本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと110円ですが年間のマガジンだと4054円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w
1 情報発信手段は今後動画に移行していくのか
2 BASEやミンネでオリジナルアクセサリーをもっと売るには
3 アメリカに対する日本のスタンスについて
4 ケトルベルの効果
5 高齢者事故率データの捉え方について
6 高単価ビジネスにキャッシュレス化は必要か
です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。
こういう記事を見つけました。
10歳で家を出され、57歳で原付日本一周の旅へ。激安ワンコイン食堂を切り盛りする「はっちゃん」の経営哲学とは?
一日にくる客は30人くらい。客が来れば来るほど赤字だから、そんなに来ない方がいいんだ(笑)。自分の健康のために働いてるようなもんだからさ。動かないとダメだから。
――お客さんが来れば来るほど赤字なんですか?
そうだよ。500円じゃこんだけのものは食べられないよ。毎月7万円くらい赤字で、それは年金から出して補填してるんだ。それで17年くらいお店をやっている。65歳からやっていて、今もう83歳だからね。お金はもういらないと思っているからさ。貯めるつもりがないからやっていけるんだ。
はじめに言っておくと、このおばあちゃんは素晴らしい。でも、そうは言えないモヤモヤする部分もある。本日はそれをまとめたいと思います。ただひとつ、記事では「経営哲学」とあるが、これは経営ではなくて「ボランティア」か「趣味」です。
まず、厚労省のデータを見てみます。平成28年度の資料ですが、外食に掛けるお金は
となっていまして、年収734万以上は年収244万以下の3.5倍以上外食してる。と、ここまでは単に面白いから出しただけ。
外食費(食事代のところ)の支出はそれほど変わってないのに
事業者数は減っていますが従業員数はそれほどでもなく、大手企業の占有化が進んでいることが分かります。ついでにいうと飲食・サービス業ではロットやAIの導入はまったくないようだし、これからも導入は一番あとになると言うこと。つまり労働人口不足です。
そして世帯主が高齢になるほど明確に外食率が下がるので、これからの日本の飲食業は少子高齢化が爆走している今、お先真っ暗・・・・
そしてここからが肝心ですが・・・・飲食店の経営者を見ると
1 個人経営の経営者の4人に1人が70歳以上。60歳以上で過半数を軽く突破
2 会社組織でも60歳以上の経営者は44(株式)〜52(有限)%
平成28年だからいまはもっとずっと年齢上がってると推測できます。そして
個人経営では後継者無しが6割超え・・・・全体でも4割が後継者なし。でもね。
個人経営では土地建物が自己所有が過半数だから経営できてるの。借地だけど建物は自己所有含めると6割です。
これから推測できることですが、
1 個人経営の飲食店は高齢者が過半数
2 ということはみなさん年金は貰ってるらしい
3 後継者なしが非常に多く、その代でおしまい
高齢の飲食店オーナーがやってた格安の天ぷら屋さんが閉店したり、似たような話は良く聞きます。年金を貰っていて自己所有の土地建物であれば食材の仕入れ分と光熱費しかかからず、自分の給料もいらないということならそりゃ安く提供できるからお客は喜びますよね。
ボランティア経営の良い点
1 社会貢献で生き甲斐が得られる
社会貢献しているわけですので、非常な満足感が得られて楽しい人生となるでしょう。お客さんには感謝され、いうことありません。年を取っても生き甲斐がある生活って大事です。
2 有名になる
人間には認知欲、名誉欲があります。たくさんのメディアに登場して絶賛されるので、たぶん認知欲は満たされます。これはけっして悪い事ではありません。わたしだってブログ書いてる理由のひとつです。
ボランティア経営のアレな点
1 いつまで続けられるか不定
ご健康そうですが、ご本人が体調を崩されるとこの店は終わりになります。この価格で給料も無しだから誰も引き継げない。年金をもらっているから給料無しでもやっていけるわけで、このモデルは自分の年金と労働でお客さんをもてなしているだけです。こんな奇特なことを引き継ぐ人はいません。
2 おばあちゃん、貯金もなくて病気になったらどうするの
この方の家族構成がわからないので、一般の例で書きますね。仮に一人暮らしの高齢の方が赤字飲食店を経営されていて、病気になって閉店したとします。貯金がなければ医療費負担がきついわけで、生活保護になるかもしれません。
年齢別の医療費の負担はこんな感じです。
仮に貯金をしないで倒れるまでお店をやっていて赤字でたくさんの人に喜ばれていても、いったん倒れてしまって生活保護になったりすると、年間何百万円も健康保険から支払われたりするわけです。払うのは現役世代。であれば、きちんと利益の出る代金を取って自分の医療費くらいは貯めておいてほしいと思うわけです。まあ、だいたいの個人経営は土地建物が自己所有ですので、もしものときは売却すればなんとか(田舎は責任負えない)。
3 周辺の現役が経営する飲食店を殺す
利益度外視の飲食店を経営されると、周囲は大迷惑です。価格競争のために従業員の給料は上げられずブラック環境となりますが、敵は無報酬で趣味でやってるわけですので太刀打ちできません。このおばあちゃんのお店の周囲にはほかの飲食店はないようですが、そりゃ出店できませんわ。まあもともとこのお店はキャパもないのでそれほど影響はないと思いますが。
確かにこれは経営じゃなく炊き出しボランティア…
周辺の飲食店はルール無視の場外乱闘されているイメージ?メディアで”美談”になってても、実態は店主の年金を食い潰しているだけでは。
このおばあちゃんはお金を稼ぐのではなく、お金を払うことでお客さんの笑顔や満足を買っている。良くも悪くも。 https://t.co/Hu2QAAGMCK— 山カズ??飲食店開業ノウハウ (@insyokukaigyo) January 14, 2020
これと同じで、地方の産直市では「定年した年金ぐらし公務員」による「恩返しをしたい」という善意の激安野菜が専業農家の首を絞める、、、。
旅行者は「あそこの産直安い〜!!」と大喜び。 https://t.co/d7eYzFPrvn— takakura ???⛺ (@taka12so) January 14, 2020
この年金で生活している高齢者の激安飲食店問題と同じ事がほかでも起きているわけですね。殺されてるのは貴重な農業の後継者。これから爆発的に後期高齢者が増えていきます。東京オリンピックが終わって2025年問題といわれてる時代が来るのです。高齢者の方が善意で「お客さんを喜ばせたい」と考えるボランティアが、若い世代の首を絞めてしまうのです。その意味では子ども食堂とは真逆です。
しかし行為としては素晴らしいことでもありますので、やめてくれともいえないわけです。ただしメディアは「経営」という扱いをせずに最低限「ボランティア」「炊き出し」という表現をつかって頂けると幸いです。そしてお客のほうも「安くて嬉しい」じゃなくて「おばあちゃんの年金と労働を食べてる」という意識をもっていただきたいです。難しいね、これ。
ところで梨状筋を痛めて座骨神経痛になり、サーフィンして冷えると右のお尻がめちゃくちゃ痛くなるので毎日毎晩ストレッチをしています。かなりふにゃふにゃになってきました。Twitterで凝ってる時はコレを使うと良いと聞いてやってみたら・・・・・マッサージより効きます、これ。体の下に入れてゴロゴロやるだけ。腰やお尻の深部まで効くのでお試し下さい。安いしね。海の近くの温泉の休憩場でこれでコロコロしてるのがいたら私です。ww