に国債で金をばらまいても子供は増えないからなんの意味もない。集中投下するなら20〜30代の既婚カップルで、すでに子供がある家庭にもう1人、2人、産んで貰う施策。「子供をどんどん産もう。楽しく育てよう」というマインドにリセットされれば、子供が欲しくて結婚する若者もたくさん出てくるって。それが人間ですよ。
お願いだから、与党も野党も政治家は目を覚ませよ。そして政治家になったときの初心を思い出して欲しい。80年後の日本は滅んでるのに、あなたたちはいったいなにやってるのか。