昨日のニュース。
中国の男性が小説に夢中になり8日間絶食 自宅で動けなくなり救出される
実は同様の経験が自分にもあり、18歳の頃にトルストイの「戦争と平和」を猛スピードで読みふけって三日三晩かけて読破し、憔悴しきったことがあります。「戦争と平和」は全5巻だけど、ライトノベルとは違い文字量や心理描写が物凄くて、わたしのテキスト速読モードをしてもこれくらい必要でした。読破できる比率はかなり小さそう
先日も読書の必要性を説いたエントリーがかなり回りました。
で、いい小説にあたると、まるで失恋したときと同じような症状が出現します。
思い出したんだけど、すごい小説読み終わったときって、失恋したときと同じ症状にならない?
胸にぽっかりと穴があいたみたいになり、数日は何も手につかない。
つまり、素晴らしい小説は失恋と同じくらいの衝撃を脳に与えるってことだよね?
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) January 13, 2020
ライトノベルやSFや推理小説ではなかなか体験できず、いわゆる純小説や名作と言われるものに出現率が高い。映画でいままで同じ症状になったのは私の場合は「ニューシネマパラダイス」だけです。w あと、昔のドラクエ。ww
で、↑のニュースのレスを見ると「それはなんていう小説か知りたい」との声も多かったが、知る由もない。そこで本日は私自身の経験とTwitterの声で「心に穴を開ける小説」を拾っていきます。もちろん個人によって受け取り方が違うのでAさんの心に穴は開いてもBさんに空くとは限りません。
終わりに近づくと、ああもう終わっちゃうんだ寂しい、と思ったり。漱石の「それから」。大人になって読み返したらたまらなかったです。「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。」とかTT
小説は心のタンパク質だと思います。ハリー王子も「それから」読んでいれば、ここまで拗れなかったかも。
— 松村しょうこ (@sotsusha) January 13, 2020
夏目漱石の「こころ」はそんな感じでした。こころって、、、て頭から離れなかった。。。。 https://t.co/z9vzEUhApJ
— 高橋かつや@45months (@www_katsuya) January 14, 2020
東野圭吾の「容疑者Xの献身」を読み終えた時は涙が止まらなかったし、やりきれない気持ちに溢れたなぁ。 https://t.co/yu7xi40Lfd
— リマークス@雑記ブロガー (@remarks0904) January 13, 2020
わたしは日本文学なら砂の器かなぁ・・・
没入感がすごいほど起きますねえ、コレ。自身の傾向としてはファンタジー色強いほど。村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」が物凄く胸穴感来ました。 https://t.co/16Y0AkeJ76
— にゃむ太郎@新米サウナー (@nyamutarou) January 14, 2020
すいません。わたしは村上春樹は「ノルウェーの森」しか読んでません。
吉川三国志、大好きで何度も読み返してるけど実は最後まで読んだことないんだよなぁ。蜀が滅びていくのが辛すぎて、一気に読む気が失せてしまう。 https://t.co/DlocFlv6YL
— Minoru Mori@TOKYOlife (@minmori) January 14, 2020
三国志と水滸伝は両方とも長編で読んだあとの脱力感がハンパないです。どんどん登場人物が死んでいくし。
これは『カラマーゾフの兄弟』だな。5日間誰にも会いたくなかった。コンビニバイト中にもカウンターで読んでた。読み終わるのが悲しくて泣いた。
友達に教えたらそいつも同じ状況になって、そいつの彼女から「彼と連絡取れなくなったんだけど、浮気?浮気なの?」と泣いて連絡あったのは良い思い出。 https://t.co/6PSeN65ekc
— 中川康文@マチココ (@YappyHappy0712) January 14, 2020
わたしは読んだけど余り記憶がない・・・ww
わたしの少年時代に胸に大穴を開けてくれた作品はコレ。超短編です
「みずうみ」っていう超短編ですが、読み終わったあと1週間は動けなくなりました。まだ恋愛もしたことのない無垢な少年(ww)にブッ刺さりました。
エッセイやSFもよいですが、こうした胸に大穴を開ける文学を読むことで、想像力が増して頭が柔らかくなり、自分の文章も巧くなる。テキストの脳への書き込み速度も速くなり、悪い事はひとつもありません。小説を読め。